アニメ批評その454 ARIA The ANIMATION
今回は兼ねてよりechoさんに記事の制作依頼をしておりました「ARIA」です。
評価:★★★(このアニメに出会えたことが奇跡)
ARIAシリーズはアニメ3期、OVA2作の全57話あるのですが、その1期(全13話)になります。
私が深夜アニメにハマるきっかけになった作品です。
舞台は火星をテラフォーミング(地球同様の居住可能な惑星に改造する事)した惑星『アクア』の、ヴェネツィアを模した街ネオヴェネツィアです。
主人公の水無灯里はマンホーム(地球)からアクアの観光業を担う水先案内人ウンディーネになる為に、アクアカンパニーに入社し修行の日々を過ごしています。
ウンディーネとはネオヴェネツィアの水路をゴンドラ(少人数用の船)で巡りながら移動と観光案内する職業で、灯里たちはまだお客様を案内できない修行中の身です。
同じくウンディーネを目指す『姫屋』の跡取り娘藍華と『オレンジカンパニー』のアリスと一緒に修行の日々をつづる日常系のようなストーリーと、灯里にちょっと不思議な事が起こるファンタジーのようなお話があります。
灯里ちゃんをはじめ登場人物のキャラクターもあるのですが、ネオヴェネツィアの美しい風景と、アコースティックギターによるちょっと切ないBGM、ほっこり暖かくなるストーリーはどこまでも優しい世界で、非常に癒されるアニメです。
水無灯里
本作の主人公です。
おっとりした性格に「はひー」や「わーひ」など間延びした口ぐせ、ちょっと天然な勘違いに加えてポエムのような恥ずかしいセリフと見ているだけでほんわかしてしまいます。
人によってはちょっと敬遠してしまう性格かもしれないんですが、そこは親友の藍華が代わりに「恥ずかしいセリフ禁止!」と突っ込んでくれるので大丈夫ですw
相手の良いところを見つける事、どんな事が起きても楽しんでしまうというコミュニケーションの天才で、すぐ誰とでも仲良くなってしまう街の人気者です。
この特技、人間に対してだけでは留まらないようで猫の霊?や化け物などこの世の者ではないものにも好かれてしまう事があり、灯里の口ぐせである「奇跡」を実際に起こしてしまう事も多々あります。
まさにアクアに愛された女の子です。
特技はこの性格を生かした接客です。
藍華・S・グランチェスタ
灯里にアクアで初めてできた親友です。
老舗カンパニーの『姫屋』の跡取りであり、特別扱いされて孤独を感じていた藍華にとっても灯里は大事な親友のようです。
恥ずかしがり屋でちょっと怒りっぽいですが、灯里と気が合うくらいのなので優しく、かつ頑張り屋です。
姫屋のライバルであるアクアカンパニーのアリシアさん(灯里の師匠)に憧れてウンディーネを目指しています。
口ぐせは灯里のポエムのような発言に対して「恥ずかしいセリフ禁止!」と突っ込む事で、3人組のツッコミ役になっています。
アル君という片思いの相手がいます。
アリス・キャロル
アクア最大のカンパニー『オレンジぷらねっと』の期待の新人です。
操舵技術がずば抜けておりミドルスクール在学中ながらスカウトされた天才ですが、人つき合いが苦手で一人で練習していたところ灯里に声を掛けられて、一緒に練習する事になりました。
しっかり者だと自認しているのですが、人の気遣いや心使いに気づかない事も多く意外と天然です。
自分ルールや思い込みが多く灯里たちと行動を共にすることにより段々と変わっていきます。
口ぐせは言葉の前に『でっかい』とつける事。
アリシア・フローレンス
灯里の師匠で「水の3大妖精」の中でも人気ナンバーワンのウンディーネです。
通り名は「白き妖精(スノーホワイト)」
慈愛の塊りのような麗しい女性で多くのウンディーネの憧れの存在です。
決して声を荒げたり怒ったりすることはなく、灯里が失敗しても「あらあら」と受け流して、こうしましょうと一緒に考えて見守ってくれる理想の上司です。
ときおり言いにくいことがあると口ぐせの「あらあら」と「うふふ」でごまかしたりしますw
「アリアカンパニー」で「プリマ」(一人前のウンディーネ)は一人だけなので忙しく、灯里は大体一人で店番をしたり練習をしています。
操船技術がずば抜けており自由自在にゴンドラを操る事が出来ます、またエレガントな立ち振る舞いの接客で何か月も先まで予約が埋まっている人気者です。
上記にも書きましたが、とにかく優しい世界で癒されます。
当時深夜にテレビをつけていたら偶然流れてきたこのアニメに、私もかなり癒された気がします。
もう15周年という事でかなり古い作品ですが、今でも愛される唯一無二のアニメです。
2021年には15周年を記念して新作の映画『ARIA The CREPUSCOLO』も上映されます。
これを機会にご覧になってはいかがでしょうか?
美しい音楽、水の都ネオヴェネツィアの風景、可愛いウンディーネ達に、暖かくなるストーリー、ときおり起きるちょっと不思議な出来事にあなたも癒されてください。
では、よきアニメライフを!