アニメ批評その1130 天穂のサクナヒメ
評価:★(子供向けとして見てもちょっと…)
元はえーでるわいすが開発しマーベラスより2020年11月12日に発売されたゲームソフトで、対応プラットフォームはNintendo Switch・PlayStation 4・PC(Steam・Epic Games Store)となろます。
豊穣神・サクナヒメがヒノエ島を支配する鬼たちに立ち向かうアクションRPGがアニメ化したのが本作となります。
ゲームの内容はガチのコメ作りゲーで、それをどうアニメで表現するのかに注目が集まりましたが…
まず内容以前にサクナヒメが絶望的に可愛くありません。
大空直美さん主演という事で期待感はあったのですが、単純に原作のキャラデザをアニメに落とし込めば良いという訳では無く、少し変わってもアニメ映えする様にキャラメイクし直すべきだったと思います。
大して凄くも無い戦闘シーンと、
コメ作りがメインです。
どうにも見どころを感じません。
他のキャラ達も大概で、命の恩人かつ神様のサクナヒメに対して不遜な態度を取るクソガキや、
絶望的に使えない燃費の悪い大男や、
まともそうに見えてめっちゃポンコツの女性など、脇役の足の引っ張り方に苛立ちを感じたのは私だけでは無いはずです。
サクナヒメも怠惰な生活を送っており、それが原因で辺鄙な土地に島流しされた様なモノなので、物語序盤は登場人物全てが嫌いになって視聴意欲をゴリゴリに削ってきます。
原作ファンの方からは喜ばれたそうですが、原作に思い入れが無い人間からすると1話目から雲行きが怪しくて、3話も見れば余裕の視聴切り待った無しです。
ゲーム原作のアニメ化は難しいとはゆえ、ここまで酷いのは久しぶりというレベルです。
「子供向けのアニメ」とも言われた本作ですが、中盤以降になるとそれぞれのキャラの良い処が徐々に出て来るのですが、それまでは怠惰な神と無能集団の集まりがワチャワチャしてるのをひたすら見せつけられるだけなので、ちょっと子供向きとして見てもどうかと思います。
やはり子供向けのアニメというのは基本一話完結型が好ましく、本作の様なストーリー構成には向いてません。
ゲームとしては面白かったコメ作りも、アニメで観ると物凄く地味でつまらないシーンにしか見えませんし、ショボい戦闘シーンは全く見せ場になっておりません。
どこをどう見ても低予算で制作されたのは誤魔化し様が無く、本作がアニメ化した事自体は凄い事なのですが、そんな事を知らずに視聴した方は「なんでこんなんがアニメ化したの?」と疑問に感じてる様です。
原作ファンが納得すればそれはそれで良いと思いますが、このアニメ単体で評価するならば本当に面白く無くて視聴した事を後悔するレベルです。
クソアニメにはクソアニメなりの楽しみ方というか面白さみたいなモノがあるのですが、本作にはそれも無くて視聴するのが本当に苦痛でした。
少なくとも私の中では本年度ワースト1位です。
原作の話は聞くつもりはありませんので、アニメについて良い部分があったらどなたか教えて下さい。
それでは、良きアニメライフをノシ