アニメ批評その479 ミラクル少女リミットちゃん
評価:★(チャー研臭が強い)
概要
『ミラクル少女リミットちゃん』 (ミラクルしょうじょリミットちゃん) は、永島慎二・ひろみプロダクション(現:おもちゃ箱)原作のSFサイボーグアニメ作品・漫画作品。
1973年10月1日から1974年3月25日にかけてNET(現:テレビ朝日)系列で、毎週月曜日19時00分から19時30分に全25話が放送された。
一般には、東映魔女っ子シリーズ第6弾として扱われている。
本作は、手塚プロアシスタント経験者らで構成された企画集団「ひろみプロ」が企画した「少女版SF変身物作品」を具体化したものである。
月曜19時の放送枠での「女の子を視聴中心対象とした児童一般向けの企画」として、対案に『キューティーハニー』が出されていたが、コンペの結果、本作が月曜19時の放送作品に採用された。
当初の企画書には「正義を貫くと、一年しか延命できない寿命がさらに縮まる」といったハードな設定が存在していた。
NETサイドはこうした設定がともすれば作品を陰鬱にすると考え、「女子児童向け」として少女物の要素を強くし、魔法少女物にみられる学園ドラマを物語の主軸として再構築した。
キャラ原案として漫画家の永島慎二を迎え、小松原一男のデザインワークを経て、現行の形にまとめられた。
「サイボーグ少女」という画期的要素をもった本作であったが、先に述べたように、サイボーグの設定は延命や人間に戻すといったSF要素は薄められ、「リミット」の性格や心情に影を落とすことに向けられた。
またサイボーグ化によって得られた「ミラクルパワー」は、単に魔法に代わる超能力のような扱いとなる。
これが発揮されなくとも話が成立する平凡なドラマ作りが行われることになってしまい、結果、視聴率的にも振るわなかった。
だが本作でみられた作劇の実験的手法は、のちの『魔女っ子メグちゃん』にて開花することになる。
2006年リリースの本作DVD-BOX解説書において「本作は魔法少女物というより、同枠前作の『バビル2世』や、『新造人間キャシャーン』、昨今の『新世紀エヴァンゲリオン』の流れに位置すべき作品として再評価されるべきであろう」という趣旨の解説が述べられている。
2008年3月から6月にかけては、東映チャンネルの「わくわく!!アニメタイム」にてニューマスター版での再放送が行われた。
あらすじ
サイボーグ研究の第一人者の父の手により、死の淵からサイボーグとしてよみがえった少女リミット。
元来明るく心やさしい少女であるため、学園や身近に起こるトラブルを、自身が持つ「ミラクルパワー」と「七つ道具」でそれとなく解決していた。
同級生らとは、時にはけんかや仲違いもあったが、今までと変わらない日々を過ごしていた。
しかし身の回りに起こる事件が不思議な解決を見せることに、内心疑問を抱く者もあった。
それは、リミットが自身の正体がばれて仲間外れになるのを恐れ、正体を秘密にしていたからだ。
人間ではないというコンプレックスに苦しみ悲しみにくれるリミット。
父に自らの境遇を憂い、「ミラクルパワーは要らない、普通の人間になりたい」と当たることもあった。
そのたびに、父の温かい励ましを受け、また身体への改良も加えられ、日々を明るく過ごすよう努めていた。
父もまた、娘の願いを叶えるべく研究に尽力するのだった。
ミラクル少女リミットちゃん - Wikipediaより抜粋
ミラクル少女 リミットちゃん OP ED
まずはコチラをご覧下さい。
冒頭からリミットちゃんが自己紹介をしてくれます。
「こんにちわ、私リミット。ホントはサイボーグなの。だからとっても不思議な力があるのよ^^」
これ魔法少女モノだよね!?
サイボーグって!
とっても不思議な力とか、何かふわっとした感じになってますけどもw
「サイボーグ研究の第一人者の父の手により、死の淵からサイボーグとしてよみがえった少女リミット。」
設定がくっそ重いクセに、サイボーグパワー(?)が発揮される話が少ないとか企画の段階でアカンと気づけなかったのでしょうか?
あとOPのチャー研臭が強過ぎて、思わず笑ってしまいます。
まぁ当初の企画書が「正義を貫くと、一年しか延命できない寿命がさらに縮まる」というハードな設定で名前が「リミットちゃん」ですよ?
狂ってるとしか思えません。
今ならハードな設定の魔法少女モノは珍しくありませんし、ブラックジョークが通じるオタクも多いと思うのですが、当時魔法少女モノといったら女児向けに制作されていた訳です。
で、この設定とネーミングセンスは悪ふざけという域を超えてます。
あとEDも女児向けでは無い感じです。
もう少し子供が喜ぶ様に出来なかったのでしょうか?
ストーリーも全体的に明るかったとは思えません。
【公式】ミラクル少女リミットちゃん 第1話「おてんばさん こんにちは」
公式チャンネルで視聴可能な第1話は結構無難な作りとなっているのですが・・・
ネタとして観てもちょっと楽しめない感じだし、子供向けでは無いので評価は★1です。
それでは、良き魔法少女ライフをノシ