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アニメ批評その955 ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP

評価:★★★★(この成功は非常に大きい)

↑コチラの続編という訳では無く、スピンオフ作品といった位置づけです。

主人公はナリタトップロードで、準主人公枠はアドマイヤベガとテイエムオペラオーです。
当ブログのアニメ批評は視聴した事の無い方向けにオススメ度と共に「こんなアニメですよ」とご紹介する感じなのですが、この記事をご覧の方の大半はウマ娘をご存じの方だと思いますので、今回は本作の何が良かったかについて深掘りさせて頂きます。

◆全4話

ナリタトップロードが主人公のアニメと聞いた時は「全12話だと間延びしないか?」と心配になったのですが、全4話と聞いて安心しました。
話数が少ないため遊びというか、サイドストーリーを入れる余裕は無かったのですが、非常に内容の濃い素晴らしい作品に仕上げりました。
この成功が意味する事は、物語にするのが難しそうなウマ娘でも主人公に出来るという前例を作った事と、他作品でもこういった形態でアニメ化する事が可能であると示した点です。
作品名は控えさせて頂きますが、最近ゲーム原作で全8話のアニメが二つほどコケました。
一つは原作ファンで無いと全く楽しめないアニメで、もう一つは内容が薄くて原作ファンですらブチキレる程の内容でした。
内容さえ良ければ全4話でも良いという事が示せましたので、今後はゲーム原作でもクォリティーの高いアニメが期待出来るかもしれませんし、クソみたいなアニメしか作れない制作会社は淘汰されてイクはずです。

◆制作会社

「CygamesPicturesって何?」と思われた方も多かった様ですが、

プリコネのアニメを制作した会社といえば、お分かりになるはずです。
PVの出来の良さも含め、私は1ミリも心配しておりませんでした。
元々作画力とセンスの高い会社だと認知しておりましたが、ROAD TO THE TOPでそれを再確認する事が出来ました。

特に色使いの上手さは群を抜いておりまして、そこがCygamesPicturesさんの魅力というか武器の一つだと思います。

◆キャラの魅力について

喜怒哀楽と申しますか、一人のキャラでここまで豊富な表情が出来る、というか表現させたCygamesPicturesさんの手腕には驚かされるばかりです。
私がウマ娘というコンテンツを全く知らなかったとしても、この4枚のスクショを観ただけで「良作の予感」とか言い出すと思います。
ウマ娘において学級委員長キャラはサクラバクシンオーのイメージしかありませんでしたが、本作でトプロ=学級委員長のイメージを植え付ける事が出来たのでは無いかとも思います。

たった4話しか無いのにキャラの掘り下げもキチンと出来ておりました。
全12話でもそれが全く出来ていないアニメが多いので、その点も見習って欲しい処です。

そしてオペラオーがむちゃんこ良かったです。
普段見せない様な必死の形相も良かったし、

芯の強さというか、ブレなさを見て改めてこのキャラの魅力を感じる事が出来ました。
ポジティブ過ぎるくらいポジティブで空気が読めない様で周りへの配慮を欠かさないオペラオーの魅力を最大限、いや従来のイメージを大幅に上回る魅力を引き出してくれました。

◆他のキャラについて

アヤベさんと同室のカレンチャンが登場するのは分かるのですが、

全然関連の無さそうなウラライスの登場には驚きました。
が、その驚きは「何で関係無いコイツらが出てるんだ?」では無く「ウラライスが出てくれて嬉しい」といった感想ばかりでした。
これが許されると今後のウマ娘アニメにおいて、世代や関連性的に全く関係の無い子でもしれっと登場出来るという事で、製作サイドも仕事が楽になるでしょうし、ファンが喜ぶポイントも作りやすいはずです。

オグリは出てくるだけで笑えるのはズルいですねw

キャラといえば山本昌さんの登場にも驚かされました。
その内ジャンポケの斉藤さんとかも登場するかもしれません。

◆白熱のレースシーン

レースシーンの良さは高い作画力だけでは無く、臨場感のある音も素晴らしかったと思います。
大人数が一斉に走るシーンは作画カロリーがバチクソ高いので、他社が似た様なアニメを作ろうとしてもなかなか上手くはいかないはです。

さり気なく最前列にデジたんがいたので三度見しましたw
こういったさり気なさはとてもいいですね。

◆OPが素晴らしい


アニメ『ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP』主題歌「Glorious Moment!」ノンテロップ映像
曲の素晴らしさもですが、この1分30秒の間に胸が熱くなる様なシーンが多々あって堪りません。

どこが良いのかはあげたらキリが無いのですが、ここの「憧れはもう挑戦になったんだ」という歌詞が狂おしいほど好きですし、

このオペラオーがマントをバサッっとするシーンはカッコいい上に、鏡に映った姿が勝負服では無く年相応の制服というのが「頑張って強者を演じてる女の子」という表現を一瞬で行っているのが凄すぎると感じました。

◆最高のスピンオフ

1話目の開幕でフフッってなる様なシーンが出せるセンスも含め、本当に素晴らしいアニメでした。
スピンオフ作品という事で本編未視聴の方やウマ娘のアプリをヤって無い方からすると世界観や設定が分からないと思いますし、ウマ娘というコンテンツの認知度が低い海外での評価は高いとは言えませんでした。
ですが、本編を超える事はほぼほぼ無いスピンオフアニメにおいて「3期のハードルが上がったな」と言わしめるほどのクォリティーがあり、今後他作品にまで新たな可能性を示した本作については高く評価せざるを得ません。
「もっと多くのキャラが観たかった」という感想も観られましたが、それは3期とかのアニメ本編に期待するべきですし、4話という短い話数においてはあっちこっち手を付けるよりも主人公達に特化してスポットを当てるべきです。
ある程度のクォリティーは担保されているモノだと思って視聴に臨みましたが、軽く予想を超えてきてくれて嬉しかったです。
今後も定期的にこういったアニメの供給をお願い致します。
それでは、良きウマ娘ライフをノシ

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