アニメ批評その973 機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島
評価:★★(初見の方にはオススメ出来ない)
概要
2022年6月3日に松竹系で全国公開されたガンダムシリーズのアニメ映画。
監督は安彦良和。
Dolby Cinema(ドルビーシネマ)、4DX版も同時公開。
テレビアニメ『機動戦士ガンダム』第15話「ククルス・ドアンの島」の翻案である(冒頭にテロップが表示される)。
キャッチコピーは「ガンダム、再び大地に立つ」「おかえり、ホワイトベース隊」「ガンダムよ、このザクを倒せるか。」
いわゆる「ファーストガンダム」の新作映画としては、1982年公開の映画『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙(そら)編』以来、およそ40年ぶりの劇場公開となった。
主題歌には森口博子が起用された。
機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 - Wikipediaより抜粋
↑コチラはTV版
劇場版では大分カッコよくなりました。
ジオン軍の凄腕パイロットという話になると「シャア・アズナブル」「ララァ・スン」などの名が挙がりますが「ククルス・ドアン」という方は少ないです。
しかし生粋のガンヲタの中では彼は凄腕のパイロットで通っており、一歩間違えば歴史に名を残せた人でもあります。
にしても、流石に「ククルス・ドアンの島のリメイクって面白いの?大丈夫なの?」という気持ちは拭えず、かなり不安な面持ちで視聴に臨みました。
イイ!
とてもイイです。
ザクがめっちゃカッコいいです。
ジオニストの私としてはもうこれだけで大満足です。
ドアンが凄腕である事が改めて立証されましたし、ザクのカッコよさも確認出来ました。
声優さんは大分変わっておられるのですが、その点も違和感なく視聴出来ました。
ちょっとアムロだけが違和感を感じましたが、40年以上経ってるので仕方ありませんね。
本作の良さはモビルスーツのカッコ良さだけでは無く、癒しの要素もある点です。
ドアンと子供達のやり取りや、最初は歓迎されていなかったアムロと打ち解ける様は観ていて心が癒されました。
加えてBGMの良さが際立っておりました。
新規のBGMは少なかったのですが、従来からあるBGMが掛かる度に胸が熱くなったのは私だけでは無いはずです。
個人的には大変満足したのですが、新規で観る方には全くオススメする事が出来ません。
新規で無くともガンダムに特別な思い入れの無い方や、劇場版は観たけどTV版は未視聴という方にも刺さらない気がします。
ホワイトベース隊の温かさや、苦労している人達の描写など大変面白く感じられたのですが、それは私がファーストガンダムに特別な思い入れがあるからです。
悪い言い方をすれば、劇場三部作でカットされたくらい「どうでもいいエピソード」という扱いですし、未視聴の方もここを無難に乗り切るという結末はわかるのでハラハラドキドキする事も無いでしょう。
という事で評価は★2なのですが、ファーストガンダムがお好きな方には是非ご覧になって頂きたいです。
BGMが掛かるタイミングが神ってますし、ザクだけでは無くガンダムのカッコ良さも再確認出来ます。
それでは、良きアニメライフをノシ