アニメ批評その1404 春夏秋冬代行者 春の舞

評価:★★(感動の押し付け)
概要
暁佳奈による日本のライトノベル作品。
イラストはスオウが担当している。
電撃文庫(KADOKAWA)より2021年4月から刊行されている。
「次にくるライトノベル大賞2021」では書き下ろし新作部門で8位、書店員が選ぶ! 私のイチオシ作品部門で4位「次にくるライトノベル大賞2022」では文庫部門で8位をそれぞれ獲得している。
『このライトノベルがすごい!2022』では文庫部門で2位、新作部門では1位に選ばれている。
2024年12月時点で電子版を含めたシリーズ累計部数は75万部を突破している。
メディアミックスとして、2022年7月から第1作『春夏秋冬代行者 春の舞』のコミカライズが『LaLa』(白泉社)9月号より小松田なっぱの作画により連載されている。
また、2023年5月から外伝小説のコミカライズが『春夏秋冬代行者 百歌百葉』のタイトルで浅見百合子の作画により『電撃G'sコミック』にて連載されている。
四季の神に代わって世界に季節を与える「四季の代行者」と「代行者」を守護する「護衛官」の物語を描く。
あらすじ
この世界では神々から特別な力を与えられた現人神、四季の代行者によって季節が巡っていた。
だが10年前、大和国の春の代行者・花葉雛菊がテロ組織に誘拐されてしまい、大和国から春が消えてしまった。
人々が春という季節を忘れかけた頃、雛菊が帰還した。
雛菊と彼女を守る護衛官・姫鷹さくらは力を合わせて、失われた季節を取り戻そうとする。

原作者は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の暁佳奈先生で、製作はWIT STUDIOです。
2026年春アニメの覇権候補として期待されてたのですが…

感動的なシーンが非常に多く、感動の嵐に見舞われたい方にはオススメ出来るのですが、正直「コレじゃない感」が凄く、あまり話題になりませんでした。
◆感動の押し付け

感動的なシーンが非常に多い本作ですが、それに全振りしてるのは宜しくありません。
毎回の様に重苦しい雰囲気から始まり、回想シーンで盛り上げて「雛菊ちゃん可哀そう」に繋げます。

私も感動的なアニメは好きなのですが、ここまで感動を押し付けられてしまうと流石に萎えてしまいます。

ここで感動的なシーンが多い「葬送のフリーレン」と比較してみましょう。
フリーレンは感動的なシーンの前後に面白いシーンや可愛らしいシーンがあり、カッコいい戦闘シーンなどもあります。

対して本作は可哀そうなシーン(長い助走)→可哀そうなシーン(まだ続くのか)→可哀そうなシーン(もうええて)→さぁ感動的なシーンですよ?皆さん感動しましたよね!?となりますのでうんざりしてしまうのです。
フリーレンも回想シーンが長い時もありますが、短い回想でもちゃんと感動させてくれますが、本作は感動シーンまでの助走が長過ぎるのです。
感動に飢えている感動民(?)でも無ければ、普通はうんざりさせられます。
◆演技について

雛菊ちゃんの喋り方がかなりたどたどしいのですが、これにイラついてしまう方が多い様です。
私は個性があるし、この演技をするのは大変だったろうなぁ?と好意的に受け止めたのですが、そう感じられなかった方が多く、大変不評でした。

従者も青山吉能さんが一生懸命演技をされてたのですが「叫んでばかりで煩い」「演技力が残念」と言われがちで、そーゆー役なんだから仕方無くない?と思いましたが、なんにせよ大不評でした。
◆胸糞悪い

日笠陽子さん演じる悪役が悪役過ぎる名演技でしたが、本当に胸糞悪くて気分を害したという方も少なく無かった様です。

主人公は春の代行者ですが、夏、秋、冬の代行者達との共闘もあり、そこはかとなく熱いシーンもあったのですが、

戦闘シーンのクォリティーがもう少し高かったら、評価も多少は変わっていたかもしれません。
◆評価

ここまでディスっておいて何ですが、評価は★2です。
評価が低めなのは感動的なシーンの押し付けが酷い為なのですが、最低評価を避けた理由も同様です。

ここまで感動させる事に特化した作品は非常に珍しく、とにかく感動したい!という方にはオススメする事が出来ます。

あとは雛菊ちゃんの事を気に入って貰えるかがちょっち心配ですが、アニメとしてのクォリティーは高めなので、きっと大丈夫でしょう。

最初は好意的な目で観ていた私でさえも「もうええて」と思ってしまったので、感動に飢えている方以外にはオススメ出来ませんので悪しからず。
それでは、良きアニメライフをノシ