アニメ批評その544 エクスドライバー
評価:★★(ウリのCGが今観ると古い)
概要
『エクスドライバー』(eX-Driver)は漫画家藤島康介が企画・原案・キャラクター原案を担当したOVA作品、及びこの作品に登場する架空の職業。
全6巻がバンダイビジュアルより発売された。
2002年に日活系劇場で『エクスドライバー the Movie』と題してOVAシリーズの数年前にあった事件と後日談が映画化された(上映前の注意事項アナウンスは、遠藤ローナ役の浅田葉子が担当した)。
劇中に登場する実在する車の排気音、走行音は全て実際の車両から収録された本物の音声が使用されている。
映画版では、自動車の走行シーンの多くがCGで描かれた。
人類の進歩で技術は進みそれは自動車も例外ではない。
かつて19世紀後半にガソリンを燃料とする内燃機関が発明され、その後も様々な燃料を使用できる自動車の発明がなされた。
内燃機関が排出する排気ガスも歴史と共にクリーンになっていき、運転者の操作を補助する機構も日々進歩している。
本作は近未来(21世紀末期)に、その技術が進みいつしか人間が「車」を「運転」するという概念がなくなりコンピュータにより完全管理された 自動運転車である電気自動車「AIカー」が行先を告げるだけで目的地に連れて行ってくれる便利で快適なものに進歩している時代というのが物語の舞台である。
「AIカー」はコンピュータにより管理されており通常であれば事故などは起こりえないが、それでもコンピュータの不良・故障・セキュリティホールなどが原因で暴走事故が起こってしまう。
さらには悪意を持った人物が犯罪を行う目的でクラッキングを行い意図的に暴走事故を起こしたり、AIカーを使用した公道レースをする目的で自分の意志で違法な改造を行う者もいる。
こういった事例に対処する為にAIカーを使用するのは事実上困難であり、コンピュータに管理されてない車、すなわち人間が運転する事によって動く車を使用するしかない。
しかし、人が運転する事を捨ててしまった世界において、車の運転をできるものは特殊な能力者と言える存在である。
そこで、生まれつき天才的なドライビング能力又はライディング能力を持つ人間を選抜試験を課した上で合格者に「エクスドライバーライセンス」もしくは「エクスライダーライセンス」と言われる免許を交付しライセンスを受けた人物は「エクスドライバー」もしくは「エクスライダー」と呼ばれライセンス保持者は暴走するAIカーを止める業務に従事する事になる。
出動指令が出ると、エクスドライバー達は自分の為にチューンされたガソリン車に乗り込み、運転技術をフルに活かしてその任務にあたる。
ライセンス取得に年齢制限はない為、若年のライセンス取得者は学校に通う合間に任務をこなす。
エクスドライバーを統括する組織は世界規模の組織で各国に本部や支部を有し、人材交流も活発でエクスドライバーの人事異動が国を跨ぐ場合もある。
この時代では特殊技能となった運転技術を持つ者としてでなくその地域のヒーローと言える存在になっている。
本作OVAでは日本の東京湾岸地区に面した、とある支部が舞台である。
菅野 走一
登場車種:ケーターハム・スーパーセブンJPE / 車体色:イエロー
本作の主人公は12歳の少年です(イギリス・ケント州出身)
お子様ではありますが、頭脳明晰で飛び級で高校に転入してます。
なので運転しても大丈夫です(?)
他のキャラ紹介は割愛します。古い作品で良い画像がありませんでした
藤島康介先生の作品がお好きな方には刺さると思います。
2000年に発売されたOVAは当時非常に売れまして「流石は藤島康介だ!」と言わしめた作品です。
しかし、本作のウリは藤島康介先生のキャラデザとCGを駆使したカーチェイスのシーンです。
藤島康介作品を堪能したいという事であれば、「ああっ女神さまっ」を優先して観るべきでしょう。
コチラの方が有名ですし、制作時期の関係もあって女性キャラの可愛く見えます。
当時は斬新だったCGを使ったシーンも今観るとチープに見えてしまいます。
これは技術的な問題ですし、当時は斬新だったので責められませんが・・・
2002年には劇場版も放映されました。
※Nina&Rei Danger Zoneという作品と2本同時上映でした。
車関係がお好きな方には頭文字Dとかをオススメしたい所ですし、今観てもお姉さん達がカッコいいなとは思うのですが、どうにもこうにもオススメしずらい作品ではあります。
藤島康介先生が超好き!
または藤島康介先生がそこそこ好きで、車関係の作品が好き
という方にオススメさせて頂きます。
評価は最低評価を避けての★2です。
それでは、良きアニメライフをノシ