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アニメ批評その669 かつて神だった獣たちへ

原作はよさげだけどアニメ化に失敗した感が強い作品の紹介です。
レビュアーは水曜日担当のechoさんです。

評価:★★(世界観は良かっただけに残念)

概要

原作は、めいびいにより『別冊少年マガジン』連載中の漫画。

2019年7月からTOKYO MXほかにて放送された。おもな略称は『かつ神』

あらすじ

民主主義国家パトリア。

この国では、長きに渡る内戦が続いていた。

劣勢に追い込まれた北部は、遂に禁忌の技術を用いてしまう。

人間を異形の兵士へと造りかえるその術は、人の姿と引き換えに、神にも喩えられる力を得るというもの。

その力により長き戦乱は、和平へと導かれる事となった。

擬神兵、それは神と称えられた救国の英雄。

時は経ち、戦争が過去へと移り変わる今。

人の姿と引き換えに擬神兵となった者たちは、その過ぎたる力故、人々からは、ただ獣と称ばれ恐れ蔑まれる存在へと変わっていた。

元擬神兵部隊の隊長・ハンクは、獣に身を堕としたかつての戦友でもある擬神兵を殺す者獣狩りとして旅を続けていた。

擬神兵だった父の仇を探す少女シャールはハンクと出会い、父の死の意味を知る為、共に旅することを決意する。

やがて知る、戦い続けなければならない本当の理由。

そしてハンクが探す獣を解き放った男の存在。

仲間殺しの罪を一身に背負い続けていくハンクの旅路の行き着く先とは?

ハンク・ヘンリエット
本作の主人公。
元擬神兵部隊の隊長で、内戦後は暴走する擬神兵を狩る「獣狩り」として旅をしている。
日中は黒髪の男性の姿をしており疑神兵の力を使えないが、夜間になると髪が白く変わり、膂力と敏捷性に優れた人狼の姿に変身できるようになる。

ナンシー・シャール・バンクロフト
擬神兵であった父の仇をとるためにハンクを追っていた少女。
普段は穏やかで年相応の立ち振る舞いを見せることが多いが、戦闘の際は父の形見の「象撃ち銃」を躊躇なく撃つ強気な一面を見せる。
リヴレットウッド村の出身で、孤児院を切り盛りしていたが、父が帰還後は経営が苦しくなり、村人からも差別的な扱いを受けた過去をもつ。


別マガ連載中の漫画が原作のダークファンタジーです。
ストーリーは擬神兵と呼ばれる禁忌の術で化物の姿を手に入れた戦争の英雄達が、戦争後平和になった世界で忌み嫌われる存在になったところから始まります。
擬神兵の元隊長であるハンクは、人の姿に戻れなくなったかつての戦友たちを殺して旅をするという結構救いようのないハードな展開です。
制作会社はMAPPAですし、序盤のクオリティも高かったので期待していたのですが・・・

中盤から後半にかけて作画崩壊がひどく、完全に「万策尽きて」ましたw
擬神兵同士の異能力バトルシーンが売りのアニメなので、この作画崩壊はかなり痛いです。


一方ストーリーですが引き込まれる設定ですし、好きなジャンルなので楽しんでみていたのですが、原作未読でも分かるくらい飛ばし気味で原作を消化していたので、もうちょっとじっくり描いてくれれば面白くなったのになぁという印象です。
最終回も中途半端なところで終わってますし、気になる方は原作漫画を読んだ方が良いかもしれないです。
では、良きアニメライフを!

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