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アニメ批評その1039 悪役令嬢レベル99~私は裏ボスですが魔王ではありません~

評価:★★★(悪役令嬢モノの中では一番好きかも)

概要

七夕さとりによる日本のライトノベル。

小説家になろうにて2018年6月から連載され、2019年5月からは書籍版がカドカワBOOKS(KADOKAWA)より刊行されている。

メディアミックスとして、のこみによるコミカライズが『B's-LOG COMIC』(KADOKAWA)にてVol.85(2020年)から連載中。

2021年12月にはボイスコミックが公開された。

2024年1月から3月までテレビアニメが放送された。

2024年3月時点で電子版も含めたシリーズ累計発行部数は100万部を突破している。

あらすじ

主人公の女性は前世でプレイしていた乙女RPG『光の魔法と勇者様』(略称:ヒカユウ)の世界に、悪役令嬢にしてゲームの裏ボスでもあるユミエラ・ドルクネスとして転生した。

主人公は自分が倒される結末を回避するためにゲームのストーリーに干渉しないと決めるが、不測の事態に備えてレベル上げを徹底したことから強くなりすぎてしまい、王立学園入学時にはレベル99に到達していたことが発覚する。

本来の主人公であるアリシア・エンライトをはじめ、周囲から魔王ではと疑われることになり、さらにはレベルの虚偽報告という濡れ衣で学園長から退学を通告されるが、闇属性魔法のブラックホールを使用し実力を証明。

その後国王に呼び出され、騎士団長・アドルフとの決闘でレベル99が事実だと認められ、退学は取り消しとなった。

悪役令嬢レベル99 〜私は裏ボスですが魔王ではありません〜 - Wikipediaより抜粋

前世でプレイしてたゲームの世界に異世界転生して、有り余る能力で無双する悪役令嬢モノ…
しかも原作の売上はそんなに高く無い…
「主人公の声優がファイルーズあいさんだし、和氣あず未さんも出演してるから我慢して観るかなぁ」
くらいの気持ちで視聴を始めたのですが、

予想以上の面白さに驚きました。

ストーリーや設定はよくあるモノで、

現地人は大体無能なのに対し、

主人公のユミエラさんが余りにも強すぎて、

ドン引きされるという展開なのですが、ユミエラさんの性格や価値観がそこら辺の悪役令嬢とは明らかに異なり、そこがとても面白いのです。

ゲーマーの血が騒ぐのか、レベル上げに対して積極的・・・
いや、レベル上げが大好き過ぎて危険を顧みずに魔物を呼ぶ笛を多用し、短期間で魔王を超える力を手に入れます。

黒髪が畏怖される世界観で両親からも疎まれており、学園入学時は一人も友人がいない上にお付きのメイドも信用ならないという、人間不信にならない方がおかしい環境下において「極力目立ずに静かに生きよう」と謙虚(笑)に振舞います。

愛国心はゼロですが、

一応周りとは上手くやろうとする努力は見られます。
しかし前世では人付き合いが苦手な廃ゲーマーだったため、常識外れな行動をとったり人の好意に気づかなかったりする処が可愛いです。

魔物を倒してのレベル上げも自分基準なので、周りに無理をさせてしまい誤解を生む事が多々あります。
ユミエラさんとしては仲間のために効率的なレベル上げの方法を伝授しているつもりなのですが、魔物に対し恐怖心が無い廃ゲーマーの志向はなかなか現地人には理解して貰えません。

本作にはちゃんとラブコメ要素もありまして、

現地人の中では最も優秀かつ誠実な男子に好意を寄せられます。

が、戦闘力以外には全く自信が持てていないユミエラさんがその気持ちを曲解し「ぼっちの自分を気にかけてくれるイイ人」くらいの認識で、フラグをボキボキ折ってイクにも面白いです。

物語の序盤から最強魔法が使えたり、肉弾戦も得意でドラゴンを使役したりと、気持ちのイイくらいのチートっぷりなのですが、戦闘以外はポンコツな点が非常に可愛いです。

特に戦闘シーンの作画が凄いという訳では無いのですが、ユミエラさんの強さが伝わればヨシ!みたいな感じなので、全体を通して大きな不満は感じませんでした。

ファイルーズあいといえば明るい性格のキャラを演じる事が多く、ウマ娘ではシリウスシンボリ役で有名なので、こういったダウナー系の役を演じられたのは新鮮に感じられましたし、キャラのイメージを損なう事の無い素晴らしい演技だったと思います。

コメディー色の強い作品ではありますが、笑い処が押しつけがましい感じでは無く、ユミエラの可愛さと面白さを楽しめる良作でした。

ダウナー系女子がお嫌いで無ければ、きっとお楽しみになれると思います。
それでは、良きアニメライフをノシ

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