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アニメ批評その971 Dies irae

評価:★(クラファンで1億円集まったが)

日本のインディーゲームブランドであるlightにより開発されたバトルオペラアドベンチャーのアダルトゲームが原作です。
BGMの評価が高く、美少女ゲームアワード2008ではBGM部門で優秀賞を受賞し、後に発売された『Dies irae 〜Acta est Fabula〜』が萌えゲーアワード2010のBGM部門金賞、シナリオ部門銀賞を受賞しております。
とはゆえ、エロゲ原作のアニメはもうウケナイと私は思ってたのですが、

なんとクラウドファンディングで1億円を超える金額が集まりました。
目標額は3000万円で、事前にアニメ制作会社の発表もなくPVやアニメ設定画もない状態からのクラファンだったので、これは原作愛の強いファンの皆様の快挙ともいえる偉業を達成した訳です。

◆高まる期待感

シナリオを担当された正田崇氏は、

「アニメ化の話は2011年頃から話は来ていて、それでもアニメ化に踏み切らなかったのは原作を軽んじられる可能性があったから。

そしてクオリティの面で不安があったから」

と語っており、クオリティが低くなるくらいなら反対、という旨の発言を原作者が何度もされておりました。
ファンの間からは「アニメ化はないだろう」という認識が生まれていたほどでしたが、まさかのアニメ化企画の発表です。
制作会社はノリ気で、クラファンで1億円もの資金が集まりましたので、これは成功するに違いないと誰もが思っておりました。
そう、アニメの放送が始まるまでは・・・

◆絶望の開始

はっ・・・?

何コレw

まさかとは思うのですが、クラファンで集めた1億円は製作費に足される訳では無く、1億円だけで全てのアニメを作ろうとしたのでしょうか?
本作は1期12話、2期6話なのですが、1期の12話だけでも1億円では製作費は足らないはずなのでそんな事は無いはずですが、流石にこれは・・・

原作はたくさんのルートがある作品なので、ストーリーが難解で意味不明なのは仕方が無い・・・では片づけられません。
現実にそれを可能にしているアニメがいくつもありますし、言い訳にはなりません。
それでも「作画さえまともなら許せる」という原作ファンや出資者の期待を裏切る作画力でトドメを刺されました。
「絶対に観てはイケないクソアニメ」とかの動画で紹介されるほどなので、私の様なレビュアーはともかく原作ファンの怒りと悲しみは計り知れません。
しかも原作ゲームの会社(グリーンウッド)が経営破綻となり、クラファンのリターンであった温泉旅行ツアーとアニメ化記念の打ち上げが未実施となりました。

「アニメ化した意義はあった!」とおっしゃる方もいるのですが、このクラファンを始める事になった切っ掛けは「クラファンで金を集めないと会社が潰れる」といった状況で行われたモノであり、制作会社のACGTにしてもちょっと心配になる会社なので企業側の期待度はゼロに近かったと思います。

アニメのクラファンは邪神ちゃんドロップキックが成功例として挙げられますが、ギャグアニメなので作画力も然程求められませんし、低予算画出来そうなモノ以外のクラファンは危険だと思ってます。
アニメに出資をご検討の方は、ゴミみたいな作品が出来上がってもブチキレ無い忍耐と精神力を身に着けてからにした方が良いかもです^^;
それでは、良きアニメライフをノシ

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