アニメ批評その1226 機動戦士Gundam GQuuuuuuX
評価:★★★(悪ふざけが過ぎるw)
概要
2025年4月から6月まで日本テレビ系列『火曜プラチナイトアニメ』枠ほかにて放送された、日本のテレビアニメ。
「ガンダムシリーズ」の一作品であり、同シリーズを手掛けるサンライズと「エヴァンゲリオンシリーズ」を手がけるスタジオカラーが初めて共同で制作する作品となる。
キャッチコピーは「カラー×サンライズ 夢が、交わる。」。
テレビ放送の開始に先駆けて、2025年1月17日から一部のエピソードを再編集した劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』が劇場公開された。
機動戦士Gundam GQuuuuuuX - Wikipediaより抜粋
先行上映の興行収入が30億にも達したアニメであり、2025年春アニメの覇権候補筆頭でしたが、賛否の分かれる評価で酷評する方も少なくはありませんでした。
本作を絶賛した方の気持ちは分かりかねますが私個人が良いと思った部分と、批判された要員について極力ネタバレをしない様に頑張っている記事となります。
【ネタバレ注意】『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)-Beginning-』Promotion Reel
まずはコチラをご覧下さい。
「オイオイ、いきなりネタバレかよ?」と思われたかもですが、賛否は分かれながらもこれだけ話題になったアニメをまだ見ていない方には、これくらいの情報は開示した方が良いと判断しました。
本作の舞台はファーストガンダムの1年戦争~その後の数年間であり、シャアを始めとした懐かしい方々が登場します。
それを知った時点で「めっちゃ気になるぅ!」となった方には是非ご視聴なさって頂きたいのですが、そうで無い方は無理に見る必要は無さそうです。
◆個人的な感想
個人的には「超面白かった♡」です。
ぶっ飛んだストーリーもですが、
昔懐かしのキャラや機体が出て来るだけで、毎週大興奮です。
聞き覚えのあるSEを聞いただけでも嬉しい気持ちになりましたし、1年戦争から数年経過したという事で、既存の期待が謎の進化を遂げていたりと興奮するポイントが多々ありました。
赤いガンダムというだけで「もうそんなんズル過ぎやんw」と思った私ですが、毎週「今週もズルいやんw」と言い続けてたら最終回を迎えてました。
最終回もなんか無理やりな感じではありましたが上手く纏めてましたし、2クールでも良さそうな内容を1クールにする事により半端ない疾走感を感じる事が出来ました。
色々とツッコミ処はあるのですが、毎週楽しみに視聴出来て最後の終わり方も好感が持てましたので、個人的には大満足でした。
◆批判的な意見について
批判的な意見が多い件につきましては…
すごく分かりますw
以下に批判された要因について列挙させて頂きます。
・キャラデザがダメ
↑このヒゲがシャリア・ブルです。
もうこの時点で「これは違うやろw」と感じた方が多かった様ですが、従来のガンダムをご存じ無い方でも「キャラデザがグレンラガンにいそうな人が多かった」みたいな意見もあり、そう感じた時点で視聴意欲が無くなったという方が私の周りでも大勢おりました。
・主人公がイカれてる
流石にそれは言い過ぎだとは思うのですが、破天荒なのは間違いありません。
世間知らずの我儘娘とか、男に目が眩んだ女とか色々言われておりまして、お世辞にも好感度が高いとは言えませんでした(私は好きです)
・エヴァみが凄い
スタジオカラーが制作に関わってる時点で仕方が無い気もするのですが、ガンダムがエヴァ化している様に感じられたという方の多くは批判的な見解を示してた気がします。
好意的に見れば「スタジオカラーとサンライズの素晴らしい融合」と思えるかもしれませんが、そう思えない方の気持ちも分かる様な気がしますし、好意的な目で見ていた私でさえも最後の方は「ヤリスギやろw」と思ってしまいました。
・ファーストガンダムがあってこその本作
本作を「ガンダムの二次創作」と揶揄する方が多いのですが、私もそれに関しては否定出来ません。
機動戦士ガンダムという作品あってこその本作であり、元ネタを知らないと十分に楽しむ事が出来ませんし、知っててもそれはそれで「史実が歪められた様で不愉快」という感じた方もいらっしゃった様です。
本作を通じて旧作に目を向けてくれた若者がいる一方で「昔のガンダム観ないと楽しめ無いと聞いたので視聴を断念した」という声もありましたし「面白かったけどスピンオフみたいな作品を高評価するのは難しい」といったご意見も散見されました。
・謎が多過ぎ
最終話まで見ても解明されていない謎が多く、ストーリーに関してもクソだというご意見が多数でしたし、私もそう思います。
本作を「お祭りのノリ」とか「公式の悪ふざけ」として捉える事が出来れば好意的な解釈が出来るかもですが、今まで「史実(公式設定)」とされていたモノが覆された様な本作に、嫌悪感を覚える方がいてもなんら不思議ではありません。
◆本作の評価点
ちょっと強めにディスってしまいましたので、本作の実績というか評価出来る点も挙げておきますね。
・商売的に美味しい
劇場版の興行収入が30億円って、物凄い事なんですよ。
通常アニメの劇場版は3億もイケば成功と言われてるのに、テレビ版に少し足したモノでその10倍ですからね。
商売的にはこの時点で大成功ですし、本作に一瞬でも登場した機体はガンプラ等のグッツで販売する事も出来ます。
なんにせよ、ガンダム作品で高い収益が出せたのであれば今後のガンダム作品にも潤沢な予算が投じられるでしょうし、作品の出来や好き嫌いについて賛否が分かれたとしても、商売的な成功はファンとしては喜ぶべきなのかな?と思ってます。
・作品の幅が広がったんじゃないかな?
「こんなのは認めん!」と憤慨されてる方もいらっしゃいますが、本作だけを評価するにしても色々と妄想や考察が捗りますし、別作品でもはっちゃけた事が出来そうな気がします。
勿論そうするべきだ!とは申し上げませんが、多少ふざけた描写があったとしても「ジークアクスに比べれば…」みたいな感じで許される空気になるかもしれません。
今後ガンダム作品の制作にスタジオカラーがどれだけ絡んでくるかは分かりませんが、カラーの色に染まり過ぎない程度に良い融合を果たしてくれれば私は満足です。
・二次創作が捗る
二次創作が流行ってるからといって必ずしも元ネタが凄く人気とは限らないのですが、二次創作が盛況になればなる程、元ネタの人気が上がりやすいのも事実です。
既に二次創作がかなり流行ってる感がありますが、今後も暫くは盛り上がり続ける(かもしれない)という事で、私は好意的な目を向けております。
◆総評
個人的には気に入ったけど、ガンダム好きは既に視聴済だし、そうで無い方は十分に楽しめない可能性が高い…という事で評価は★3です。
当ブログの評価は「未視聴の方へのオススメ度」を最も重要視しておりますので、そういった意味で無難な評価にしておきました。
純粋に作品を評価するのであれば「面白いけど名作では無い」という評価で、スピンオフというか二次創作感が拭えないといった理由から、やはり★3止まりかな?と思ってます。
物語の疾走感は半端無かったです(好き♡)
それでは、良きガンダムライフをノシ
















