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アニメ批評その603 クジラの子らは砂上に歌う

最近に限った話では無いのですが、続きの制作が困難そうなアニメが多すぎる気がします。
本作もその一つで、内容が悪いという訳では無いのですが「人気が今一つだから続きは作らない」という作品です。
レビュアーはechoさんです。

評価:★★(荒廃した世界観は抜群、しかしアニメは物語の序章のみ)

概要

クジラの子らは砂上に歌うは、ミステリーボニータで連載中、梅田阿比による漫画を原作としたアニメ。

砂の海に浮かぶ巨船“泥クジラ”の民の運命を描き、超能力“情念動(サイミア)”を操る短命の“印”とそうではない“無印”の存在、住民は外の世界を全く知らないこと、また砂の海に浮かぶ前史文明の遺物など、多くの秘密を孕んだ世界を舞台に、記録係の少年チャクロの物語が展開していく。

『このマンガがすごい!2015』オンナ編において10位にランクイン。

『次にくるマンガ大賞』にノミネートされている。

2017年にアニメ化されTOKYO MXほかにて放送された。

あらすじ

砂刑暦93年。果てのない砂の海を漂流する漂泊船「泥クジラ」で暮らす人々がいた。

その生活を記録する“記録係”の少年チャクロは、半年ぶりに発見した流れ島で、衰弱した少女・リコスを発見する。

島の執行部である長老会は、リコスを危険視して拘束しようと試みたが、泥クジラの不良グループ“体内モグラ”のリーダー、オウニが彼女を連れ去ってしまう。

彼は、チャクロを先導役として引き連れ、リコスの暮らした“外の世界”を目指すのだった。

とにかく世界観、雰囲気が抜群のアニメです。
舞台は風の谷のナウシカみたいな荒廃した世界です。
主人公たちは砂漠の上を移動する泥クジラという船の上で生活しています。
外の世界や人間をしらない少年チャクロは、舟で漂流してきたリコスという少女を助けて初めて外の人間と出会います。
リコスは泥クジラが「帝国」によって襲撃されると警告すると、後日その警告通り仮面を付けた兵士達に泥クジラは襲撃され住民たちは次々と殺されていきます。
少女漫画らしい綺麗なキャラクターに、パステル調の美しい背景とうって変わってストーリーはかなりハードです。

チャクロ
印・本作の主人公。
“泥クジラ”の記録係を務める心優しい少年。
なんでも記録せずにはいられない“過書の病”であり、ものを書きたい衝動に駆られたり大量の記録を目にすると頭の中で情報が奔流する発作に見舞われる。
この力を活かし、泥クジラで起きた出来事や周囲の自然現象まであらゆることを書き記す記録係になった。

リコス
印・本名不明。本作のヒロイン。
泥クジラ誕生以来初めて、外界からの来訪者として現れた褐色の肌の少女。
廃墟と化した船の上で放心していたところをチャクロに発見される。

スオウ
無印。泥クジラの次期首長候補の少年。
女性と見間違うほど美しい容貌の持ち主。
首長タイシャの跡継ぎとして期待され、チャクロら年若い者からの信頼も厚い。
印の若者達の短命を憂い、彼らの寿命を伸ばすための研究を続けている。
運動神経は鈍く戦闘行為も不得手。普段は穏やかな物腰だが、泥クジラの脅威に対しては毅然と立ち向かう。

オウニ
印・泥クジラの問題児グループ「体内モグラ」のリーダー格の少年。
数年前から泥クジラ居住区の片隅に姿を見せるようになり、両親や出自について知る者は誰もいない。
普段は素っ気ない態度を取るが、仲間を守ろうとする情に厚い一面も秘めている。
外の世界に憧れ、いつか島の外に行くことを夢見ているが、印故の短命から残された時間は少なくあせりを覚えている。


泥クジラの正体、印と無印の葛藤、なぜ外の世界と隔絶した生活を送っているのか、帝国と泥クジラの戦いなどストーリーにちりばめられた伏線や謎も先が気になる展開で面白く、作画もかなり良いです。
ただストーリー上仕方ないのですが暗い話が多く、ずっと重苦しい雰囲気のままです。
そしてアニメは全12話あるのですが、序章がやっと終わりというところで謎を多く残したまま終ってしまいます。
おそらく2期は無さそうなので、続きが気になる方は漫画を読んでいただくしかありません。
アニメとしてはおススメしづらいのですが、独自の世界観は秀逸なので気になった方は是非ご覧頂きたいです。
では、良きアニメライフを!

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