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アニメ批評その867 魔法陣グルグル

評価:★★(リメイクはしたけども)

概要

衛藤ヒロユキによるギャグファンタジー漫画。略称は「グルグル」。

『月刊少年ガンガン』(エニックス(後のスクウェア・エニックス))にて、1992年8月号から2003年9月号にかけて連載された。

2012年11月より本作の続編となる『魔法陣グルグル2』が『ガンガンONLINE』にて連載されている。

2017年2月時点でシリーズ累計発行部数は1400万部を突破している。

あらすじ

ジェムジャム大陸にある小さな村、ジミナ村。

ある日、この村に「勇者募集!!魔王を倒した者に金5万R(リン)を与え、コーダイ国の王子とする」と書かれた立て札が立つ。

勇者マニアのバドがこれを見つけ、勇者になるように育ててきた息子ニケを今こそと無理やり旅立たせる。

このジミナ村では旅立つときに魔法オババのもとに寄らなければいけないという決まりがある。

その決まりに則り、ニケはオババの家に寄ることになった。

そこでミグミグ族という種族だけが使える「グルグル」という魔法を使う魔法使い、ククリと出会い、一緒に旅立つように命ぜられる。

そして国王に勇者として認められたニケは、世界征服をねらう魔王ギリ打倒の旅にククリと共に出る。

魔法陣グルグル - Wikipediaより抜粋

原作の漫画は30年以上前からの連載で、アニメ化も1994年と古い作品です。

2017年にリメイクされましたが、旧版はこんな感じです。
ギャグアニメなので作画がアレでも然程の問題は感じられないのですが、ギャグモノは10年とか経つと観るのが厳しいという事もあり、今の若い方々にウケるかどうかは疑問です。

リメイク版はこんな感じで、作画面に関しては大幅に良くなってます。

◆メインキャラの紹介

重要なキャラクターを3人だけご紹介します。

本作の主人公であるニケ(13歳)です。
真の職業適性は盗賊なのですが、勇者マニアの父親に勇者として仕立て上げられ無理やり旅立たされます。
生意気に見えるかもですが、可愛い女の子に弱く、調子に乗りやすい性格で年相応の可愛い男の子です。

ヒロイン兼もう一人の主人公であるククリです。
リメイク版では声優が小原好美さんとなり、声がイメージ通りで嬉しかったです。
性格は天真爛漫そのもので、勇者に対して過剰なまでに憧れてる魔法使いっ娘です。

アドバーグ・エルドルさんです。

キタキタ親父とも呼ばれてます。

職業は踊り子です。

◆作風や世界観について

ロールプレイングゲーム、特に『ドラゴンクエストシリーズ』の世界観のパロディーという位置づけの作品で、今では全然珍しくも無いのですが当時は画期的な作風でした。
漫画に限定して言えば、そういった作品は多かった気もするのですが、アニメ化までした作品は本作を除いては全くといっていい程ありませんでした。
世界観に関しても、舞台が「グルグル世界」と呼ばれ、基本的にドラクエシリーズなどに見られるような中世ヨーロッパ風の世界に、魔法やモンスターや妖精といった存在が混在する典型的なファンタジーRPGの世界となっております。
ギャグ作品にも拘わらず、RPGの細かい設定まで踏襲されている点も評価されていたと記憶しております。

いいおじさんな私は旧作に対する思い入れもありますし、リメイク版も懐かしさで目が潤みましたが、やはり今の若い方に受け入れられるかどうかについては疑問を感じてしまいます。
旧版は続編を含めると全83話+劇場版までありますので、全24話のリメイク版をオススメしたい処です。
リメイクを観てから気に入ったら、旧作でもう一度楽しんだ方が良い気がします。
強くオススメ出来ませんが、今のRPG調の作品の走りとなった名作を知るために1,2話だけでもご視聴頂けましたら幸いです。
それでは、良きアニメライフをノシ

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