アニメ批評その1123 負けヒロインが多すぎる!
評価:★★★★(異端なラブコメ)
概要
雨森たきびによる日本のライトノベル。
イラストはいみぎむるが担当している。
ガガガ文庫(小学館)にて2021年7月から刊行されている。
略称は「マケイン」。
第15回小学館ライトノベル大賞ガガガ賞受賞作(受賞時のタイトルは『俺はひょっとして、最終話で負けヒロインの横にいるポッと出のモブキャラなのだろうか』)。
メディアミックスとして『マンガワン』(小学館)にていたちによるコミカライズの連載が2022年4月29日から開始されており、同年5月6日からは『裏サンデー』(同)でも連載されている。
2023年12月にテレビアニメ化が発表され、2024年7月から9月まで放送された。
コチラが主人公の温水くんで、ラノベ好きな人畜無害なオタクです。
で、コチラがメインヒロイン(?)の八奈見さんです。
ラブコメ作品でしてはイケない様な表情をしたり、問題発言も多い食いしん坊です。
更にこの二名が本作のヒロインとなります。
本作の凄い処ですが、このヒロイン三名が何れも作中で想い人にフラれているという点です。
好きな人にフラれた負けヒロイン・・・
略してマケインです。
「なるほど、フラれた子達が主人公とイイ感じになるんだな?」
違います、なりませんw
本作は負けたヒロイン達とそれを元気付けるオタクの話であり、今までになかった作風のラブコメとなります。
コメディー要素はラブコメにしては強めで、見るからにヤバそうな女や、
まともそうに見えてヤベー女なども登場します。
◆適役
メインヒロイン役の八奈見さんですが、ウマ娘ではマチタンでお馴染みの遠野ひかるさんが演じております。
私は「遠野さんにはウマ娘以外でも快活な可愛い女子を演じて貰いたい」と常々思っていたのですが、色んな意味でピッタリな役を貰えたな!と感激しました。
黙ってれば可愛いのに口を開くと問題発言をし、とても食いしん坊で不幸体質という子で、若干マチタンと被ってる気がしなくもないのですが良い配役だと思います。
◆アニメ化で人気が爆裂
A-1 Picturesが制作している訳ですからある程度のクォリティーは担保されている様なモノで、実際に作画面においても文句無しでした。
アニメ「負けヒロインが多すぎる!」オープニング映像【毎週土曜24:30~放送/配信中】
OPも素晴らしいのですが、三種類もあるEDも見事な出来でした。
A-1 Picturesが力を入れて制作したら失敗する訳ないんですよねぇ~
ちなみに本作の円盤売上は2024年夏アニメの中では覇権でした。
ロシデレとの差はほんの僅かでしたが、前評判と原作の知名度の差は圧倒的だったので、これは原作は勿論の事ですが、アニメの出来が良かった事を意味します。
原作のラノベに至っては、アニメ放送後に売上が10倍になったそうです。
10倍ですよ、10倍!
本作は良い意味で異端なラブコメ作品なので、普段そういったジャンルのアニメをご覧にならない方にもオススメ出来る作品です。
私も期待感高めでの視聴でしたが、予想以上に面白くて驚かされました。
誕生日は11月29日(いい肉の日)
ちくわを常に持ち歩き、妄想の中でもフラれてしまう不憫な八奈見さんを宜しくお願い致します。
それでは、良きアニメライフをノシ