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アニメ批評その1108 劇場版「オーバーロード」聖王国編

評価:★★★(やはりかなり端折られてました)

↑コチラの劇場版となります。

物語の時系列的には3期と4期の間で、一部ショッキングな内容が含まれておりますのでテレビで放送するのが難しそう…という事もあり、劇場版となったお話です。
舞台はローブル聖王国で、お得意のマッチポンプをする為にデミさんが侵略して、アインズ様が救援に向かうといった感じです。

本作の主人公はこのネイアちゃんなのですが、ご覧の通りのビジュアルです。
個人的には大好きなキャラで目つきの悪さも含めて好みなのですが、やはり万人ウケはしない様で、一緒に観に行った友人達も「主人公?の子がもうちょっと可愛かったら…」と言われてしまいました。
目つきが悪い方が興奮するだろうに

本作に関しては「映像化が難しいのでは?」と思っていた時に劇場版の告知が来たので、かなり期待していたアニメでした。

ノリノリなデミさんを観れたのは嬉しかったですし、

シズちゃんとネイアが共に戦う姿を観て「これだ。これが観たかった!」と胸が熱くなりました・・・
が、いい事ずくめという訳では無く、不満に感じた点もありました。

テレビ版のアニメは全12話で大体原作3冊分を使うのですが、本作は原作2冊分の内容なので、かなり展開が駆け足となっております。
序盤に出てきた新キャラ達も原作をご存じ無い方からすると「誰??」となりますし、そこから凄い勢いで話が進んでしまうので、原作を知ってる私からしても「展開が急だなぁ」と感じてしまいました。

それに加えて既存のキャラがあまり登場せず、デミさんとアルベド、それとシズちゃん以外はほぼ新規のキャラだったので、やはり原作をご存じ無い方からするとその点を微妙に感じられてしまうかもしれません。

一番の見どころといえる例のシーンですが、描写が分かり難いというか、かなりマイルドになっていた様に感じました。
せっかくの劇場版なのですから、もうちょっとだけ頑張って欲しかったです。

ストーリーが大分削られて改変されていた為、ネイアちゃんがアインズ様に妄信してゆく様が若干強引にも感じられましたが、これはやはり心配していた通り尺の問題です。
他にも観たかったシーンがガッツリカットされておりましたが…仕方無いですね^^;

作画というか映像のクォリティ的に、戦闘シーンも少し物足りなさを感じてしまいました。
テレビ版だったら全然満足出来るのですが、やはり劇場版なのでいつも以上のモノを期待してしまいます。

聖騎士様がただのヒスってるだけの人に見えてしまったのですが、原作勢の私からしたら何だか可哀そうな気持ちになってしまいましたが、そうで無い方からはかなり不快なキャラに見えたかもしれません。

本作の素晴らしい点は正義について考えさせられる処にあると思うのですが、それは原作のストーリーが素晴らしいという事であり、劇場版ではそれが十分に表現出来たか?というと若干厳しかった様に感じられました。
オバロ大好きおじさんの私はそれなりの満足度が得られたのですが、テレビ版の情報しか無い方には少し難しく感じられる内容、かつ「期待していたほどでは無かったかな?」と思われてそうなのが残念です。
鬼滅の様に劇場版を再編集してテレビ版として放送してくれれば嬉しいのですが、内容的にも時系列的にも難しいと思うので諦めてます。

ネイアちゃんは本当にいいキャラなので、彼女の魅力に気付いてくれる方が増える事を願っております。
本作の評価としましては、元の原作が素晴らしいモノの、尺の足りなさから原作の魅力を十分に引き出す事が出来なかった点がマイナスという事で★3に留めておきます。
原作ファンの方は誰がなんと言おうと劇場にまで足を運びそうですが、そうで無い方は過度な期待はしない方が良いかもです。
私は大好きなので、もう一度劇場にまで足を運ぶ事になると思いますw
それでは、良きアニメライフをノシ

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