アニメ批評その1020 RAIL WARS!
評価:★(原作者批判で炎上)
概要
豊田巧による日本のライトノベル。
イラストはバーニア600が担当している。
2012年1月より創芸社クリア文庫にて1巻から13巻までが刊行されたが、創芸社が創藝社に改名の上ライトノベル事業より撤退したため、14巻以降は実業之日本社のJノベルライト文庫より刊行されている。
日本國有鉄道(國鉄)が分割民営化されなかったパラレルワールドの日本を舞台に、OJT研修として鉄道公安隊に配属された高山直人ら4人の高校生と公安隊メンバーの活躍を描く作品である。
2020年12月12日に発売された20巻をもって完結した。
2015年5月時点でシリーズ累計発行部数は60万部を記録している。
RAIL WARS! -日本國有鉄道公安隊- - Wikipediaより抜粋
國鉄が民営化されなかった世界で鉄道公安隊に配属された主人公らが活躍する物語です。
テーマが鉄道というだけでも珍しいのですが、駅や列車内で頻繁に起こる犯罪事件を解決するというコンセプト的にはかなり面白い作品です。
ですが、良作とは言い難い残念な作品でした。
・原作が微妙
凄く失礼な事を言ってしまいますと、原作はあまり人気がありません。
コミカライズ化されている割にラノベの売れ行きは微妙で、視聴前の時点でチェックした際に「大丈夫なのか?」という不安がありました。
その不安は的中し、主人公は運転手志望で公安としての能力が低かったり、ヒロインは街中で発砲するほど凶暴だったりと私自身イマイチに感じてしまったのですが、世間の評価もそんな感じでした。
他にも「それは無理やろw」という描写が多く、アニメとはゆえ現実離れし過ぎているシーンが多数あり、微妙という評価から「つまらない」と変わるまでにそう時間は掛かりませんでした。
・お色気シーンについて
無駄にエロいシーンがあるのが本作の特徴の一つです。
制作会社がパッショーネなので「ぁあ、あそこか・・・」とは思いますが、シリアスなシーンでもラッキースケベをぶっこんで来るのはどうかと思いまし、明らかに不評でした。
・原作者批判
本作の製作スタッフの一人であった首藤武夫氏がtwitter上で原作者批判をした事が大炎上しました。
アニメ制作に於いて何一つ、石ころより役に立たないのが「原作者」という存在。
役に立たないならまだしも、あの手この手で妨害工作を繰り出してくる輩がいる(-_-)。
そんな数々の妨害にも負けず鋭意制作中です! #RAILWARS
原作者がアニメ制作の足を引っ張る事もあるでしょうが、これは余りにも言い過ぎです。
アニメ制作に一言も口出ししない原作者もいらっしゃいますし「妨害工作」というワードを用いる事に狂気を感じます。
あ(・_・)、誤解なきように言っとくけど、良い「原作者の先生」も居ますよ、世の中には。
一切口を出さないとか、もう死んでるとかね。
原作者が現場に口出ししたいなら、自分でプロダクション作って人を雇って生活の保障もして…ってなると、
どーしても手塚治虫先生コースになっちゃうね。
業界内では未だにアニメの低賃金が手塚先生の所為みたいに言われてて、
下手すると素人さんまで悪口言い出す始末だけど、そんなことはない訳で。
これには原作者も激オコです。
昨日のRAILWARS!アニメに関してのネット記事についてですが
『内容は全て嘘です』
会社へお勤めの方なら原作者の意見で放送直前に200カットも直すとか監督更迭するとか無理なのはすぐにお分かりになるかと思います。
アニメ制作は巨大なプロジェクトであり原作者の私物ではありません。
前回は『勘違い』(RWと関係ない方)でしたので特にコメントしませんでしたが、さすがに今回の件は全てが『ねつ造』で御心配頂いている関係者の皆さんもおられるようなのでコメントすることにしました。
私は元々ゲームメーカーでアニメ系のゲームを作っていた事もありアニメにしてもゲームにしてもコミックにしても「専門の方に全てお任せしますので御自由にどうぞ」と皆様にお願いしております。
アニメに関しても本放送時にユーザーとして初めて見ております。
どんなことでも黙っておこうと思いましたが、こういったイタズラ記事が出ると一生懸命アニメを作ってくださっている皆さんがとてもしょんぼりされると思いました。
ですので、私は制作現場の皆さんにエールを送りたくコメントをいたしました。
今後もこのような話が出るかもしれませんが、それらは全て『嘘』です。
制作に何も言わない原作者と制作がもめることなどありえないのですから。
私はこんなに素晴らしいアニメを作って下さっている全ての方に心から感謝し日々応援しています。
これからも制作は大変な期間が続きますが頑張って下さい。
読者・視聴者の皆さんも変な内容にはツラれず是非応援をよろしくお願いいたします。
《豊田巧》
首藤武夫氏は反論も謝罪も無くtwitterアカウントを削除しております。
現在もアニメーターとしてご活躍しておりますが、こんな大事件を起こした方がそのまま働けるというのはちょっとどうかしてると思います。
アニメ界では割と過去にヤラかしてても仕事が貰えてる方が散見されますが、他の業界では考えられない事なので・・・
話を戻しますが「鉄道ファンなら楽しめたのかな?」と思ったら、制作陣が鉄道に関してエアプ全開で製作されたため、大不評だった様です。
・総評
アニメ化するには人気がイマイチな原作に、鉄道がテーマなのにその知識が欠落していた制作陣。
更にスタッフの中にトチ狂った人までいたのですから、失敗するのは当たり前だった訳です。
私の様な鉄道に興味の無い人間は仕方が無いにしても、せめて鉄道ファンからは支持を受けられる様なアニメにするべきでした。
評価は当然の★1で、まぁまぁいいアニメを制作しているパッショーネも会社を立ち上げてから2作目という事で、良いモノが出来なかったのだと思われます。
それでは、良きアニメライフをノシ