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アニメ批評その1054 進撃の巨人 The Final Season

評価:★★★★(ついに完結)

ようやく完結しました。
「いつになったら完結するんだ?」というご不満を持った方も多かったと思いますが、原作の進行具合の都合上仕方なかった処もありますし、アニメ版の一部原作者からの要望で脚本を書き換えてる部分もあります。
「対巨人から対人間になって面白く無くなった」という声もよく聞くのですが、それに関しては確かに同意出来る処もあります。

しかし、そこで視聴を切ってしまえば「最初だけ面白かった作品」という評価で終わってしまいますが、最後までご視聴頂ければ本作が名作であった事をご理解頂けるはずです。
まぁ「The Final Season」としながらも分割して放送したのも宜しく無かったとは思います。
「ファイナル?ようやく完結か!え?完結しないのwじゃぁ観るのやーめた!」となりがちで、版元が金儲けのために引き延ばした様な印象を持たれた感はあります。

◆本当に味わい深い作品

過去に書いた本作のレビューはかなり簡素に纏めてしまいましたが、この作品は非常に深いです。
全話視聴してから再視聴すると「ぁあ、この時点で・・・」と初見の時には味わえなかった楽しみ方が出来ますし、原作者の諌山先生が如何に天才かがよぉく分かります。

人間同士の争いも尺伸ばしや苦し紛れなどでは無く、重要な意味を持ってます。
綺麗事や理想を口にして奮起させる人
真実を突き付けて無理やり奮起させる人
自分の気持ちに沿って正直に行動する人
一つの現象に対しても各人それぞれ思う事も感じる事も異なるのですが、そういった心理描写がとても丁寧に描かれております。
キャラの掘り下げも丁寧ですし、唐突に差しはさまれる諌山先生特有のギャグも面白いです。

制作会社がWIT STUDIOからMAPPAに変わり、作画のタッチは変わってしまったのですが、クォリティーは全く落ちておりません。
戦闘シーンの凄さは健在で、途中で視聴を断念された方には再視聴を求めます。

少しネタバレになってしまいますが、パラディー島(エレン達が住んでる処)の人達が世界中を敵にまわして戦う事になるのですが、インパクトの強いシーンもあれば激熱な展開も用意されております。

終盤の展開は諌山先生の性格の良さ(笑)が顕著に出ておりまして、絶望的なシーンの連続です。

途中からライナーが主人公の様に活躍し始めますが、活躍してもボコボコにされてもファンが喜ぶキャラというのは非常に珍しいです。
永遠に語り継がれそうな美味しいキャラだと思います。

中弛みした様な処もあった本作ではありますが、終盤に入ってからの展開は非常に緊張感のあるシーンの連続で、1期で面白さを感じた方であれば高い満足度が得られるはずです。
本作をタダのグロアニメとして認識している方も少なくは無さそうですが、愛や世界平和について考えさせられる名作中の名作です。
思想書の様な側面もある作品なので、絶対に観ておいた方が良いと思います。
色々書きたい事はあったのですが、これ以上ネタバレはしたくないのでヤメておきます。
それでは、良きアニメライフをノシ

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