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アニメ批評その896 魔法のアイドル パステルユーミ

評価:★(セクシーシーン多めだが地味な印象)

概要

1986年3月7日から8月29日まで、日本テレビ系列で毎週金曜18:00 - 18:30(JST)に全25話が放送された、スタジオぴえろ制作のテレビアニメ。

ぴえろ魔法少女シリーズの第4作目に当たる。

本作品は前作までと同様に、原作の存在しない完全なオリジナル企画として制作されているが、他方で前作までのようにタイトルに「アイドル」と冠しながらも『魔法の天使クリィミーマミ』『魔法のスターマジカルエミ』のように主人公が人気アイドルに変身して芸能界で活躍する物語ではなく、花と絵が大好きな少女・花園ユーミが花の妖精と出会い、描いたものを実体化させる魔法のステッキを授かり、その力で様々な活躍を繰り広げる、というオーソドックスな魔法少女物アニメが志向された。


これは前作『マジカルエミ』が人物描写に重きを置くあまり、魔法の要素が希薄化していったことを踏まえての大幅な方針転換でもあり、前3作のような日常生活や背景描写に溶け込むような演出や、主人公や周囲の人々の精神的な成長といったストーリーは鳴りを潜め、それとは対照的なコミカルタッチで明るいノリや、変身しない主人公が魔法を使うことの楽しさに重点が置かれた他、主人公に対立するキャラクターも設けられた。


このようにオーソドックスな魔法少女アニメへの回帰を目指した本作品であるが、それによって現実離れしたキャラクターや破天荒なシナリオが増えこれまでの作品と比べて雰囲気が大きく変わった。

更に演出面では今までのシリーズと比較して高年齢層のファン向けの「狙った場面」が多くなり、主人公・ユーミが魔法の効果でパンツ1枚だけの裸になったり「お風呂好き」という設定から頻繁に入浴シーンが登場するなど、主人公が小学生にもかかわらず過剰なまでに裸が強調されたお色気シーンも多かった。

中には入浴時の露出の高さをテレビ局側より問題視されてしまい、裸を湯気のエフェクトで隠したカットに変更された例もあるなど、女児向けのアニメから逸脱した演出が非常に多く、制作に携わっていた女性スタッフからも特に問題視されていた。


それらの演出面での影響に加え、放送当時すでに魔法少女系アニメのブームが下火になっていたことも重なって視聴率は振るわず、前3作よりも短い2クールのみで番組は終了。

テレビアニメとしてのぴえろ魔法少女シリーズは、シリーズ次作に当たる『魔法のステージ ファンシーララ』(1998年)が制作局を変更する形で放送されるまでの間、10年余りの休止期間に入ることとなる。

一方でスタジオぴえろは、本作品の終了後も新たな魔法少女作品の模索を続けており、その一例として、ユーミが終了する1986年に企画が立ち上がった『ファッションララ』シリーズのぬりえは1998年まで展開が続けられた。

あらすじ

主人公・花園ユーミは、花屋を経営する両親の一人娘で花と絵が大好きな10歳の少女。

将来は漫画家になりたいと思っている。

ある日ユーミは、花の妖精かき丸・ケシ丸に出会う。花の国では、毎年春に花を愛する子供に魔法を贈る習慣があり、ユーミはかき丸・ケシ丸に魔法のステッキを授かる。

ユーミはこの魔法の力で自分の描いた絵を現実化させ、様々な活躍をする。

魔法のアイドルパステルユーミ - Wikipediaより抜粋

こうしてみると昭和のヤボったい少女に見えますが、

ターゲット層が子供では無く「大きなお友達」向けとなっております。

入浴シーンや

パンチラ・・・いやパンモロシーンで当時のオタクの心を掴もうとしたのですが、上手くイキませんでした。
従来のスタジオぴえろ制作の魔法少女モノは、魔法の要素が希薄になってしまったという事で方針転換したのですが、それがアカンくてオタクに媚びた作品となってしまった様です。

そもそも、この子は魔法少女には変身せず、魔法のステッキだけで問題を解決してしまいます。
これはもう魔法少女では無いのでは?と思うのですが、それと同時にもう一つ問題があります。
本作のタイトルは「魔法のアイドル パステルユーミ」なのですが、この子はアイドルではありません。
本作のコンセプトが「アイドルモノから路線を変更しよう」という試みだったのに、何故かタイトルに「アイドル」という文言が入ってしまいました。
これはもうタイトル詐欺以外の何者でもありません。

当時もパンモロシーンが問題視され、シリーズ最短の全25話で終了している上に、内3話は総集編で、最終話も唐突に終わるという残念な感じになっております。
魔法少女モノは比較的評価の低かった作品でも、その当時視聴した方には良い思い出として残り事が多いのですが、本作に至ってはそういった声もあまり聞かれません。
「主演声優の演技が良かった」「OPは良かった」という感想はあったのですが、内容を褒める思い出話やレビューを私は見つける事が出来ませんでした。
当時は魔法少女モノが下火になっていた事もあったので、苦し紛れに方向転換した点については同情しますが、タイトル詐欺なのはどうかと思います。
という事で、本作をオススメする事は出来ません(★1)
それでは、良きアニメライフをノシ

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