マイセンのブログ

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【名馬列伝】スペシャルウィーク【日本総大将】

ウマ娘の初代主人公であるスペシャルウィークの紹介記事となります。
ネタにされがちなスペちゃんですが、如何に主人公色が強いかが世に伝わればと思います。

◆出産の5日後キャンペンガールは死亡

お母さんはスペが誕生する前から腸が壊死している状態で、出産後わずか5日で死亡してしまいます。

アニメ版の育ての母は優しいお母ちゃんですが、リアルの方は気性の荒い馬でスペに対しては塩対応だったそうです。

アニメ版のお母ちゃんの元ネタですが、生みの親とは面識が無い状態で、乳母には冷たくされたスペちゃんに愛情を注いだ第三の母がいたのです。
ニュージーランドからティナという名の女性が働きに来てまして、この方はスペの担当になりました。
母親の愛情を知らずに育ったスペにとって、当たりの優しい女性のほうが合うのではないかとの判断でした。
ティナさんがスペに注いだ愛情は非常に強いモノで、他の担当馬のお世話が疎かになるほどだったそうです。

◆実はエリート

アニメではトレセン学園に来るまでウマ娘との絡みが無かったスペちゃんですが、原作の方でも他の馬たちと行動をともにすることがなく、いつも一人で遊んでいたそうです。
世間知らずの田舎娘という設定のスペちゃんですが、実は父サンデーサイレンスで母のキャンペーンガールも良血(父はマルゼンスキー)というおぼっちゃまなのです。

デビュー前も恐ろしい潜在能力を魅せたエピソードがあります。
「そろそろ本格的に走りを覚えさせようかな?」と牧場の代表者がティナさんに1ハロン15秒程度で走らせる様に指示を出します。
ティナさんは嬉しそうにスペに跨り走らせますが、まるで遊んでいるかの様な軽やかな走りをしてしまいます。
「遅すぎる・・・ティナは何をやっているんだ。これでは調教にならない」
馬を止めて注意しようと思った代表は、時計を見て驚愕します。
なんと1ハロン14秒台を出していたのです。
「走り方とスピード感がまるっきり違う。本気で走ったらどこまで速くなるんだ」
それなりの期待はしていたモノの、改めてスペの潜在能力に驚かされたとの事です。

◆デビュー後

1997年に武豊騎手を鞍上にデビューします。
調教の良さから直前の単勝オッズは1.4倍の一番人気に支持され、稍重という馬場状態の中34秒8とメンバー最速の上がりを記録して持ったまま勝利します。
年明け初戦は条件戦でハナ差で差されての2着でしたが、続くきさらぎ賞を楽勝します。
次戦の弥生賞では2戦2勝のセイウンスカイと良血馬であるキングヘイローを下しての勝利で、一躍クラッシック戦線の主役に躍り出ます。

◆激戦のクラッシック期

1番人気に推されたスペでしたが、セイウンスカイ、キングヘイローに敗北し3着に終わります。
敗因は馬場状態にあったと武騎手が語っております(大外が不利だった)

日本ダービーは5馬身差の圧勝で、武騎手は自身初のダービー制覇でした。
常に冷静な武騎手が喜びのあまり、カッコつけて鞭をクルっと回したら落としてしまった話は有名ですが、それくらい嬉しかったという事です。

続く京都新聞杯ではキングヘイローに勝利しますが、菊花賞では再びセイウンスカイに敗れます。
トリックスターの異名を持つセイウンスカイが上手く逃げたイメージがあるかもですが、この時の勝ちタイムがワールドレコードだった事を考えるとセイウンスカイの強さは本物だったと思いますし、ここで負けてしまうのがスペらしいとも言えます。
クラッシック期最終戦となるジャパンカップでは、エルコンドルパサーとエアグルーヴに敗北し3着となります。
アニメ版ではエルとの対戦はダービーでしたが、原作の方は本レースが最初で最後の対戦となります。

