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アニメ批評その1126 義妹生活

ダウナー系女子は大好物ですが、それが万人ウケするかといえば需要の少なさから微妙なのだと思います。
タイトルを見て「えっちなアニメかな?」と思ってしまった私は心が汚れてますが、今回は心が清らかなechoさんのレビューとなります。

評価:★★★(文学作品のような静かなストーリー、見る人を選ぶアニメ)

概要

義妹生活は、三河ごーすとによる日本のYouTube漫画を原作としたメディアミックス作品。

イラストはHitenが担当している。

2020年5月からYouTube動画として投稿されていた動画がメディアミックスされ、ノベライズ版がMF文庫Jにて刊行。

7月からはノベライズ版を元に『少年エースplus』にてコミカライズ版が連載されている。

2022年7月にテレビアニメ化が発表され、YouTube版の声優がアニメ版でも続投されることも併せて発表された。

テレビアニメはノベライズ版の物語を原作として2024年7月から放送された。

あらすじ

母の浮気が原因で両親が離婚して以来、女性に対して期待をしなくなっていた高校2年生・浅村悠太。悠太は父親の突然の再婚により、義妹となった派手な見た目の高校2年生・綾瀬沙季と出会う。

沙季も悠太と同様に、両親の不仲を見てきたために男女関係に慎重になっており、このことから二人は互いに「適切な距離感で接すること」を約束しあい、家族として生活していくことになる。

非常に珍しいYouTube漫画を原作としたアニメです。

タイトルだけ見れば良くある、義理の兄妹が主人公のドタバタラブコメかな?と想像するでしょうがかなり毛色が違います。

両親の再婚で兄妹になってしまった高校のクラスメイト、悠太と沙季2人の心情を丁寧に描きながら、他人と生活する事を描いていくどちらかと言うと文学作品の様なアニメです。

序盤は一緒に暮らす事によるちょっとした変化や、生活習慣の違いに気づいてすり合わせて行くという、地味ながらリアリティを感じるエピソードが描かれていきます。

終盤はお互い男女として意識していくような展開ではあるんですが、主人公もヒロインもかなりダウナー系な感情を出さないキャラクターなのでなかなか心情も読み切れません。

ラブコメ作品が多かった夏アニメの中ではかなり特異な作品で、ハマる人には今まで見た事が無い恋愛アニメで「演出や心情描写が凄い!」となるでしょうし、ハマらない人には暗くて地味、特に何も起きないストーリーで退屈となるでしょう。
かなり人を選ぶ作品です。

私は長年アニメを見てきて、視聴する時は他のアニメにない強み(独自性)を重視しているので、そういった意味では独自性の強い好みな作品だったのですが、動きの少ない、感情の動きをなかなか見せないこの作品はかなり賛否が分かれるだろうなと思います。

今まで無かったアニメなのは間違いないので、興味のある方はぜひ一度挑戦してみて下さい。
では、良きアニメライフを!

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