アニメ批評その1061 GANTZ
評価:★★(終わり方が微妙)
概要
奥浩哉による日本の漫画。
漫画雑誌『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて2000年7月13日発売の31号から連載を開始、2006年から隔週で連載され、2013年6月20日発売の29号まで連載された。
累計発行部数は2,400万部を超え、2004年にテレビアニメ化された。
作者が高校時代から暖めていた『必殺仕事人』にSFテイストを加えた「夜にみんなで集まって殺しに行く」物語を描いた青年漫画。
石森章太郎原作のテレビ番組『がんばれ!!ロボコン』のガンツ先生がGANTZの名称の由来であり、ガンツの採点シーンもガンツ先生がロボコンたちの行動を採点するシチュエーションのパロディである。
「日本人に馴染むSF」を目指した、現実と非現実が交錯する世界観、不条理とも言える死と隣り合わせの緊張感、個性溢れる登場人物などが人気を集めている。
作者は「正義とは何なのか?」「正義はあるのか?」というストーリーの図式は『GANTZ』のテーマでもあるという。
あらすじ
ある日、高校1年生の玄野計は地下鉄のホームで小学生時代の親友だった加藤勝を見かける。
正義感の強い加藤は線路上に落ちた酔っ払いを助けようとするが1人では抱え上げられず玄野に手伝いを求める。
2人はホームに戻り損ね、線路に進入してきた電車に轢かれて死んでしまう。
次の瞬間、彼らはマンションの一室にいた。
そこには同じように死んだはずの人々が集められていた。部屋の中央にある謎の大きな黒い球。
彼らは、その「ガンツ」と呼ばれる球に、理由もわからないまま星人を「やっつける」ように指示され、別の場所へと強制的に転送されていく。
実写化もされた作品なので、どんなアニメか気になっている方も多いのでは無いでしょうか?
あらすじをざっくりと解説しますと、電車事故で命を落とした主人公が、
謎の部屋に転送されます。
そこから再度転送され、強制的に宇宙人と戦う事になります。
本作の長所とも短所ともいえる処なのですが、敵である宇宙人が凄くキモいです。
どちらかというと私は好きな方なのですが、キモいのが苦手な方にはオススメし難いです。
そのキモい奴らとを倒す為、黒いバトルスーツを装着し、謎の武器を駆使して戦います。
原作はなんだかんだで人気がありましたし、実写化もされてはいるのですが、アニメ版に関しては概ね不評です。
原作は終わり方が微妙だったのを除けば面白かったのですが、アニメ版が何故不評だったのかについて以下に記します。
◆作画が微妙
止め絵で観ればそこそこ良さげに見えなくもないのですが、動くと凄く微妙です。
放送されたのが2004年と今から20年も前なので仕方が無いといえばそれまでなのですが、肝心な戦闘シーンが動きが少なくてとても残念に感じます。
◆無能ばかりに感じてしまう
泣いてばかりで他人をアテにする女
一丁前の事を口にする割に、敵の前で棒立ちになる男
チキンハートの主人公と、登場人物の大半が無能に感じられてしまいます。
実際にこんな目にあったら自分もちゃんと戦える自信は全くありませんし、ある意味リアルな人間描写とも言えるのですが、これはアニメなのでテンプの悪さも含めて「何故目の前の敵を攻撃しないんだ?」「戦うのが怖いなら逃げろよ」といったイラ立ちを感じてしまうのは私だけでは無いはずです。
◆終わり方が微妙
原作が完結する前にアニメの放送が終了しておりますので、終わり方が意味不明な感じとなっております。
まぁ原作の方も終わり方が酷くて作者が叩かれており、それを作者が別作品でネタにしておりました。
あんな終わり方をしておいて、未だにGANTZのスピンオフを描いてるのにはちょっと呆れてます(途中まで読んでましたが、もう読まなくなりました)
あとはグロいシーンが多々ありますので、そういったのが苦手な方にはオススメ出来ません。
宇宙人のキモさがクセになる作品ですが、どうしても気になる方は原作のコミックか実写映画の方をご覧になって下さい。
それでは、良きアニメライフをノシ