アニメ批評その1066 Helck
たまたま逝った本屋さんがこの作品を猛烈に推してたので「いつかアニメを観てみよう」と思ってる内に今日に至ってしまいました。
という事で、レビュアーはechoさんです。
評価:★★★(ギャグアニメかと思いきや、後半で雰囲気がガラっと変わる)
概要
ニコニコ静画にて、『TIADIUM』や『ACARIA』等を連載している七尾ナナキのプロデビュー作品。
元々は、裏サンデーが2013年に開催した『第2回連載投稿トーナメント』の応募作品の1つであったが、総合2位となり連載となった。
2015年、ダ・ヴィンチとniconicoが主催する「次にくるマンガ大賞」・これから売れてほしいマンガ部門にて8位を受賞した。
2017年、Webマンガを対象にしたマンガ賞「100万人が選ぶ 本当に面白いWEBコミックはこれだ!」・オトコ編にて5位を受賞した。
2023年7月日本テレビ『AnichU』枠ほかにて連続2クールで放送された。
ナレーションは池田秀一
あらすじ
魔界のとある国。
一人の勇者の手によって魔王が倒され、新魔王の座をかけた競技会が開かれることとなった。
大会責任者の帝国四天王ヴァミリオは、敵であるはずの人間の勇者 ヘルクの参加に激怒する。
決勝戦を前に魔王ウルムの城が 陥落した一報を受け、ヴァミリオはヘルクを含む 決勝に残った選手たちと共に ウルム城奪還へと旅立った。
笑顔で「人間を滅ぼそう」と語るヘルク。
果たしてその言葉は本心か? 笑顔に隠された真実とは…
裏サンデーで連載されていたweb漫画を原作としたアニメです。
魔王が倒された世界で苦境に立たされていた魔界で、新しい魔王を決める大会が行われるところから始まります。
何故か魔界の大会に参加している人間の勇者ヘルク。
ヘルクの圧倒的な実力に大会責任者のヴァミリオは、何とかヘルクを妨害しようとするのですが…というストーリーです。
序盤はヘルクの実力と陽気なキャラクターに振り回せれる魔界側があたふたする様子が面白く、クスッと笑えるギャグアニメといった感じなので軽く見られるアニメだと思っていたのですが・・・
中盤から一気にシリアスになります、ヘルクの過去、人間サイドのストーリーが予想以上に重く、今までのヘルクの性格や「人間を滅ぼそう」と言っていた真相が明かされていきます。
このどんでん返しが面白くはあるのですが、前半までのギャグ調はなりを潜めてしまうので、温度差に戸惑う人が出てしまうのは分かる気がします。
しかし、このシリアス部分が受け入れられるのであれば間違いなく面白いと思います。
特にヘルクのキャラクターの根幹に関わる部分の伏線は驚かされました。
シリアスに入ってからの魔界勢とヘルクの絆が熱く、感動的なので好きな人は大好きな作品だと思います。
人を選ぶ作品ですが名作だと思うので、試しに何話か見て頂きたい作品です。
では、良きアニメライフを!