アニメ批評その843 Another
評価:★★★(知名度はある)
概要
『Another』(アナザー)は、綾辻行人による日本の小説作品。
『野性時代』(角川書店)にて2006年8月号から2009年5月号まで数回の休載を挟んで連載された。
ホラー・ミステリー・サスペンスを融合させたような独特の雰囲気が特徴。綾辻が連載開始と重なってALI PROJECTを好むようになったことから、本作にはALI PROJECTの世界観が投影されていると語っている。
ゆえに本作の映像化が決まった際には、主題歌をALI PROJECTが担当することが唯一のリクエストとなった。
2010年版の「このミステリーがすごい!」国内編で、第3位にランクインした。
本作を原作とした漫画化作品、アニメ化作品があり、実写映画化もされている。原作小説は累計65万部突破、コミックスシリーズは本編4巻とOVA付き外伝1巻を含め累計50万部を突破している。
あらすじ
1998年、春。父の不在や自身の病気療養のため、母の実家に身を寄せ夜見山北中学校に転入してきた榊原恒一は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。
彼は、クラスメイトで不思議な存在感を放つ少女・見崎鳴に惹かれる。
だがクラスメイトの反応から、彼女は恒一には見えて、他のクラスメイトには見えていないのでは無いかと感じる。
そんなある日、あるクラスメイトが凄惨な死を遂げ、三年三組が直面している現実を知らされるのであった。
中二病でも恋がしたい!の六花ちゃんの影響やら、監督がガルパンで有名な水島さんだったりで知名度はあるアニメです。
本作は知名度が高い割に「観た事が無い」という方が多かったりするのですが、その理由はずばり「グロいシーンが多い」からです。
ジャンル的には完全にホラーです。
そういったのが苦手な方には視聴をオススメしません。
ジャンル的に極力ネタバレは避けたいので、どこがどういいとか悪いとかはふわっとしかお話出来ません(申し訳無いです)
ホラーモノは大好きな私ですが開幕からかなりの緊張感があり、人もバンバン死んでいきます。
こういった作品は中弛みがあったり、途中から緊張感が薄れたりもしがちなのですが、本作はそういった事も無く終盤までドキドキしながら視聴出来ます。
伏線の張り方も上手い具合で「ぉお~なるほどぉ~」と思わせてくれるのは原作の良さだと思います。
終わり方に関しては意見の分かれる所で「良かった」「悪かった」と両極端な感想が多く見られます。
個人的には「良かった」のは原作のストーリーであり「悪かった」部分は見せ方かな?と思ってます。
有名作を多く手掛けている水島監督がホラージャンルは苦手と言われている様に、もう少し違った見せ方というか表現方法は無かったのかな?と。
ホラー系のアニメ自体数が多い訳ではありませんし、その中では名作の部類に入ると思います。
ホラーやグロが苦手で無かったら、一度ご覧になってみては如何でしょうか?
それでは、良きアニメライフをノシ