アニメ批評その634 ドラゴン、家を買う。
評価:★★★(メタいアニメ)
概要
『ドラゴン、家を買う。』(ドラゴンいえをかう)は、原作:多貫カヲ、作画:絢薔子による日本の漫画。
『月刊コミックガーデン』(マッグガーデン)において、2017年1月号から連載されている。
あらすじ
臆病であるがために、ドラゴンの一族から勘当されてしまったレティ。
性格にたがわず力量的にも貧弱な自身が生き残るには、安心で安全な家(マイホーム)を手に入れるしかないと考えた。
色々な場所を尋ねるもなかなか見つからない中、エルフの建築士ディアリアと出会い、彼と共に夢のマイホームの購入を求め、様々な種族の人々に出会い、時に騒動に巻き込まれながら内見の旅をする。
世界観
基本的には中世ヨーロッパをベースにした異世界であるが、経済と法できちんと統制された現代社会とさほど変わりがない。
その反面本来ファンタジーで英雄となるはずの勇者達は法を破ってモンスターに対して殺戮を行うため悪者と立ち位置が変わっている。
ただし、異種族でもドラゴンやもろもろのモンスターや魔物に対しては偏見が残っており、襲われるリスクは未だに残ってはいる。
種族に関係なく確定申告や税金等、現代にも通じる経済問題も抱えている。
臆病なドラゴン(レティ)がマイホームを求めて、
不動産屋のエルフ(魔王)と
ピーちゃんと旅する物語です。
当の三人は平和に旅をしたいと思ってるのですが、
勇者やらハンターがそれを阻止というか、邪魔してきます。
勇者サイドから見るとこんな感じで、平和主義で臆病なレティは様々な勘違いにより強大な力を持った凶暴な炎竜王として認識されてます。
実際はステータスが低すぎなドラゴンなんですけどもw
臆病なドラゴンが逞しく育っていくのかな?と思いきや、そんな事は無く終始ギャグ調に物語は進んでいきます。
とても優しいドラゴンなのですが、ヘタレなのは治りません。
本作はドラクエなりモンハンなりをモチーフにしている場面が多く、ゲームやファンタジーモノに比較的疎い方でもお楽しみ頂けると思います。
駄作と言われるファンタジーモノは独自の設定や世界観などがあり、それを上手く読者や視聴者に伝えられない事が多いのですが、本作は大半の日本人が理解出来るはずです。
「モンスターばかりなのはちょっと」という方もご安心下さい。
高貴な(?)お姫様も登場し、レティと一緒に物件探しをします。
ドラゴンがバイトしたり確定申告もします。
ナレーターも森本レオさんだったりと、ちょっと他の作品とは異なる良作です。
【ドラゴン、家を買う。】ノンクレジットOP映像/オーイシマサヨシ『ロールプレイング』
モンスターがイイ人ばかりなのも好感が持てました。
もっと評価されても良い作品だと思いますので、是非皆さんもご視聴なさってみて下さい。
それでは、良きアニメライフをノシ