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アニメ批評その1028 花の魔法使いマリーベル

評価:★(魔法少女が認知される寸前)

概要

1992年2月3日から1993年1月18日にかけて、テレビせとうちを制作局としてテレビ東京系列局などで放映された魔法少女アニメで全50話。

葦プロダクション制作の魔法少女アニメ第3弾でもある。

「人間と自然との共生に大切なものは、夢を信じ大切にする純粋な心」というのが本作の語るテーマである。

あらすじ

サニーベルの街に住む幼い姉弟ユーリとケンは、お隣のローズおばあちゃんから借りた、魔法使いが活躍する童話絵本「マリーベルの絵本」が大好き。

町外れの丘の上で仲良く絵本を読み終えた後、両親の営む花屋に客が来ないことに心を痛めていた二人は「マリーベルがいてくれたらなあ…」とつぶやいた。

そんな時、まばゆい光と共に2人の足元に咲いた一輪の花の中から、マリーベルという名の不思議な少女が相棒の妖精タンバリンと共に現れる。

彼女は自らを「花魔法界からやってきた花の魔法使い」だと名乗り、たちまち二人の願いを魔法で叶えてしまう。

その後、マリーベルはサニーベルに住み着いてユーリたちや他の子供たち、町の住人らと徐々に仲良くなり、一人前の魔法使いになるべく花魔法の力で人々に様々な夢や希望を与えながら楽しく過ごしていく。

花の魔法使いマリーベル - Wikipediaより抜粋

タイトルだけ見ると従来の魔法少女モノよりも作画力が向上している様に見えるのですが、

内容的には然程変わりません。

ファンの方には申し訳無いのですが、本作の世間の評価は「そんなアニメあったっけ?」と言われるくらいの認知度で、アニメのレビューサイトでは酷評ですらない「計測不能」となっております。
常々私は「アニメや漫画は内容の良し悪し以上に認知度が重要」と繰り返し申し上げているのですが、知ってる方が全然いないというのはいい悪い以前の問題です。

本作が成功しなかった要因は、小さいお子様向けに制作された点だと考えております。
スポンサーであるバンダイからは「玩具としてステッキとタンバリンを販売したい」との意向を受けており、ここから逆算して各キャラクターを創出・配置していく方法がとられましたし、製作サイドでも「幼稚園児から小学校低学年辺りの低年齢層に向けの作品にしよう」という意向があったそうです。
小さなお子様向けとなりますとその親も取り込まないと成功し難いでしょうし、子供向けでも小学校高学年〜中学生辺りの支持が集められないと厳しかったと思います。

現代では当たり前の認識かもしれませんが、魔法少女モノを成功させたかったら大きなお友達の支持は必要不可欠です。
当時も人気のあった作品はキモヲタ紳士達から支持を受けておりましたので、余りにも子供向け過ぎたというのが失敗した要因だと結論付けさせて頂きます。

花の魔法使いマリーベル, Floral Magician Mary Bell hi op
OPも印象に残っておらず、久々に聴いたら「こんなんだっけ?」と困惑してしまいました。
魔法少女というジャンルが世に認知されるのは、とあるモンスター作品がきっかけとなります。

美少女戦士セーラームーン
マリーベルの放送から1月くらい後から始まるのですが、一瞬で話題を搔っ攫ってイキました。
マリーベルが失敗した要因を挙げましたが、セーラームーンに食われたというのもあったのかもしれません。
ここから先はお子様向けの魔法少女モノは「女児向け」というだけでは厳しい感じになってきまして、徐々に大きなお友達を取り込めるかという勝負になってきます。
魔法少女革命の寸前に産み落とされた古きアニメと思われがちのマリーベルですが、放送時期はセーラームーンとほぼ被っていたという事だけでも覚えて頂けましたら幸いです。
それでは、良き魔法少女ライフをノシ

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