アニメ批評その816 勝負師伝説 哲也
評価:★★★(観るだけで麻雀が上手くなった気になる)
概要
原案:さいふうめい、漫画:星野泰視による日本の漫画。
戦後復興期を時代設定にした麻雀漫画。
主人公の青年・哲也が玄人として成長していく姿や、数多の玄人たちとの鎬を削る麻雀勝負など、勝負師としての生き様を描く。
2000年度(平成12年)第24回講談社漫画賞少年部門受賞。
雀豪として名を馳せた色川武大の著書『麻雀放浪記』『ドサ健ばくち地獄』などを参考、再構成したものであり、これらの著書に記されたキャラクターも数多く登場する。
ギャンブルの主題は麻雀であるが、作中には花札(オイチョカブ)やチンチロリンなどの麻雀以外のギャンブルも時節登場する。
原作者のさいふうめい曰く「作中世界では、学歴と麻雀の能力は反比例関係にある」とされている。
あらすじ
昭和19年(1944年)、阿佐田哲也15歳。
真珠湾攻撃から3年たったこの年、哲也は軍需工場で勤労動員させられていた。
ある昼休み仲間と一緒に同僚のおっちゃんに博打を教えてもらっていた。
その時、空襲が起きあたり一面が焼け野原になる惨事の中、逃げずに生き延びたおっちゃんから「運の悪い奴が死ぬんだ」と教わる。
翌年、戦争に負け日本は貧しい状況にあった。
何とか職を得た哲也は、就職先で博打をやっていることを知りその場に赴く。
負け続けて土壇場に追い込まれた哲也は勝負師としての才能を開花させた。
賭場での印南との出会いを経て横須賀で米兵相手に麻雀をやれば儲かると聞いた哲也は横須賀へ向かう。
「雀聖」と呼ばれた阿佐田哲也の物語ですが、実はこの「阿佐田哲也」という名はペンネームで本名は「色川武大」だったりするのですが、その辺はwikiとかで調べてみて下さい。
実際麻雀打ちとして活躍した色川武大氏の人生を脚色しまくったのが本作となります。
貧乏だった哲也青年でしたが、麻雀が強い人と出会い色々教わります。
本作の麻雀はイカサマ全開であり、咲の様な健全な作品ではありません。
効率よくイカサマするための相方(おひき)も見つけます。
グルでイカサマするのが本作では当たり前で、さながらタッグ戦バトルの様相です。
対戦相手はヤベー奴らばかりで「流石にそんな奴おらんやろw」という人が多いのですが、それがまた面白い処です。
相手も何かしらの技を持ってまして、現実離れした技を使う人もいれば、超原始的な手法を使ってくる人もいて非常に面白いです。
残念ながら本作に可愛い女性キャラは登場しませんが、味わいがあってその内気に入る様になります。
イカサマありありのギャンブル作品なので、教育上宜しい作品とは言い難いです。
本作は20年以上前の作品なので、作画を含め色々と古臭さを感じると思います。
しかし通常であればマイナス要素となる古臭さが本作に限ってはいい味となっており、初見でも不思議と懐かしさの様なモノを感じられる作品となっております。
麻雀アニメといえば、咲、アカギと本作が非常に有名です。
麻雀のルールがよくわからないという方でも雰囲気で楽しむ事が出来ますし、麻雀がお好きな方なら思わずニヤっとしてしまうかもしれません。
私も思い出したかの様にたまに視聴しますので、気になった方は是非。
それでは、良き麻雀ライフをノシ