アニメ批評その855 咲う アルスノトリア すんっ!
すん・・・
レビュアーはechoさんです。
評価:★(すん…)
概要
ニトロプラス制作のアプリゲーム『咲う アルスノトリア』を原作としたテレビアニメ。
2022年7月から9月までAT-Xほかにて放送された。
アシュラムで生活するペンタグラムの少女達の日常を中心に、一部騎士の暗躍が描かれている。
原作ゲームは2021年3月サービス開始。
2022年10月31日、ユーザーが満足するサービスの提供が困難であるという理由で2023年3月31日をもってゲームアプリのサービスを終了することが発表された。
あらすじ
ここは全寮制の魔法学園都市《アシュラム》
ペンタグラムと呼ばれる少女たちが〈真の淑女〉を目指し、教養や礼儀作法、そして魔法を仲良く学んでいます。
生徒のひとりである少女・アルスノトリアは、同じ第五寮に所属するムードメーカーのメル、無口でマイペ―スな小アルベール、委員長気質のピカトリクス、クールなアブラメリンといつも一緒。
授業を受けたり、係活動をしたり、“あの部屋”で放課後のお茶会を開いたり……
少女たちが送る、楽しく・賑やかな日々をお届けします!
アルスノトリア
ある事情から微笑みをなくしてしまった少女。香りに敏感。紅茶のミルクは多めが好き。
すんすんと匂いをかぐのがクセになっている。
メル
何事にも素直な学園のムードメーカー。
勉強はやや苦手。紅茶のミルクは後から注ぐタイプ。
小アルベール
無口でマイペース。狭いところに入り込むことが好き。
お茶の時間もクッションに埋もれている。
ピカトリクス
「自称」クラス委員長(セレクト)。お嬢様口調がうっかり抜けてしまう時も。
スコーンにはクロテッドクリームを先に塗る派。
アブラメリン
文武両道の努力家。クールな物言いだが情には厚い。
スコーンにはジャムを先に塗る派。
ニトロプラス制作のアプリゲームが原作のアニメです。
題名の「すんっ!」は主人公のアルスノトリアが匂いを嗅ぐのがクセになっていてしょっちゅう「すん、すん」言ってます。
基本的にアルスノトリアたちペンタグラムの少女たちが生活している学園を中心にした日常アニメです。
設定が視聴者に一切明かされないままお話が進むので、どうして学園生活をしているのか、何の学校なのか、そもそもペンタグラムは人間なのか?など基本的な事は分かりません。
なので、視聴者は日常会話の中から何となく設定を知っていく事になるのですが最終回まで見ても何となくしか分かりませんでしたw
ストーリーは完全に日常メインで、お茶を楽しんだり、雪が積もってはしゃいだり、こっそりと町へ出かけたりとほんわか日常系なお話なのですが、目的もはっきりしませんし勉強しているシーンもありませんので見ていてなんだか虚無になりますw
そして1話に1度、突然「Warning」の文字が大写しになって3分くらい「騎士パート」が始まります。
この「騎士パート」はかなり不穏で、戦争だったり虐殺を描いていたりと、日常パートの温度差の違いに驚かされます。
なるほど、さすがニトロプラス原作、この日常がのちのち騎士たちと出会う事となって壊されるエグイ話が始まるのか!とちょっと期待していたのですが…。
最後まで全く何も起こりませんでしたw
最終回に騎士たちが近くまで来ている描写はあったのですが、なぜか学園はもぬけの殻で、時間か空間が違うのかな?と想像はできるのですが、まさか最終回まで出会わずに終わるとは思わなかった。
何たる詐欺!
最終回を見終わったあと思わず「何も起こらないんかい!」とモニターに突っ込んでしまいました。
「つづきはゲームで!」をやりたかったのかとは思いますが、このアニメの内容じゃゲームにも手を出さないんじゃないかと思います。
結局、アニメ終了の1ヶ月後にゲームのサービス終了が発表されたようです。
ソシャゲ原作アニメは外れが多いというのが定説になりつつありますが、ここまで虚無なアニメも珍しいと思います。
女の子は可愛いし、作画も良いんだけれど、何を見せられているんだろう感が否めない作品でした。
正直おススメは出来ないですが、女の子たちの可愛さだけ目当てで見れば意外と癒されるかもしれませんw
では、良きアニメライフを!