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アニメ批評その886 BANANA FISH

評価:★(アニメ化するのが遅すぎた)

概要

吉田秋生による漫画作品。

『別冊少女コミック』1985年5月号〜1994年4月号にて連載された(1994年6月号、8・9月号、1995年1月号にて番外編掲載)

2018年6月時点で累計発行部数は1200万部を突破している。

また、本作を元にしたラジオドラマも制作され、2005年と2009年にはアクサル(Axle)により舞台化、2012年には磯村洋祐(劇団EXILE)と竹内寿のW主演で舞台化され、2018年には吉田秋生の40周年記念プロジェクトの一環としてフジテレビのノイタミナ枠でアニメ化された。

絶版になっていたコミックスはアニメ化に伴い、2018年に復刻版BOXが番外編1巻を収録して全20巻(1BOXにつき5巻セットで全4BOX)となって刊行された。

あらすじ

1973年ベトナム戦争の最中、アメリカ軍兵士グリフィン・カーレンリースが突然、同じ分隊の兵士たちに自動小銃を乱射して死傷させる。

その場に居合わせたマックス・ロボは彼の足を狙撃し取り押さえる。

そのとき、グリフィンは「バナナ・フィッシュ」という謎の言葉をつぶやく。

BANANA FISH - Wikipediaより抜粋
※ネタバレがあります!

BL色の強い作品の中では大変人気のあるアニメ(漫画)です。
元々のファンの方は既にご視聴済だと思うので、タイトルは聞いた事あるけどまだ観た事無い、という方に対しては「★1評価なので別に観なくてもええよ?」と言っておきます。
多くの腐女子に愛されている本作ですが、何がアカンのかを以下に記します。

◆主人公が薄っぺらい

主人公のアッシュ・リンクスはイケメンで頭がいい、という設定までは受け入れる事が出来ます。

アッシュは複雑な家庭環境で育ち、幼少の頃は悪いホモに蹂躙される日々を送っておりました。
結局悪いホモと養子縁組をしますが、要は息子という名の愛人の様な扱いを受けます。
可愛そうですね。

で、設定の続きがまだありまして、

人の上にたつ圧倒的なカリスマ性を持ち、運動神経も抜群。

戦闘に関しても、射撃の腕は一流でナイフの扱いにも長けている。

となっております。
カリスマ性と運動神経に関してもまぁヨシとして、射撃やナイフの腕前が一流という点には違和感しか感じません。
ダウンタウンのストリートキッズグループを統括するボスになる彼ですが、直前までしていた事はホモの愛人であり、戦闘力を上げる様な特訓をしている描写はありません。
「古い作品だし、細かい事を突っ込むのはヤボ」と言われてしまうかもですが、昭和の作品でもシティーハンターゴルゴ13は何故主人公が高い戦闘力を手に入れられたか?についてちゃんと描かれております。
ガンアクション繋がりでブラック・ラグーンであれば「スラムでの苦労が今のレヴィを作ったんだな」と推測出来るのですが、お金持ちのホモの元でぬくぬくとしていた高校生くらいの少年が突如射撃とナイフの達人になるというのは納得出来ません。
このアッシュがワガママを言わずにホモの元にずっといれば、死人も出ずに平和的な日常が繰り返せたと考えるとより微妙な気持ちになります。

◆戦闘シーンが残念

戦闘シーン多めの本作ですが、目を見張る様なシーンは皆無です。
作画も悪いとは申しませんが、もう少し頑張って欲しいと思いましたし、ここ10年でガンアクションメインのアニメと比較した際には最底辺の出来と言わざるを得ません。

◆ダレたら殺す

基本ホモの追撃から逃れるという作品なのですが、アッシュのせいで仲間が死にます。
特に話がダレてきたら仲間を殺して無理やりお涙を誘うシーンが鼻につきます。
これは古くは刑事ドラマの太陽にほえろ!、アニメでは機動戦士Vガンダムでよくみられる手法です。

◆BANANA FISH

ネタバレになりますが、BANANA FISHとは単なる覚せい剤です。
私はBANANA FISHが何なのかについての謎を解く物語だと思ってたのですが、割と序盤の方で判明して興ざめでした。
ようは「コカイン」とか「ガンジャ」というタイトルにしている様なモノで、これがわかってしまうととても残念な気持ちになります。
タイトルだけでは無く、ストーリー自体も非常に薄っぺらく、本当にアッシュのワガママに振り回されるだけの話なのがどうかと思いました。
アッシュの事が大好きなホモも、余りにもアッシュに対して甘すぎるのが微妙さに拍車をかけます。

本作はガンアクションメインと見せかけたBLモノなので、ホモホモしいシーンがある点はマイナスだとは思って無い処かむしろプラス面です。
しかしBLの耐性が無いと、随所に見られるホモホモしいシーンが気になって話に集中出来ないと思います。

このえーちゃんがホモ達に人気なのは、日本人で童顔に見えるからとかなのでしょうか?
その辺も腑に落ちませんでした。

本作がアニメ化したのは2018年ですが、原作は 1985年〜1994年とかなり古いです。
原作の連載から30年近く経っている訳であり、その間に腐女子向けのクォリティーが高いアニメは大量に製作されました。
今の40歳より上のお姉さまがたは思い入れのある作品かもしれませんが、2,30代の方には古臭くてツッコミ処の多いアニメに見えてしまうのでは無いでしょうか。
かつての名作も令和の時代では低評価とせざるを得ません。
ある程度の期待感を抱えて視聴しましたが、期待を大幅に下回る内容で残念な気分にさせられました。
煽り抜きに本作の良い処が御座いましたら、どなたかお教え下さい。
それでは、良きアニメライフをノシ

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