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アニメ批評その1314 ワンダンス

マイセン

「前評判は高かったが実際は…」というアニメをechoさんがレビューして下さいました。

まぁ、アニメでダンスを表現するのは難しいですよねぇ…

評価:★★(たった一つで全部台無し)

概要

ワンダンスは、『月刊アフタヌーン』連載中の漫画を原作としたアニメ。

『マガジンポケット』でも配信されている。

主人公の小谷花木(カボ)とヒロインの湾田光莉(ワンダ)がストリートダンスに打ち込む姿を描いた青春物語。

単行本の累計発行部数は110万部を突破している。

2025年10月からテレビ朝日系列『IMAnimation W』枠ほかにて放送された。

あらすじ

自分の気持ちを上手く表現できない、吃音(きつおん)症の高校生小谷花木(カボ)。

そんな彼が惹かれたのは、周りの目を気にせずダンスを追い求める同級生・湾田光莉(ワンダ)。

“なんか、自由になれる感じがするー”

音楽によって引き出される、感情、生い立ち、コンプレックスー

言葉の要らない“フリースタイル”な表現を求めて、未経験のダンスの世界に挑む!

『ワンダンス』は、『月刊アフタヌーン』で連載中の漫画を原作としています。 

『アフタヌーン』といえば、『メダリスト』『ダーウィン事変』『スキップとローファー』『ブルーピリオド』など、近年のエンタメ界を牽引する話題作を次々と送り出している雑誌です。

本作もまた、アニメ化前から大きな期待を寄せられていた注目作です。

物語の主人公は、吃音症を抱え、人前で目立つことを避けて生きてきた高校生・カボ。

そんな彼が、周囲の目を一切気にせずダンスに没頭する同級生・湾田(ワンダ)を見かけたことから、ストリートダンスの世界へ足を踏み入れることになります。

ダンス部に入部し、ステップを通じて自分を表現する喜びを知っていくカボの姿は、王道の青春ストーリーとして非常に分かりやすく、ダンスの魅力をストレートに伝えてくれます。

また、吃音という悩みを抱えるカボが、言葉を超えた表現を手に入れる「自己成長の物語」としても見応えがあります。

ヒロインのワンダさんをはじめ、登場するキャラクターたちが皆、ダンスに対してどこまでも真摯で、純粋に「好き」という気持ちで向き合っている姿も、非常に好印象で心地よい作品です。

制作は老舗のマッドハウス、CG制作はサイクロングラフィックス。

実績のある制作会社が揃っており、日常パートの作画も非常に高いクオリティを保っています。

…しかし、ただ一点、この作品の核であるはずの「ダンスシーンのCGパート」だけが、あまりにも酷い出来なのです。

CG担当のサイクロングラフィックスは、過去の実績を見ても決して技術のない会社ではありません。

それなのになぜ、これほどの素材が揃いながらこの結果になったのか、首をかしげざるを得ません。

今作のダンスパートは、作品の題材として最も重要な見せ場です。

実際、モーションキャプチャーを用いてプロダンサーの動きを取り入れるなど、制作側も相当な力を入れていたはずです。

しかし、完成した映像は「アニメ」として見ると非常に出来が悪いです。

私はダンスもアニメ制作も素人なので、技術的なことは詳しくは分かりません。

ですが素人目に見ても、日常パートから明らかに浮いて見える質感、ダンスシーンになった途端に人形のように無表情になるキャラクター、そして骨格の動きが硬く、どこか不気味に見える違和感は拭えませんでした。

構図も単調で、身体全体を見せるショットが続く光景は、一昔前のMMD動画を見ているような感覚になります。

おそらく「ダンスの動きを正確に見せたい」という制作側の意図が、逆にアニメとしての魅せる構図やケレン味を消し去ってしまったのではないかと思います。

同じくモーションキャプチャーを使用しながらも、アニメならではのカメラワークで圧倒的な熱量を描いた『メダリスト』と比較すると、その差は歴然です。

正直、作品の最大の見せ場であるはずのダンスシーンがこれだと、いかに他の要素が良くても評価できません。

期待値が高かっただけに、この一点だけが残念です。

原作の躍動感ある絵も素晴らしいですし、ダンスに掛ける青春ストーリーとして素晴らしい作品なので、原作を見て頂ければと思います。

では、良きアニメライフを!

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