アニメ批評その222 ヤットデタマン
評価:★(タイムボカンシリーズ5作品目)
概要
『タイムボカンシリーズ』第5作目。
本作品における新要素として、ヒーローが従来の男女二人組から男性一人である点、そして恒例であった動物型メカに代わり人型の巨大ヒーローロボット「大巨神」の登場が挙げられる。
この大巨神は自我を持つだけでなく、「偏平足を気にする」「義理人情に厚い」「ロボットなのに(見かけ上)汗をかいたり涙を流したりする」など、人間的な個性が与えられた。
大巨神の登場はスポンサーのタカトクトイスの要請によるもので、フジテレビ側からはギャグアニメであるとして登場に難色を示されたものの、最終的には総監督の笹川ひろしが登場の決断を下している。
玩具の売上は『ヤッターマン』に次ぐほど好評だったという。
前作に引き続いて悪玉チームの増員も行われ、本作品では子供(コマロ)を加えて5名編成となり、ジュリー・コケマツとアラン・スカドンに関しては姿だけでなく口調までも別人とも思えるデザインの変更が施された。
また、シリーズを通して悪玉チームの旗印に用いられたドクロマークも、本作品からは抽象化されたものになっている。
悪玉メカのモチーフの多彩さも前作より受け継いでおり、スポーツ→伝説上の偉人→おとぎ話や童話のキャラ→伝説上の怪物へと1クール毎に変更されている。
他方、本作品ではそれまでの恒例であった「お仕置き」に代わり、大巨神の「大激怒」によって「お仕置き」よりもさらに激しい仕打ちがなされている。
タイムトラベルのシーンや大馬神殿内の空間などの演出では『タイムボカン』以来となるスキャニメイトが使用された。
またメカバトルの舞台は前作までとは異なり、一貫してタイムトラベルした場所で行われるようになった。
あらすじ
私立探偵事務所で助手として働くワタルとコヨミのもとに、1000年後の未来から二人の遠い子孫であるカレン姫がタイムマシンでやって来る。彼女は未来の地球であるナンダーラ王国の王女だが、国王である父が亡くなったことで次期国王を決める必要が生じていることを告げる。
しかし、ナンダーラ王位に就くには、王位継承の証である時空を越えることのできる鳥ジュジャクを探し出して捕まえる必要があった。
そのために二人にジュジャク探しの助力を求めに来た。
しかし、ナンダーラ王国王位を狙うのがもう一組いた。
賄賂の使い過ぎで没落したスカプラ王朝末裔のミレンジョとその一味である。
ミレンジョは弟のコマロ王子をナンダーラの王位に就けて莫大な富を得んとし、さらにナンダーラの乗っ取りを企図していた。
行く先々でミレンジョ姫一味はメカを繰り出し、カレン姫一行を妨害してジュジャクの奪取を試みる。
ワタルはカレンからヤットデタマンになる力を授かり、妨害するミレンジョ姫たちの悪巧みを、自意識を持った巨大ロボット大巨神とともに跳ね返す。
前作のオタスケマンよりかは見た目がマシになった感は、そこはかとなく感じます。
玩具は売れたみたいですが、本作の人気はタイムボカンシリーズの中では真ん中といった所です。
放送は1981年から1982年にかけての52話
まだまだ古すぎてオススメ出来ません。
過去作を見ないと楽しめないという訳ではないので、興味のある方にももう少し新し目のタイムボカンシリーズをご覧になって欲しいと思ってますので★1評価です。
概要とあらすじばかりとなってしまいましたが何卒ご容赦下さい。
それでは、良きアニメライフをノシ