◆シニア期前半

年明け初戦のアメリカジョッキーCで勝利し、その後阪神大賞典もメジロブライトを抑えて勝利します。
続く天皇賞春もメジロブライトやセイウンスカイと対戦し3連勝を飾ります。
元々能力の高いスペが本格化してきたという事で宝塚記念も当然1番人気となりますが・・・

アニメの通り、グラスにわからされます。
この敗戦を受けて、エルコンドルパサーも目標としていた凱旋門賞への遠征は立ち消えとなります。

◆シニア期後半

秋初戦はGⅡの京都大賞典です。
1番人気でしたが結果は7着。
この頃から調教で動かなくなくなったそうで、体重も最高体重に増加してました。

天皇賞秋では馬体重を16kgほど絞り、ステイゴールドを抑えてタマモクロスに続く2頭目の天皇賞春秋連覇を達成します。
そして次戦はダービーと並ぶ名レースとなったジャパンカップです。

アニメでは凱旋門賞でエルを破った金髪さんがスペに負けるという話になってますが、この金髪のモデルはモンジューという化け物です。
原作ではジャパンカップ4着なのですが、無茶なローテーションかつ慣れない日本の馬場で入着してるのは凄い事なのです。
ですが、それを指摘するのは無粋というモノです。
当時有力馬がジャパンカップを出走回避し、日本馬で勝てそうなのがスペしかいなかった事から「日本総大将」と呼ばれ、かつてライバルだったエルの仇を討つという展開が胸熱だったのです。
ウマ娘とか関係無しに熱い展開だったのに、それをウマ娘で再現されて私の様な競馬好きおじさんは大歓喜な訳です。

◆引退レース

引退レースとなった有馬記念はグラスワンダーの他に、テイエムオペラオー、ツルマルツヨシ、メジロブライト、ナリタトップロードなどが出走してました。
最後方の位置取りから同じく後方に控えたグラスワンダーをマークするという、宝塚記念とは逆の形の作戦を取った武豊騎手です。
極端なスローペースでしたが最後の直線で溜まった末脚を出し、一気にグラスワンダーを捉えに掛かります。
ゴールした瞬間の体勢はスペが有利で、勝利を確信した武騎手はウイニングランを行いますが・・・

写真判定の結果、首の上げ下げの差でわずか4センチ差で2着に敗れてましたw
レース後、武騎手は「競馬に勝って勝負に負けたという感じです」と答えましたが、こういった負け方をしてしまう辺りがスペらしいと思う私です。
あまりに強すぎて勝ち過ぎてるとウマ娘化した時に主人公として話を組み立てずらいという点がありますが、スペもテイオーも程よく負けてるので主人公になれた気がします。

◆種牡馬成績

・シーザリオ(オークス、アメリカンオークス)
・ブエナビスタ(ジャパンカップ、天皇賞秋、オークス、桜花賞、ヴィクトリアマイル、阪神JF)
・ゴルトブリッツ(帝王賞)
・ローマンレジェンド(東京大賞典)
・トーホウジャッカル(菊花賞)
マイル〜長距離、ダートまで活躍馬を輩出しております。
母の父としても優秀で、多数のG1馬を輩出しております。

天皇賞秋を勝利した時のコメントで「ゴールの瞬間、まるでサイレンススズカが後押しをしてくれた様でした」と語っておられる様に、スズカさんが大好きなスペちゃんと設定は主戦騎手の武豊さんの影響が強いのかもしれません。
ダービーやジャパンカップ等の超重要なレースはしっかり勝つけど、意外な処で負けてしまったり、同期に強力なライバルがいたりと主人公要素満点のスペちゃんです。

「あげません!」とかでネタキャラとして定着しつつあるスペちゃんでしたが、ストーリーモードで改めて主人公である事を思い知らされました。
カッコいいよスペちゃん!
正直原作的にはトウカイテイオーの方が好きなのですが、ウマ娘としてはスペちゃんこそが主人公だと思ってます。
一番好きなウマ娘はブルボンですが、これは好き嫌いの話では無く誰が主人公に相応しいか?という議論をした時に私はスペに1票を投じます。
それでは、良きウマ娘ライフをノシ

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