アニメ批評その1020 逃走中 グレートミッション
作画を見て「これはヤバそう」とスルーしてしまった私ですが、どうやら面白いアニメだった様です。
今回はニチアサ担当(?)のechoさんのレビューとなります。
評価:★★★(あの逃走中がオリジナルアニメに、実力派制作陣が自由に作っている感じが良い)
概要
フジテレビで放送されているゲームバラエティ番組『逃走中』を原案としたオリジナルアニメ。
未来の月世界を舞台に運動神経抜群の青年・トムラ颯也が病弱の弟・ハルの為に、お嬢様の西洞院ルナや絶対王者のモーリス・シューメーカーら個性豊かな逃走者と共に、仮想空間での『逃走中』に挑む。
キャラクター原案は『地獄先生ぬ~べ~』で知られる漫画家・岡野剛が担当。
ゲーム中のナレーションは本家と同様、マーク・大喜多が担当する。
2023年4月よりフジテレビほかで放送されている。
制作は東映アニメーション。
あらすじ
人類が月に移住した未来の世界。
富裕層・中間層・貧民層によって住む環境が異なる状況下で、挑戦者が賞金を賭けて挑むクロノス社が主催するサバイバルエンターテイメント「逃走中」が一大コンテンツとして人気となっていた。
貧民街出身のトムラ颯也は、病弱な弟のハルに「青い海を見せる」という夢を叶える為、警備とセキュリティを強行突破し、謎の美女・ハーヴェストから参加資格であるクロノブレスを譲られ、逃走中への参加権を得る。
それぞれの逃走者が様々な夢を叶える為、仮想空間での逃走中が幕を開ける。
皆さま、あの人気バラエティ番組「逃走中」のアニメをやっているの御存じでしょうか?
2023年4月から始まって、ニチアサですでに1年間放送されています。
ワンピースの前の時間帯、仮面ライダーシリーズの裏番組と言う事で注目度は低いですし、作画もそれほど良くないので低予算のホビーアニメのような枠なんだろうと思うのですが、これが意外と面白いんです。
舞台は近未来の月面コロニー
逃走中が国民的な娯楽になっている世界で、グレイエリアと言う貧民街出身のトムラ颯也が病気の弟の為に逃走中に挑むストーリーになっています。
仮想空間の中でアンドロイドの「ハンター」から逃げると言うの話の筋は本家の逃走中と同じですが、それぞれのステージごとに世界観が変わり、特徴的なミッションがストーリーの軸になっています。
最初のステージは2023年の「シブヤ」。
この世界で怪獣シブラーが暴れていて、怪獣から街を守りつつ、ハンターからも逃げなくてはいけないと言うミッションです。
初見では「怪獣シブラーってwwwこれって面白くなるのか?」と懐疑的だったのですが、この枠の東映アニメーションですからベテラン制作陣が自由に作っている感じがひしひしと感じられて、ホビーアニメ特有のカオス感がたまらないアニメになっています。
また逃走中の特徴として、マーク・大喜多さんのナレーションや、忘れたころにやってくる「ハンター」の圧倒感などの再現も上手にアニメに生かされていて、巧みな脚本だと思いました。
キャラクターデザインは『地獄先生ぬ~べ~』でおなじみの岡野剛先生、女の子のキャラクターが特に可愛いです。
年間通してのアニメですから、作画的には怪しい所はあるのですが、カオスでありながら王道のストーリーは意外な掘り出し物だと思います。
すでに50話近くまで放送していて、残り2クールが確定しています。
全部で1年半(6クール)と視聴ハードルは高いですが、今新展開を迎えて見逃せない展開が続いています。
損はさせないので、時間のある方はぜひ一緒に追いかけましょう!
では、良きアニメライフを!