アニメ批評その876 ドラゴンボールZ
評価:★★★(尺稼ぎが酷いが観ておきたいアニメ)
↑コチラの続編となります。
ドラゴンボールの2期とも言える作品で、本作をお楽しみになるには1期からの視聴をオススメしたい処ですが・・・
古いアニメな上に話数も多いので「有名作だから観るべき!」とは言いずらいです^^;
多くの方が知ってるドラゴンボールのキャラデザと言えば↑な感じだと思うのですが、アニメの放送は1989年4月26日 - 1996年1月31日でした。
実際はこんな感じで、そんなにツヤツヤしてません。
全293話で休みなく毎週放送していたせいもあり、作画面も期待してはイケナイ感じでした。
1期との相違点としてはギャグ要素が大分薄くなり、バトルシーンが大盛りになってます。
当時は迫力を感じたバトルシーンも、今観るとかなり残念に観えてしまいます。
更に良くない点が2つほどありまして、1期以上に尺稼ぎが酷く、アニメオリジナルのエピソードがふんだん過ぎるほどに盛り込まれ捲ってる点が大きなマイナス要素です。
今の若い方が観て「これのどこが名作なのか理解出来ない」と感じられても、仕方無いかもしれません。
◆インフレ要素とストーリー
マイナス要素が非常に多い中で、本作を推す理由があるとしたらストーリーの素晴らしさです。
適当に飛ばしながらとか倍速で視聴するとわかりずらそうですが、胸が熱くなるシーンや感動的なシーンが多々あります。
キャラの強さがインフレする作品は非常に多いと思いますが、本作こそがその走りであり、物語のスケールも含めて当時としては規格外でした。
強敵が現れる→主人公の仲間が善戦してイキる→敵が本気を出す→主人公が倒すといった王道的な流れが心地よく、
特にヤムチャというキャラが噛ませ犬としてはテンプレ的なムーブをしてくれます。
ドラゴンボールをご存じ無い方でも、ヤムチャがヤラれキャラである事は知っているという方は多いと思います。
本作に登場する必殺技で「かめはめ波」「元気玉」「界王拳」などがありますが、これらは現在のアニメや漫画に多大な影響を与えており、それ以外でも本作のパロディーなどを取り入れたモノやパクりとも思える作品などがありますので、元ネタを知っておくという意味でも視聴する選択肢はあると思います。
みんな大好きフリーザ様も登場しますし、
ミスターサタンも活躍します。
ドラゴンボールのゲームは数多くありますが、ゲームのストーリーだけですと原作の良さはなかなか伝わってこないと思います。
正直アニメの評価を★3とした時に漫画の評価は★6くらいありますので、可能であれば漫画の方でお楽しみ頂ければと思います。
漫画の歴代売上では、ドラゴンボールは1位のONE PIECEの半分しか売れてませんが、発売したコミックの巻数は半分以下なのでそれは仕方の無い事です。
古いアニメを力強く推す事は殆ど無い私ですが、世界的に有名なドラゴンボールは別です。
話数が非常に多く、作画も古いしアニオリ多めで尺稼ぎも酷い作品ですが、それでも多くの方にご覧になって頂きたく存じます。
それでは、良きアニメライフをノシ