アニメ批評その1090 終末トレインどこへいく?
評価:★★(柔軟な思考で無いと苦行になりそう)
概要
EMTスクエアード制作の日本のオリジナルテレビアニメ作品。
2024年4月から6月までAT-Xほかにて放送された。
住民に大きな異変が起きたとある町を舞台に、主人公の千倉静留がいなくなった親友の行方を追って仲間と電車で捜索に向かう物語。
制作スタッフは監督・音響監督は水島努、シリーズ構成は横手美智子が担当している他、キャラクターデザインは『ラブライブ!』シリーズを手掛けた西田亜沙子、音楽は『異世界食堂』シリーズを手掛けた辻林美穂が担当している。
あらすじ
2年前の7G回線の開通。それが世界を一変させた。
急激な緑化と風化、地域の物理的な距離の拡大、異変による数々の混乱で政府もその機能を失った。
静留達の住む吾野の近辺では21歳3ヶ月を越えた住民が動物化する異変が発生していた。
2年前に消息を絶った葉香を探し求める静留はある日偶然、クロヒョウキャラバンの配達物の包装に使われていた新聞から、葉香の所在を突き止める。
静留は善治郎から2000系電車の操縦の仕方を習い、一人旅立とうとした所に撫子・玲実・晶が駆け付け共に旅立つこととなった。
静留達は吾野から30駅先、葉香の待つ池袋へと向かう。
終末トレインどこへいく? - Wikipediaより抜粋
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OPもEDも凄くいいんですけどね?
本作のストーリーも途中までは面白いんですけどね?
水島努監督のオリジナル作と聞くと、迷家の悪夢が蘇ってきます。
本作は開幕から設定が謎で、数話観れば「何となくだけどこうかな?」ぐらいは掴めるのですが、
あくまで「何となく」という程度で、柔軟な思考を持って視聴しないと楽しむのが難しそうではあります。
本作のあらすじが「7G回線の影響で住民の大半が動物化しちゃったけど、行方不明のダチを電車に乗って探しに行こうぜ!」という話なので「え?7G?動物化どころか頭からキノコ生えてる人やゾンビになってる人がいるんだけど??」と、次から次へと考察するのが無駄に思えてくる様な超展開の連続です。
虚構なのか現実なのかも、よく分からなくなりますし「これ最後はどうやって纏めるんだろ?」と先が気になる展開ではあるのですが・・・
やはり今回も迷家の様な終わり方をするんじゃないかと気になって、なかなか集中して視聴する事が出来ませんでした^^;
「女の子たちが可愛いなぁ~」と思っても「そういえば迷家も女の子は可愛かったな」と思い出してしまいますし、
「OP好きだなぁ」と思っても「迷家もOPは良かったなぁ」と思い出してしまい、未だにクソアニメの呪縛から逃れられていない現実に絶望しました。
個人的には結構好きだったというか、序盤は好きになれなかったキャラ達が終盤には好きになれていたのは収穫と感じましたし、迷家ほど酷いアニメではありませんでした。
「女の子達の性格が好きになれない」というご意見も結構目にしますし、私も序盤は「コイツ馬鹿過ぎだろ」と思ったキャラもいたのですが、その馬鹿さ加減というか能天気さが好きになったりもしましたので、その点においてはある程度視聴すれば見方も変わるのかな?と思いました。
「ストーリーが難解過ぎる」という点においては、深そうに見えて実は浅いのですが、分かり難さというか意味不明さも本作の特徴です。
しかし、ノリと勢いだけで考えてそうな適当に見えてしまうシナリオは、迷家の件もあって水島監督に多用して欲しく無いというか、またガルパンの様な素晴らしい作品を制作して欲しいと思う私です。
迷家の件を抜きにしても、ストーリーや設定の分かり難さを鑑みて評価は★2とさせて頂きます。
それでは、良きアニメライフをノシ