アニメ批評その1244 九龍ジェネリックロマンス

評価:★(実写映画の都合で駄作になった)
概要
眉月じゅんによる日本の漫画。
『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて、2019年49号より連載中。
2025年6月時点で累計発行部数は150万部を突破している。
メディアミックスとして、2025年4月から6月までテレビアニメが放送された。
あらすじ
宇宙空間にもうひとつの地球「ジェネリック地球(テラ)」が建設される時代。
九龍(クーロン)は雑然としてどこか懐かしい街だった。
九龍の不動産会社旺来地産公社で働く鯨井令子は同僚の工藤発にひそかに思いを寄せていた。
しかし、彼女はひょんなことから自分と全く同じ姿、名前の女性が過去に自分と同じように暮らしていたこと、自分に過去の記憶がないことに気付く。
ゆったり時間が流れる九龍で、徐々に謎が明らかになっていく。

本作の良い処は、主人公役の白石晴香さんの演技が素晴らしい点です。
白石さんが他に演じてる役をご存じであれば、演技の幅の広さに驚かれる事でしょう。

ストーリーに関しても毎回次が気になる終わり方で、終盤までは楽しく視聴する事が出来ました…

が、実写映画の都合で駄作に成り果ててしまいました。

本作は大人のラブロマンスが楽しめる作品でありながら、SF的な要素もあるミステリー作品です。

回収されないフラグがあったり、謎を多く残したまま完結するミステリー作品があったら、皆さんはどう思われますか?
本作がまさにそれで、色んな処が中途半端なままで、多くの謎を残したまま終わってしまいました。

原作の漫画はまだ連載中なので、アニメを1クールで終わらせようと思ったらアニオリエンドにするしかない訳ですが、その終わり方があまりにもおそ松だった為、とても残念な気持ちにさせられました。
◆こういったのはもうヤメて欲しい

「約束のネバーランド」の時もそうでしたが、実写化に合わせて原作が未完のモノをクソみたいなアニオリエピソードで無理やり完結させるやり方には賛同出来ません。

この様なやり方ではアニメの評価だけでは無く原作の売上にも影響が出そうですし、人気作とはいえないアニメの実写化をした処で、成功する確率も低いはずです。
そこまで色々なモノを犠牲にしてまで実写化する必要ってあるんですかね??

アニメの出来自体はいいんですよ。
OPもEDも素敵でしたし、制作スタッフの有能さとヤル気なども感じられるクォリティーだったと思うのですが、肝心なストーリーというか終わり方がクソ過ぎた為、非常に残念で仕方ありませんでした。

物語をあの様な終わらせ方をしても良いのなら、私の様な素人でもシナリオが書けそうだな?と錯覚しそうになるぐらいに酷い出来です。

SFとかミステリーの部分を差し引いて楽しめるか?というと、それでも微妙です。
キャラに魅力は感じますがどうしてもミステリー要素が強過ぎて、ラブコメ色が薄くなっております。

特にコメディー要素がある訳でも無いので、薄口のラブコメに濃厚なミステリーというのが本作の味付けです。
最も濃い味が美味しかったら良かったんですけどねぇ…

原作者の前作も実写化しておりますので、本作の実写映画化も原作者の意向なのかもしれません。
アニメの実写化自体ハードルが高く、未完であれば猶更です。
本作の実写化自体が悪かったとまでは申しませんが、未完の漫画を実写化の為にアニメを犠牲にするヤリ方は、視聴者だけでは無く制作サイドに対しても失礼なのでヤメて頂きたいなぁという事で〆させて頂きます。

本作を名作と評する方は「ミステリー小説を読んだ事の無い無教養な人間」と思われても否定出来ないじゃないんかな?と思うぐらい見る目が無いです。
原作を否定する意図は全くありませんがアニメの方に関しては本当に酷いので、好き嫌いで語るのは良いとしても、質を褒めるのは避けるべきだと愚考します。
それでは、良きアニメライフをノシ