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アニメ批評その455 トライガン

今回の記事は某セクシーくノ一アクションのゲームでお世話になっております九谷カエルさんに記事を書いて頂きました(有難う御座います)

評価:★★★(Fateの衛宮士郎が好きな人にはおすすめ)


現在は『血界戦線』を連載している内藤泰弘先生の初代アニメ作品である本作、主人公に強烈な信念を持たせるのは最早先生の作風だと思ってます。
主人公ヴァッシュ・ザ・スタンピードの信念は「徹底した平和主義・人命はなにより尊い・生命に貴賎はない」、強烈過ぎる信念は時に歪(いびつ)とすら感じられるでしょうし、人によってはこの性格を甘過ぎると受け入れられない人もいると思いますが、自分の全てを犠牲にしてでも信念を貫き通す姿勢はハマるとクセになります。
なお、本作に『萌え』は存在しないので、ガンアクションとラブ&ピースを好む人にオススメです。


さて、レビューにするにあたって数年ぶりにアニメを視聴しました。
久しぶりに観るOPは相変わらずカッコいいし、思ったより作画が良かった(OPだけでも観て欲しいレベル)
1998年のアニメだけあってキャラデザは当時に良くある感じなので、若い人には古さを感じると思います。

主人公(ヴァッシュ)は普段は三枚目でヘラヘラとしたお調子者、有事の際は一発必中、驚異的な技術を振るう凄腕ガンマンと言う二面性も厨二心をくすぐるポイントです。
世界観は一見西部劇風ですが、SF要素も散見されます。

ゴテゴテしたゴッツイ銃にサイボーグじみた義手・義足や、『北斗の○』に出てきそうな悪党など、主人公の一見ふざけた振る舞いの中にもシリアスなアクションや思想が入り乱れる本作は、2クールと言う長さを感じさせない作品だと思います(中盤からシリアスモードが多くなりますが)
中盤からはGUN_HO_GUNSと言う凄腕の殺し屋連中がヴァッシュの生命を狙います。
他人の生命をなんとも思わないイカれた連中を相手にしてなおブレない姿勢、ヴァッシュは最初から最後までラブ&ピースを貫き通します(ただし殺し屋連中の末路は…)
放送当時、原作は月刊誌で連載中(クライマックスには程遠い進行状況)であったためアニメのシナリオはオリジナルルートに突入しました。
しかし、そこから原作に逆輸入された設定や、形は違えど同じ結末を辿る者など、原作も面白いですがアニメも独立した面白さを確立してあります。

余談ではありますが、途中から登場する『ニコラス・D・ウルフウッド』はかなり良いキャラです。
速水奨さんの関西弁キャラも当時としては大変珍しいものでしたが、原作・アニメ両方で良い味を出しているので、彼の行く末も見所の一つです。


人を傷つける武器を持ちながら、平和主義を説き人命の尊さを説くトライガンは、初見では暴力的なイメージを持たれる事がありますが、人の生命はやり直しがきかない事を教えてくれます。
ある意味で、近年流行りの転生系作品に対するアンチテーゼかもしれません。


<以上>

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