アニメや漫画の著作権について@続き
昨日の続きとなります。
まずは前回の記事にレスを下さったsigma さんへの返信です。
(青文字がsigmaさんの書き込みとなります)
この手の話理解できるし、自分も同じ立場ですが、やはり詭弁であることは否めないので大きな声では言えませんね
もし実際に著作権者からNoを突き付けられたときに弁解できないのは非常に不味いです
非常に不味いとの事ですが、法的に訴えられて賠償金を支払うレベルにまで発展するケースは余程の事をしないとそうはならないと思います。
原作の知名度を高めつつ関係者各位に経済的な損失を与えていないのであれば、警告を受けたりSNSや動画サイトのアカウントが凍結される以上の事はまず無いと思います。
「喜ばれるか否か?」には
①著作権者にとって都合が悪い場合その意思を表明してくれること
②著作権者で意思が一人あるいは複数で統一されていること
という2つの都合のいい前提があるように思えてなりません
①に関しましては過去に意思を表明したケースはいくつもあります。
身近な例としてはMAD動画の削除依頼(著作権元から)が数え消えない程あると思います。
有名な話としましては、とある国民的キャラクター達をスーパーロボット大戦風の動画にして販売されたサークルがありましたが、原作のイメージを著しく損なうという事で販売の停止が要求され自主回収となりました。
他には某人気アニメをモチーフにしたアクションゲームがこれまた同人サークルから発売されましたが、このゲームも販売の停止が要求され自主回収となりました。
販売の停止となった理由ですが、なんと驚きの理由です。
ゲームのクオリティがあまりに高すぎた為に同人ゲームではなく企業が出したゲームであると勘違いされた方が大勢いらっしゃって、その作品のゲームを出していたメーカーや出版社に大量の問い合わせがきたそうです。
「ゲームをインストールしたんだけど起動しなくて・・・」
とか
「このゲームは○○のゲームパッドでもできますか?」
といった問い合わせが殺到したそうです。
その対応に追われるのが大変だった為、販売の指し止めの要求に至りました。
これはゲームの出来が悪かった訳でも原作を貶める様な表現があった訳でもなく、ただ著作権元やその関係者に迷惑が及んだからという事です。
②に関してましては同人サークルでない限りは原作者以上に出版社の方が強いと思います。
出版社側も原作者の意向は無視はしないでしょうが、出版社を差し置いて原作者が裁判に踏み切るという事はそうそうありません。
著作権を持っている企業から複数の声明が出るという事も無いとは言えませんが、あってはならない事だと思います。
例えば薄い本を認めるべきか否か
ある作品では避けて欲しいけど他の作品での2次創作を委縮させてしまわないか
薄い本・・・同人誌の事ですね?
あれも一種の著作権無視には該当するかもしれませんが、昔からある文化で著作権元から怒られない限りは特に問題ない!という認識で作家の皆さんは創作活動に勤しんでいると思います。
この点に関しては私も勉強不足で具体的な例を存じ上げませんが、原作のイメージや原作者のお考えを尊重し
「この作品はエロはNG」
とか
「エロまではいいけどリョナはダメ」
「○○に関しては二次創作可だが、△△は認めない」
とかがあっても問題無いと思います。
また、『仮に全ての著作権を遵守したら動画サイトやTwitterから99%のアニメや漫画の動画や画像が無くなってしまいます。』
というのは、逆に心情とは別に商売上の都合で無断使用を辞めさせることが出来ない理由にもなり得ます
アダルトサイトや無修正のDVDと一緒で全てを取り締まるのは不可能です。
しかし見せしめという意味合いで定期的に摘発がありますので、著作権元が本当に迷惑だと感じているのであれば法的な訴訟問題になると思います。
ただそれをして損をするのは著作権元の方だという事をご理解されている為、そういった事をされていないのであろう・・・という風に私は思っております。
別の面ではなぜそんなにもコンテンツの発展に寄与しているものが未だにごく一部の例外を除いて公式で認められないのかという疑問もあります
公に認めてしまいますと拡大解釈をして調子に乗る方が出てくる事が予想されます。
今現在も著作権を無視してアニメの画像をそのまま使用してオリジナルグッツwを制作してお金儲けをされている方もいらっしゃいます。
もっとタチの悪い方ですと、勝手に自分で制作されたものを公式と偽って販売している方も確認されております。
先の話で著作権元から訴えられる可能性について書きましたが、まず訴えられるべきはこういった方々です。
2次利用によるコンテンツへの貢献度の客観的な指標が無く、喜ばしいことか否かは著作権者に100%委ねられる以上、我々に言えることは何一つなく
著作権!著作権!と言われたら聞かなかったふりをするのが関の山だと思います
業界や作品を盛り上げる為に2次利用している方が黙って、著作権!著作権!と喚き散らす方が黙らなかったらアニメや漫画業界自体が収縮していくと思ってます。
アニメや漫画は誇るべき日本の文化だ!
