アニメ批評その1105 少女たちは荒野を目指す
みなとそふと…タカヒロ…
なるほどなるほど。
「きっと世紀末な世界で少女達がリョナるアニメなんだな!?」
そう思ったのは私だけでは無いはずですw
全然そんな作風では無かったアニメをechoさんがレビューしてくれまんた。
評価:★(人間関係ギスギスな、劣化版「冴えない彼女の育て方」)
概要
みなとそふとより発売された全年齢対象の美少女ゲームを原作としたアニメ。
公式略称は『しょこめざ』。
タカヒロがプロデュースした4つの作品群である「タカヒロIVプロジェクト」の第1弾で、原画は松竜、シナリオは田中ロミオが担当した。
「タカヒロIVプロジェクト」の3作品『アカメが斬る!』『鷲尾須美は勇者である』『結城友奈は勇者である』とは異なり、本作品ではタカヒロは企画のみを担当しシナリオの執筆はしていない。
アニメは2016年1月からTOKYO MXなどで放送された。
二部構成となっている原作ゲームの第一部のみを基にアニメ化されている。
あらすじ
神奈川県、金沢百景。風光明媚なその地で学生生活を送る少年、北条文太郎には、将来の夢がなかった。
やりたいことを見つけられない、そんな焦りを抱き始めていたある日、彼はミステリアスな同級生の少女から、一緒にゲームを作らないかと持ちかけられる。
その提案に、初めて何かを成し遂げることができるかもしれないという予感を感じた文太郎。
そして、彼はついに一歩を踏み出した。
いざ往かん。この世の荒野に、仲間たちとともに――。
少女たちは荒野を目指すは、エロゲメーカー「みなとそふと」制作の全年齢美少女ゲームを原作としたアニメです。
主人公、北条文太郎はミステリアスな少女、黒田砂雪から美少女ゲームの制作を手伝うよう持ちかけられます。
学校中の一癖も二癖もあるクリエイターを集めて、ゲーム制作をする青春群像劇なストーリーです。
ゲームでは当然個別ルートがあり、そのシナリオでそれぞれのヒロインを攻略していく中でキャラクターの深堀がされていくのでそれぞれの魅力を感じられるのですが、アニメではメインのシナリオで進んでいくので、当然個別のヒロインとお付き合いする事にはなりません。
ストーリーは個性的なキャラクター達が割と嫌な感じのトラブルを次々に起こして、恋愛にはならない程度の信頼関係で解決していくのでいまいち爽快感や納得感がありませんでした。
何よりメインヒロインの黒田砂雪絡みのストーリーは決定的で、何となく解決した風になっていましたが悪感情しか生まれませんでした。
ゲームとは違いヒロインの掘り下げや魅力が出しきれていないのに進むシナリオが、消化不良で元々アニメには難しい内容だったのかなと言う印象です。
もっとドタバタコメディなら楽しめたのかもしれないですが、全体的に暗めで人間の嫌な部分にクローズアップしているシナリオなので、好きな人は好きかも知れないですが美少女がたくさん出て来るアニメには向いてないと思います。
田中ロミオ作品は「加奈 〜いもうと〜」「家族計画」といった感動作から「人類は衰退しました」といったポップなものまで、名作も多数あるのですが今作はハマりませんでした。
ゲームクリエイターものなら「冴えない彼女の育て方」が鉄板かなぁと思います。
では、良きアニメライフを!










