アニメ批評その218 聖☆おにいさん
評価:★★★(原作の空気の再現度が高くて良かった)
原作概要
中村光による宗教を題材とした日本の漫画作品。
2006年(平成18年)から講談社の漫画雑誌『モーニング・ツー』で連載中。
宝島社「このマンガがすごい! 2009」オトコ編1位作品。2009年(平成21年)、手塚治虫文化賞短編賞受賞。
世紀末を無事乗り越えたブッダとイエスが、有休をとって下界でのバカンスを満喫しようと、日本の東京都立川の安アパートの一室で「聖」(せい)という名字で暮らすという設定で描かれる日常コメディ。
立川は、作者・中村光の姉が学生時代を過ごした場所であり、中村本人は何度か遊びに訪れた程度であまり土地勘はない。
タイトルのモチーフは電気グルーヴ×スチャダラパーの曲「聖☆おじさん」。
※聖☆おにいさんは「せいんと おにいさん」と読みます。
この二人が主人公のゆる~い感じの作品です。
二人とも有名な神様なのですが・・・
すっごく庶民的で、いい人(神)で、優しいんです。
本当はスケールのデカイ話なのかもしれませんが、イエスがブログを書いてたり、ブッタが手塚治虫のファンになったりと観る人によっては不謹慎にも思える様なネタも、ほのぼのした笑いに昇華している良作です。
本当は「神様のクセにこんなシーンがあって」という事を書こうかと思っていたのですが、ネタバレになるのでやめました。
原作の漫画もかなり緩いというか温かい空気感なのですが、本作でもそれが上手く表現されております。
原作がお好きな方は勿論、ほのぼのストーリーがお好きな方なら必ずお楽しみ頂けると思います。
逆にバトルモノがお好きな方や日常系アニメが苦手な方にもオススメしずらいです。
「ゲイがひたすらイチャつくアニメ」という酷評をする方も散見されましたが、私は凄く好きな作品だし、多くの方に観て貰いたいと思ってます。
それでは、良き聖人ライフをノシ