これは間違いです。
日本にはアニメや漫画に対して批判的な方がまだまだ多く、漫画の売り上げはともかくアニメの円盤はしょぼい売上しか出ておりません。
私は結構自他共に認めるオタクなので、気に入ったアニメのDVDは購入しますし、漫画も立ち読みなどは絶対にせずに雑誌も単行本も購入する派です。
アニメ好きを自称していても何千円もするDVDを購入した事のある方が何割くらいいるのでしょうか?かなり少ない割合だと思います。
また別の機会に書かせて頂きますが、アニメのDVDの価格はもっと下げるべきだしオタクを自称できる方がもっと増えてくれないと業界の発展どころか現在の規模の維持も難しいと思います。
話が逸れてしまいましたが、あといくつかお話をさせて下さい。
著作権を持っていない方がNGを出す行為は法的にアカンらしいです。
確かに作者や出版社、映像の製作元の意向を無視して勝手に自分の価値観を押し付けているだけの行為といえますし、その行為が著作権元や関係者にダメージを与える可能性もあると言えます。
あと著作権というものは漫画やアニメだけではなくゲームにも存在するのです。
昔某大手ゲーム会社がゲームのプレイ動画をダウンロードできるサービスを始めたにも関わらず、ニコニコ動画等の動画サイトにUPする事を禁じるという声明を出しました。
私はそのゲームのプレイ動画を挙げまくってましたが、その声明を見てからはUPした動画を全て削除してゲーム自体も引退しました。
日本を代表するゲーム会社が過去にそんな声明を出した事をご存知無い方もいらっしゃるかとは思いますが、その会社のゲームに限らず全ての会社からそういった声明がいつ出るかわかりません。
二次使用しても良いのかどうかをゲーム会社に問い合わせてもきっと
「基本的にはお断りさせて頂いております」
または
「弊社に不利益の無い使用方法であれば構いません」
のどちらかだと思います。
その会社に不利益になる様な使用方法かどうかなんて誰にもわかりません。
私もソーシャルゲームのクロノマギアやDXMを嗜んでおりますので、
「こんなデッキ作ったよ!」
「○○さんとランクマッチで当たったよ!」
といったスクショをブログやTwitterに貼ったりしておりますが、この使用方法がゲーム会社にとって有益なものか不利益をこうむる可能性があるかというのはその時点ではゲーム会社を含めてもわからない事なのです。
結果的に不利益をこうむる可能性があると判断した、または不利益をこうむったという事であればその会社がなんらかのアクションを起こすかもしれません。
しヵし、そういった可能性を全て考慮しSNSを使用しているオタク(今回の記事内では漫画、アニメ、ゲームの何れかを好きな方の総称とさせて頂きます)がどれだけいるのでしょうか?
ご自分は2次使用や無断転載を一切していない!という方がいらっしゃっても貴方のフォロワーやフレンドの方はどうでしょう?
必ずアニメアイコンの方や2次使用や無断転載をしている方がいらっしゃるはずです。
身内がしている行為に目を瞑り、他人は叩くという行為は褒められる様なものではないと思います。
今回の様な問題に口を出す権利のある方は、そういった部分が全てクリアな方だけだと思うのですが、もしそんな方がいらっしゃったらきっとその方はオタクではないのだと思います。
オタクを毛嫌いしており、オタク業界を潰そうと目論む非オタクの方々です。
ちょっと大げさな書き方となってしまいましたが、敵とも言える方々の身勝手な主張を黙って聞いているだけではただでさえ肩身が狭いオタクが更に追い詰められてしまうと思うのです。
途中からsigmaさんに対する返信ではなく、全てのオタクの方を対象とした話になってしまった気がしますが私が言いたい事は大体こんな感じです。
引き続き、ご意見ご感想、苦情質問をお受け致します。
お約束のクロコラです。
それでは、またノシ