アニメ批評その1091 怪獣8号
評価:★★★(原作程の人気は無いが面白い)
概要
松本直也による日本の漫画作品。
怪獣発生率が世界屈指となっている架空の日本を舞台としたバトル漫画。
ウェブコミック配信サイト『少年ジャンプ+』(集英社)にて、2020年7月3日より連載中。
スピンオフとして2022年11月4日に集英社の「JUMP j BOOKS」レーベルより安藤敬而が執筆した小説『怪獣8号 密着!第3部隊』が刊行されており、これを原作とした肥田野健太郎による漫画『怪獣8号 side B』が2024年に『少年ジャンプ+』にて連載された。
そのほか、スピンオフギャグ『怪獣8号RELAX』が『最強ジャンプ』(同)にて、2024年7月号より連載されている。
またテレビアニメ化もされ、第1期は2024年4月から6月までテレビ東京系列ほかにて放送された。
あらすじ
古来から怪獣が人々の日常生活を脅かしている日本が舞台。
怪獣大国 日本として描かれ、発生率も日本が高いとされる。
主人公 日比野カフカは、幼いころに住む町が怪獣の発生によって破壊される。
その日、幼馴染の亜白ミナとともに、その町を見渡せる丘にいた二人は惨状を見ながら「俺(私)、防衛隊員になる」と宣言し「二人で、怪獣を全滅させよう」と約束した。
だが、カフカは防衛隊に合格できずに月日が流れた。
怪獣8号 - Wikipediaより抜粋
日比野 カフカは防衛隊員に憧れながらも試験に合格出来ず、32歳を過ぎてからも怪獣の死体を解体処理清掃する作業に追われる毎日を送っております。
そんなカフカがなんやかんやあって怪獣になってしまったり、補欠ながらも防衛隊員になれたりする処から物語が動き出します。
作品のジャンル的には、人類以外の何かから地球を守るという点でエヴァみを感じますし、バトルシーンはワンパンマンを彷彿とさせるシーンも見受けられます。
キモい怪獣を正義のヒーローがぶん殴って倒すというのが、ホンマにワンパンマンみたいで好きですw
◆原作勢に不評?
原作勢に言わせると「アニメのキャラデザが違い過ぎて受け入れられない」との事ですが、アニメ向きに変更(簡素化)するのはよくある事です。
ラブコメ系の女の子を可愛く表現する必要がある場合は原作を超える可愛さが要求されますが、バトルシーン多めのアニメは原型を留めないレベルでの改変があっても、アニメの出来が良ければヨシだと思うのですが・・・
一例として幼女戦記を例に挙げますが、原作の絵は↑こんな感じで、
コミック版だとこんな感じに改変されております。
で、アニメ版はこうです。
主人公はまだ良いのですが、
ヴィーシャちゃんなんて、原型が無い処か狸化しております。
原作の小説版からのファンである私も最初は困惑したのですが、
キャラデザを変更したおかげで主人公の顔芸が捗り、決して多くは無かったであろう予算内で素晴らしい出来のアニメを作り上げております。
怪獣8号も戦闘シーンが多いので、ある程度キャラデザが変わるのは仕方の無い事です。
他にもアニメ化に水を差す様な発言が結構見られたのですが、本作の原作はかなりの人気作である事は間違いありません。
◆戦闘シーン
ワンパンマンっぽさを感じると言いましたが、強いのは主人公だけではありません。
同期の子にも見せ場があったり、
上官兼ヒロインは人間離れした強さがあります。
本作はSF作品でもありますので、近未来の技術を結集した武器や防具などが出てきますので、人間離れした力も「科学の力」と言い訳が出来る程度でヤリスギ感も感じるいい塩梅です。
倒した敵から武器を生成するというのも東京喰種みがあって、良い感じです。
戦闘の作画に関しては文句の付けるのが可哀そうなくらいに素晴らしいモノで、チェーンソーマンの時もそうでしたが、厄介な原作ファンが文句を垂れてるのがなんだかなーと感じました。
全てのアニメが鬼滅の刃レベルの作画で無いと、納得出来ない病気に掛かってるのかな?
特撮がお好きな方にも刺さりそうな作品で、私は前評判に違わぬ良いアニメだと感じました。
しかし原作の人気を鑑みますとアニメの方はそこまで人気は無かったかな?といった印象で、宣伝やコラボなどにも力を入れてた印象ですが、きっと何かが足りなかったのでしょう。
主人公がオッサンなのがイケなかったとか、ストーリーが単調なのがイケなかったなどと言われておりますが、それなら原作が人気なのが説明付きませんし、アニメに関してはキャラデザ以外に大きな問題(と思われる)点が見当たりません。
コメディーの部分にも特に不満は感じなかったのですが、有識者の方がいらっしゃりましたらお教え下さい。
評価は無難に★3としておきます。
それでは、良きアニメライフをノシ