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アニメ批評その1051 最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。

評価:★★★(原作勢からは評判が悪いらしい)

概要

ほのぼのる500による日本のライトノベル。

作者による略称は「最弱テイマー」。

2018年11月より小説家になろうに投稿され、書籍化が単行本版は2019年11月からTOブックスより、児童書版は2022年7月からTOジュニア文庫(TOブックス)よりそれぞれ行われている。

イラストは、単行本版はなま、児童書版はTobiがそれぞれ担当している。


メディアミックスとして、蕗野冬によるコミカライズがウェブコミック配信サイト『COMICコロナ』(TOブックス)にて、2020年2月から連載されていたが、同社が新たにウェブコミック配信サイト『コロナEX』を開設し最新話はそちらで掲載するようになった。

2022年11月からはスピンオフ漫画『私立オードグズ学園中等部!〜異の国(?)でもやっぱりゴミ拾いしてました〜』も同サイトにて連載中。

また、テレビアニメが2024年1月から3月まで放送された。

電子書籍を含めたシリーズ発行部数は、2024年2月時点で120万部を突破している。

あらすじ

神から与えられたスキルと星(スキルの強さ)が重要視される世界。

ラトミ村の娘・フェミシアが5歳の時に授かったのは、星なしのテイマースキルだけだった。

フェミシアは忌み子として家族から見放され、近くの森で暮らすようになる。

占い師のお婆さんだけが偏見無く接し、森を訪れては援助や助言をしてくれていた。


フェミシアが8歳の時、占い師は風邪を拗らせて死亡、村長や家族に占い師が死んだのは忌み子と関わったからだと殺されそうになったフェミシアは、生前に占い師に言われていたオトルワ町を目指し、フェミシアという名前を捨て、アイビーと名乗って旅に出る。

道中では罠で捕まえた野ネズミを売ったり、ゴミ捨て場のゴミを漁ったりしながら旅を続け、森で最弱種の魔物である崩れスライムをテイムしソラと名付ける。

最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。 - Wikipediaより抜粋

神から与えられたスキルと星(スキルの強さ)が重要視される世界において、主人公(アイビー)が与えられたスキルはモンスタータイマーの能力でしたが、星の数はゼロです。

忌み子として殺されそうになったため、這う這うの体で何とか村から脱出した処から物語が始まります。

道中で激レアのスライムのテイムに成功し仲間にするのですが、この時の私は「この娘がテイマーとして無双するのかな?」くらいの浅い考えで視聴しておりました。

川で身を清めるアイビーちゃん

ゴミ捨て場を漁り、

使えそうなアイテムをGETして喜ぶアイビーちゃん。
この他にも獣を捕獲して肉屋に売ったり、村からの追っ手から逃げたりと可哀そうなシーンが連続して訪れます。

「貧しくて可哀そうな幼女…これは・・・」

びんちょうタンを思い出してしまいました。
これはイケません。
目から汗が出て視聴が困難になりそうです。

しかしアイビーちゃんは強く逞しく生きてゆきます。

優しい人たちに保護されたり、

強い魔獣と仲良くなったりし、徐々に幸福度が上がってイキます。

本作における主人公の活躍は「テイムしたモンスターで無双!」では無く、幼いのに賢い子がモンスターの特殊能力を駆使して難題を解決するといったモノです。
タイトルの「最弱テイマー」の名に偽りは無く、テイマーとしては未熟だけれども、モンスターとの絆や人柄の良さで結果を出してイク感じです。

◆原作勢からは不評

アイビーちゃんはかすかに日本人であった前世の記憶を持つ少女なのですが、その辺の描写が序盤だと少し分かり難かったりします。
その点を「アニメでもっと上手く表現出来なかったモノか?」と原作勢から指摘を受けており、また「時系列が原作と違うのは宜しく無い」というご意見もありました。
漫画や小説と違ってアニメには尺というモノがあります。
放送する時間は固定されており、OPやEDをカットしたり、回想シーンの長さを調節する事によりある程度の尺の確保は可能かもしれませんが、話数に関しては調整をする事が困難です。
決められた尺に収める為にストーリーを少し改変したり、時系列を変えたりする必要がある場合があり、本作がそれに当てはまったかどうかの判断は付きかねますが、原作を知らない勢からは特に不満の声はありませんでした。

原作を知らなくても分かり難いアニメは分かり難いと評されますし、本作は「マイナー作の中では予想に反して面白かった」という評価を受けておりますので、不満をお持ちの原作勢の方々に関しては少し感性がズレてたのかな?と思います。

◆イメージが…


【最弱テイマー】ノンテロップOP映像を公開!
実に素晴らしいOPですが、この曲もアイビーちゃん役の鈴木愛奈さんが歌っております。
鈴木愛奈さんと言えば・・・

邪神ちゃんのイメージが強すぎて「面白いアニメだなぁ」「アイビーちゃん可愛いなぁ」「OPが素敵だなぁ」と思っても…

「でも邪神ちゃんの人なんだよなぁw」と思い出してしまい、ゲス女の顔が何度もフラッシュバックしました。
他の作品だと「こんな役も演じられて凄いな!」と思えるのですが、何故か本作だけは「邪神ちゃんなんだよなぁw」と思ってしまうのです。
※別に邪神ちゃんが嫌いな訳ではありません。

アイビーちゃんはドロップキックしたり、ヒモから金を引っ張ったり、ギャンブルにのめり込んだり、人を挑発したり虐めたり、召喚者を亡き者にしようとしたりはしませんのでどうかご安心下さい。
それでは、良きアニメライフをノシ

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