アニメ批評その1259 片田舎のおっさん、剣聖になる
評価:★★★(原作に忠実なのに忠実じゃないと言われてしまう)
概要
佐賀崎しげるによる日本のライトノベル。略称は「おっさん剣聖」。
小説投稿サイト「小説家になろう」にて2020年11月17日より連載されており、書籍版はSQEXノベル(スクウェア・エニックス)より2020年11月から刊行されている。
イラストは鍋島テツヒロ。
2025年4月時点で、コミカライズおよびスピンオフ2作品を含むシリーズ累計部数は800万部を突破している。
メディアミックスとして、乍藤和樹の作画によるコミカライズ版が、電子雑誌『どこでもヤングチャンピオン』(秋田書店)にて2021年9月号より連載されており、2023年5月には「ピッコマAWARD 2023」のマンガ部門を受賞。
2024年、「全国書店員が選んだおすすめコミック2024」にて13位を獲得。
漫画版のストーリー展開は原作小説とは違う部分も存在する。
また、作画:空路恵・構成:渡辺樹によるスピンオフ漫画『片田舎のおっさん、剣聖になる外伝 はじまりの魔法剣士』が『マンガUP!』にて2024年11月29日より連載されている。
さらに作画:ハザマササミ・構成:四谷ゼンジによる第2弾となるスピンオフ漫画『片田舎のおっさん、剣聖になる外伝 竜双剣の軌跡』が『ヤングガンガン』にて2025年2月7日発売の同年No.4より連載されている。
あらすじ
片田舎の道場で剣術の師範を務めているベリル・ガーデナントのもとに、首都で王国騎士団の団長となったかつての教え子であるアリューシア・シトラスが来訪し、ベリルが騎士団の特別指南役に指名されたことを伝える。
ベリルは自身に大役が務まるか不安に思っており、騎士団員たちもベリルの実力に疑問を感じていたが、副団長であるヘンブリッツ・ドラウトとの勝負に勝利したことから、周囲にもベリルの実力が浸透していく。
自己評価の低い田舎者のおっさんが出世してイク物語です。
おっさんが育てた弟子たちが出世してて、おっさんを持ち上げ捲ります。
弟子たちの反応から実力だけで無く人格者である事も分かり、その見せ方が「結局よくあるハーレムモノ」と言われる一方で「見せ方が上手い」とも評されております。
私の意見としましては、ちょっと実力を見せただけで全肯定される主人公よりも、長年弟子を育成したおっさんの方が信用出来るのでアリ寄りのアリです。
本作は特に作画が悪いとかストーリーがつまらないという事は無いのですが、酷評している方が非常に多い印象です。
その理由について考察してみました。
◆原作と違う?
「原作と違う!」と言われがちな本作なのですが、そんな事はあるし、無いとも言えます。
どういう事かと申しますと、それは原作である小説とコミカライズ版の違いにあります。
本作の原作である小説版はお世辞にも人気作とは言えず、知名度が高まったのはコミカライズ版のおかげです。
なので、本作の原作はあくまで小説版なのですが、ストーリーが一部異なるコミカライズ版の方を原作だと思い込んでる方が多い様です。
「コミカライズ版の方が人気ならそちらに合わせるべきではないか?」というご意見もありましたが、小説版の方がストーリーの進行度が高いので、コミカライズ版の方に合わせるというのも難しい様です。
以上の理由から「原作に忠実に作られたアニメなのに、原作に忠実じゃないといわれるアニメになってしまった」という結果となってしまいました。
◆戦闘シーンが宜しく無い
コミカライズ版の方の戦闘シーンは迫力があるそうなのですが、アニメ版の方はまぁ普通というか、とても地味です。
「対戦相手との駆け引きがぁ~」
「せっかくのアニメ化なのに地味過ぎる戦闘がぁ~」
「分かりやすかった戦闘シーンがアニメ化して分かり難くなる意味が分からない」
といった辛辣なご意見を多く目にしましたが…
私もロリババアとの戦闘シーンでは「これでは主人公の凄さが全く分からんな」と感じましたので、きっと皆さんがおっしゃる通りなのでしょう。
◆このシーンいるか?
見せ場となる戦闘シーンでイマイチ良いアピールが出来ていない主人公というかおっさんですが、ネズミを捕まえるのに四苦八苦する姿は見ていて情けなく感じました。
「剣聖になるほどだったら秒で捕まえろよ!」と思いました^^;
◆評価している方もいる
原作というかコミカライズ版と比べると…というのは理解出来るのですが、そういった前提知識無しで視聴すれば全然悪いアニメでは無いと感じますし、
キャラデザも良いと思います。
特に私は斎藤千和さんが演じてるロリババアが好きです。
なろう系のファンタジー系のアニメに凄い戦闘シーンを期待するのもアレですし、これ系のアニメの中では全然マシな方(失礼)では無いでしょうか?
主人公が活躍しなくても、弟子の思い出や言動からおっさんが凄い人だと分かるのも良いと思いますし、
何よりもおっさん役の平田広明さんの演技が落ち着いてて、私は好きです。
鈍感系主人公ともいえる本作ではありますが、こんなにも落ち着いた大人が主人公のアニメはそう多くはありませんので、正直もっと良くは出来たかもしれませんが妥協出来るレベルにはあると思います。
視聴可能なサブスクが少なかったのも知名度を上げるのが難しくなってた要因だったかもしれませんが悪くは無いアニメなので、原作を知らないとか気にされない方であれば視聴なさっても良いかもしれません。
TVアニメ「片田舎のおっさん、剣聖になる」第二期制作決定映像 | 2026年放送
2期も制作が決定している様です。
それでは、良きアニメライフをノシ