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アニメ批評その408 フォーチュン・クエストL

echoさんによるマイナーアニメのレビューで御座います。
(プリキュア特集はお休みです)

評価:★(低予算深夜アニメ)

概要

1989年にシリーズ第1作が発売された深沢美潮のファンタジーライトノベルフォーチュンクエストのアニメ化。

1997年に毎日放送 (MBS) で、1998年にテレビ東京で放送された。全26話。

ストーリーは、新フォーチュン・クエストを原作としている。

新フォーチュン・クエスト1巻からストーリーが始まるが、無印の『フォーチュン・クエスト』8巻の後に別行動を取っていたノルとキットンの説明が不充分であったため、作中で彼らは唐突に登場する。

原作を読んでいないと、彼らが誰なのか、何のために出てきたのか、なぜ唐突に出てきたのか分からないという不親切なストーリー展開となっている。

作画に関しては、動画枚数が少ないことによる動きのぎこちなさと、歩いている動画と足音が一致しないなどの動画と効果音の不一致などが目立つ。

主人公の駆け出し冒険者パステル・G・キングによる一人称で書かれた冒険ファンタジー。

パステル
この作品の語り手であり、主人公の少女。
「詩人兼マッパー」
またパーティの財務担当もしているが、いつも財政難金欠などで頭を悩ませている。

クレイ
パーティのリーダーであり、戦士。
礼儀正しく真面目な性格をしており、トラップとは幼馴染。
気苦労が絶えず、しょっちゅう貧乏くじをひいている。

トラップ
クレイの幼馴染であり、盗賊。
長い赤毛がトレードマーク。口が悪いトラブルメーカーではあるが、現実主義者なため、お人よしが多いこのパーティでは貴重な人物でもある。

ルーミィ
エルフ族の幼女で、魔法使い。
ふわふわのシルバーブロンドの髪にぱっちりとしたブルーアイを持ち、一見天使のような容姿をしているが、「おなかぺっこぺこ」が口癖の大食漢である。
性格はあどけなく、話し方も舌っ足らずでパステルのことを「ぱーるぅ」と呼んでいる。

ノル
職業は「運搬/運送」。巨人族。
その体格に見合う力を持つが、それとは裏腹に小動物と会話ができる能力、あやとりが得意など器用な面を持つ。寡黙だが優しく暖かい心の持ち主であり、メンバーからの信頼も厚い。

キットン
職業は「農夫」。
記憶喪失であり、記憶を取り戻すために冒険者になろうとしていたところをパステルたちと出会い、後に仲間になる。
何を考えているのかわからないところがあるが、その知力は度々パーティーの危機を救っている。
植物や薬草に造詣が深く、特にキノコのこととなると目の色が変わる。


ライトノベル黎明期に人気を博した日常系ファンタジー小説です。
ロードス島戦記やスレイヤーズと同時期にスタートしたライトノベルのシリーズで、当時は人気作でした。
2020年に最終巻が発売されて30年続いたシリーズがついに幕を下ろしたました。
アニメは1996年深夜アニメの走りで、おそらく低予算だったのか作画はチープな出来になっています。
アニメの原作は新フォーチュンクエストから始まっているので、無印のフォーチュンクエストを読んだことが無いと、ストーリーが分からずアニメだけでは全部を把握できなくなっています。
人気作ではあったものの、知る人ぞ知る作品だったのでアニメで初めて見る人にはかなり不親切です。
小説を読んだ事がある人が昔を懐かしんで見るには良いかもしれません。
それでは良きアニメライフを!

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