マイセンのブログ

アニメのレビューとウマ娘の攻略記事がメインです
Twitter→@mysen777

アニメ批評その439 どろろ

今回のechoさんの記事はなんと手塚治虫先生の作品紹介です。
未完の漫画でしたがアニメでは果たして・・・

評価:★★★(手塚治虫原作のダークファンタジー)

あらすじ

醍醐の国の領主・醍醐景光は地獄堂の十二の鬼神に領土の守護と権力を願い、代わりに自らの生まれてくる子供を生贄に捧げ、赤子は蛭子(体の部位が欠損した赤子)として誕生する。

それから16年後、盗みで生き抜く孤児のどろろは、義手に仕込んだ刀で妖怪を倒し、皮膚を取り戻した青年・百鬼丸と出会う。

景光の子は川に流されたあと、医師の寿海に保護されていた。

彼は百鬼丸と名付けられ、義手と義足をつけて育てられた後、失った体を求めて旅をしていた。

どろろは百鬼丸の旅に同行。百鬼丸は妖怪を倒すたび、体を取り戻して行き、どろろにも心を開いて行く。

登場人物

百鬼丸(ひゃっきまる)
主人公の一人。
醍醐景光の実子であるが、生まれる前に11体の魔物への生贄として差し出される。
その結果、身体の欠損したヒルコのような存在として生まれ落ち、産婆により川に流されてしまう。
川下で医者の寿海に拾われ、欠損部分を手製の義眼・義手・義足などで補ってもらい、人間らしい姿で成長していく。
自分の体を奪った元凶である魔物を1匹ずつ倒すごとに、倒した魔物が奪った部位が徐々に戻っていくようになっており、体の部位すべてを取り戻すことを目的として妖怪退治の旅を続けている。

どろろ
もう一人の主人公。
百鬼丸を「あにき」と呼ぶ幼い子供の泥棒。
盗賊の火袋とお自夜の間に生まれるが、物心つく前に夜盗仲間の裏切りにより両親もろとも流浪の身となり、後に両親と死に別れて孤児となった。
両親を喪った後ひとりこそ泥として生活しているところを百鬼丸と出会い、彼の義手に仕込まれた刀に目をつけて後を付け回す。


『漫画の神様』手塚治虫原作のアニメです。
手塚治虫は全てのジャンルの漫画を描いたと言われていますが、ダークファンタジーの元祖と言っても良い漫画です。

週刊少年サンデーや冒険王で連載されていましたが、暗く陰惨な内容が読者に受け入れられず、打ち切り同然に終了してしまった未完の大作です。
時代は室町時代、領主の醍醐景光は生まれて間もない子供と引き換えに、自らの天下と領地の安寧を神に願い手に入れます。
蛭子同然の体で川に捨てられた百鬼丸は、医者の寿海によりからくりの体を手に入れ何とか命を永らえます。
青年へと成長した百鬼丸はた自分の体を取り戻す為、魔物を倒す旅に出ます。
魔物を倒すたびに体を取り戻し、声を聴く、物に触れるといった人間らしい感覚、人間性を取り戻していくのですが、一方で体を取り戻す度に痛みを覚えたり、からくりの体を失っていく事によって、強さも失っていきます。
さらに領地の安全を守っていた魔物を倒していく事で、国は災害や厄災に見舞われるようになります。
体を取り戻す事は決して良いことばかりでは無いという事が、百鬼丸を苦しめていきます。
うーん、ハードモードです。

唯一の救いは相棒のどろろです。
最初は百鬼丸の刀をつけ狙って勝手に付いてきたのですが、百鬼丸と次第に打ち解けていき大事な旅の仲間になっていきます。
今回MAPPAによりリメイクされたアニメは、後半ややだれるところはあるのですが、ダークな世界観やストーリーは見事ですし、なにより未完だった『どろろ』をしっかりと結末まで導いてくれた事は高く評価したいです。
ストーリー上もっと百鬼丸とどろろの心情の変化や関係性をしっかりと描いて欲しかったなどという思いはあるのですが、大作をリメイクとなると見る目が厳しくなりがちなので☆3にしました。
では良きアニメライフを!

にほんブログ村 アニメブログへ
にほんブログ村

×

非ログインユーザーとして返信する