アニメ批評その1041 アイドルマスター ミリオンライブ!
ソシャゲ原作のアニメは新規層を取り入れ難いので、既存のファンが納得すればいいんじゃない?と思わなくも無い私ですが、アイマスは年季の入ったIPなので、新規層が流入してこないとこれから先は厳しいのでは無いか…と思う次第です。
今回は水曜日担当のechoさんのレビューとなります。
評価:★★(新規お断り、完全にファン向けの作品)
概要
バンダイナムコエンターテインメントが展開するメディアミックス作品『アイドルマスター ミリオンライブ!』を原作としたアニメ。
制作は「白組」略称は『ミリアニ』
2023年8月に全国の映画館にて全話先行上映が実施され、10月からテレビ東京系列で放送された。
春日未来・最上静香・伊吹翼を中心に、大手の芸能プロダクションである765プロダクションに所属する39人のアイドルユニット「MILLIONSTARS」が活動拠点となる765プロライブ劇場での始まりから成長を描いた物語。
また、765プロダクションの先輩アイドルでもある13人「765PRO ALLSTARS」も登場する。
あらすじ
まだ見ぬ夢を掴みたい、春日未来。
アイドルに憧れ揺れる、最上静香。
本気になれる何かを知らない、伊吹 翼。
アイドルの輝きに導かれた3人を待っていたのは、新たな仲間。
39人のアイドルたちがともに“夢”へと手を伸ばす時、
劇場に100万の輝きが生まれる!
アイドルマスターシリーズのソシャゲが原作のアニメです。
特徴としては全編3DCGが使われている事、そして初代アイドルマスターの事務所「765プロ」が舞台なので、初代アイマスのキャラクターが先輩として登場する事です。
制作はCGに定評のある制作会社「白組」。
「白組」の過去の実績を見て見ると「STAND BY ME ドラえもん」「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」「しん次元! クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜」
…面白さは置いておいて、CGグラフィックのレベルは非常に高いです。
今作「ミリオンライブ!」もCGのレベルは高く、ライブシーンだけでなく日常描写も素晴らしく、CG特有の違和感を感じさせないクオリティで技術力の高さがうかがえます。
ストーリーもシリアス展開はあまりなく、アイマスらしいわちゃわちゃ感があって楽しいアニメになっています。
原作ファンの間では評価が非常に高いらしく、レビューでも高得点が付いていて世のプロデューサーさん達は大満足だったようです。
私は一回インストールしたものの、1週間で辞めてしまっているので、ほぼアニメ勢と言っても良いと思います。
そんなアニメ勢の私の感想としては…
「いやいや、キャラクター多すぎでしょ?」ですw
新規登場キャラクターは39人、チームに分かれているものの各チーム4人から6人がいっぺんに出てきては、すぐ別のチームに入れ替わり、感情移入するどころか印象にも残りません。
チーム名も「Team1st」「Team3rd」といった番号表記でチームの特色なんかも分からないですし、時々見たことあるキャラクターが出てきたりするんですが、結局どんなキャラクターなのかも分かりませんでした。
その上、先輩キャラとして初代アイマスメンバーも出て来るので、ミリマスアニメから入った人は何が何だか分からないんじゃないかと思います。
メインストーリーも新しい劇場を作るという事は分かったのですが、思い入れを作る暇もなくキャラクターが入れ替わっていくので、いまいちのめり込めず薄味に感じてしまいました。
ソシャゲアニメの悪いところが出た形になります。
新規の取りこみと言うよりは、完全に既存ファン向けのアニメでした。
この人数を12話で満遍なく扱ったという意味では凄いストーリー構成なんですけどね…。
ミリオンライブをプレイした事のある方なら間違いなく楽しめると思います。
では、良きアニメライフを!











