アニメ批評その848 Extreme Hearts
サッカーアニメかと思ったらどうやら違う様です。
そんな謎なアニメをechoさんがレビューしてくれました。
評価:★★(はちゃめちゃな設定。でも意外と王道なスポ根アニメ)
概要
『Extreme Hearts』(エクストリームハーツ)は、Seven Arcs制作によるテレビアニメ作品。
略称は「エクハ」「ExH」。
2022年7月からTOKYO MX、BS11にて放送された。
あらすじ
現在より少し、未来の話。
サポートアイテム・エクストリームギアを駆使して遊ぶ「ハイパースポーツ」は子供から大人まで様々な層に人気のホビー競技。
そんなハイパースポーツとはなんの縁もなかった高校生歌手、
葉山陽和に訪れたある事件と出会いをきっかけに、物語は動き出す。
「これは私たちが、最高の仲間と出会っていく物語」
葉山陽和
高校2年生。
芸能事務所「葉山芸能」の所長にしてチーム「RISE」のリーダーで作詞作曲担当。
中学でプロデビューを飾ったシンガーソングライターだったが、所属事務所との契約解除を受け「Extreme Hearts」に挑戦することを決めた。
出会ってゆく仲間とともに「RISE」の活動を見てくれる人に元気と笑顔を送りたい、という信念を持つ。
優しくおとなしい性格だが、歌と音楽、自身の「夢」への情熱は強く、スポーツは初心者だが日々努力しており「走力」と「跳躍力」については光るものを持つ。
小鷹咲希
中学2年生。
チーム「RISE」のエースで攻撃の要。
小学生時代は国内トップクラスのサッカーチームに所属しており、その経験と運動能力を他競技にも生かし、驚異的な突破力と得点センスでチームのスコアを積み上げる。
「歌手・葉山陽和」と陽和が作る楽曲の大ファンで、「陽和先輩の歌が世界に響く場所まで」たどりつくことを目標に、大会勝ち抜きに情熱を燃やす。
前原純華
高校2年生。
「RISE」のチームキャプテンで、各競技のコーチ役であり司令塔(ただし、「あくまでスポーツ分野においてのキャプテン」であり、「RISE」のリーダーは陽和であると宣言している)
元リトル・シニアリーグの全国大会出場チームに所属していた投手であり、野球はもちろん、「投球」が絡む競技ではエース級の実力を発揮する。
おおらかな性格と揺るぎない自信の持ち主でチームのムードメーカーでもある。
プレイヤーロボット
スポーツをプレイすることに特化した人型ロボット。
「スポーツをしたいが人数が足りない」という時や、練習相手としてのレンタル市場が存在し、ハイパースポーツ分野ではとくにレンタルサービスが充実してる。
音楽チームが参加する「Extreme Hearts」では競技人数にチームのメンバー数が足りなくなることもあり、その際にはプレイヤーロボが起用されることがある。
Extreme Heartsは魔法少女リリカルなのはシリーズを手掛ける都築真紀さん原案のオリジナルテレビアニメです。
エクストリームギアと呼ばれるサポートアイテムを身に付け、身体能力を飛躍的に伸ばしたアイドルが歌を披露するステージをかけて戦うスポ根アニメです。
芸能事務所をクビになった主人公は、再起をかけて仲間たちとこの大会に挑みます。
試合は野球やサッカー、バスケなどメジャーな球技が多いのですが、試合シーンはギアを使って無茶な動きがあったり、部外者が試合中に仲間になって途中出場してきたり、人数が足りない場合は汎用ロボットを使ったりとかなりぶっとんでます。
ストーリーも大量点を取られてもピンチになった後、仲間が助けにやってきて大逆転みたいな大味な展開が多く、作画もさほど良くないので勝敗に手に汗握るといった楽しみ方は期待できないです。
このように序盤だけを見るととんでもスポーツアニメに見えるのですが、とんでもないのは試合展開だけで、中盤以降はちゃんと主人公たちの友情と成長を描いた王道スポ根アニメになっていきます。
中盤以降のストーリーがまとも過ぎて、ハチャメチャなアニメを期待していた層は肩透かしを食らうし、王道スポ根アニメを期待していた人たちは序盤のぶっ飛んだ展開で脱落しちゃうし、とちょっとちぐはぐなアニメになってしまいました。
どちらかに振り切っていれば、もっと面白くなったかもしれない惜しいアニメといった感想です。
試合展開さえ割り切って見れば意外と面白いアニメなので、キャラクターが気に入った人は是非見てみて下さい。
では、良きアニメライフを!