アニメ批評その1042 ラグナクリムゾン
評価:★★★(展開が読み難い隠れた名作)
概要
小林大樹による日本の漫画作品。
『月刊ガンガンJOKER』(スクウェア・エニックス)にて、2017年4月号より連載中。
2023年10月1日 - 2024年3月31日までテレビアニメが放送された(全24話)
あらすじ
銀剣で竜を狩り、その報酬を受け取る職業「狩竜人」(かりゅうど)。
少年・ラグナはレーゼ王国の都市ロナベーラの狩竜人であった。
12歳にして天才狩竜人であるレオ(レオニカ)とコンビを組み、竜を討伐することで生計を立てていた。
狩竜人としての才能がないラグナは、死ぬその時までレオと共に生きることを望み、日課として剣の修行を行う。
しかし太陽暦498年の2月21日、ラグナはレオが殺される夢を謎の男によって見せられる。
以降ラグナは、この夢を毎日見るようになる。
主人公のラグナです。
ヒロインと思しき少女は水瀬いのりさん演じるレオニカちゃんで、なんと顔に大きな傷があります。
斬新なキャラデザに少し驚きはしましたが「比較的マイナーな作品だし、くそ弱の主人公が覚醒してレオニカちゃんと一緒に竜討伐する物語なのだろうな」とか思ってました。
全然違いましたw
この悪魔の様な男だか女だか分からないヤベー奴が主人公の相方となり、竜を討伐する物語でした。
コイツの名前がクリムゾンで、ラグナと合わせて「ラグナクリムゾン」となります。
クソ弱だったラグナは序盤で覚醒し強くなるのですが、
ラグナの武力だけではどうにかならない部分を、クリムゾンが知略で埋めるといった寸法です。
実直かつ誠実なラグナとは対照的に、クリムゾンの方は性格が悪すぎて笑えます。
◆独特なキャラデザ
一概に長所とは言えないかもですが、本作のキャラデザはかなり独特です。
序盤に登場するなんちゃってヒロインのレオニカちゃんは顔に大きな傷を負ってましたが、
真のメインヒロインは腕がありません。
余りにも斬新過ぎてリアルにお茶吹きました。
◆先が読めなくて面白い
本作の欠点としては複数の勢力が争ってるので敵対関係が分かり難かったり、時間が巻き戻る事があるので、ぼぉ~っと観てると「あれれ?」となりがちな処はあるかと思います。
しかしストーリーの読めなさはかなりのモノで、キャラの成長や生死に関しては驚かされる事が多々あります。
天使の様な出で立ちの優しそうなお姉さんが敵の親玉で、とんでもないチート能力持ちだったり、
それを全力でぶっ殺しにいくラグナのバーサーカーっぷりにも驚きましたし、一度の戦闘でも二転三転して「うわー一体どうなるんだぁ!?」と気になる処で話が終わるという、非常に続きが気になる終わり方で視聴意欲を駆り立てます。
◆めっちゃ熱い
ラグナはもちろんの事ですが、他のキャラも急成長して活躍する場面が多々あります。
ストーリーが変化球の連続の中で、いきなり直球の王道パターンが来ますので、たまに感情が追い付かなくなる時があるくらいの凄さを感じさせられました。
特に腕無い子ちゃん(スターリア)が素晴らしいヒロインで、凄まじい胆力の持ち主でした。
最初はただのツンデレだと思っててごめんなさい^^;
キャラデザの部分で損をしているのかもしれませんが、どこかで見た事がある様な在り来たりなモノよりかはよっぽど評価出来ると思ってます。
ストーリーの素晴らしさと熱さ、それとクリムゾンの容赦の無さが本作の醍醐味です。
マイナー作ではありますが、とても面白いのでおススメです。
それでは、良きアニメライフをノシ



















