マイセンのブログ

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ソシャゲの売上パターンの話@ウマ娘

「ウマ娘はどの層を優遇するべきか?」
とても難しい問題です。
「無微課金を優遇して欲しいけど、重課金層を優遇せざるを得ない」
というのが私の意見なのですが、ウマ娘と他のソシャゲを比較して解説させて頂こうと思います。

今回の記事は「Game-i」さんを参照させて頂きました。
本来の売上よりも低い数値が示されておりますが、それぞれのゲームの比較はしやすいと思ってます。

◆ウマ娘の売上について

↑コチラが今年のウマ娘の売上です。
売上の高い月は年末年始の1月と、アニバーサリーの影響が強かった3月に集中しております。

昨年も1月と3月に高い売上を出しておりますが、大きく凹んだ月は少なめです。
昨年と今年の違いですが、昨年は育成ウマ娘やサポカが弱い月でも売上が出ていたのに、今年は強めのモノが多く実装されている割に売上が低い点が挙げられます。
この数字だけ見れば「ウマ娘というコンテンツが廃れたのか?」と思ってしまいそうですが、今年はうまゆるを含め2本のアニメが放送され3期も控えておりますし、コミカライズの方もシンデレラグレイは順調です。
ライブは盛況でグッツも豊富かつ人気もある印象なので、コンテンツがというよりかはアプリ自体に問題があると思います。
私の見立てでは、ウマ娘やサポカの強さを重視しない安定した課金をしてくれるライト層は昨年も今年も健在で、毎月の売上に貢献してくれてると思ってます。
問題なのはそうでは無い重課金層であり、昨年は強そうなウマ娘やサポカが実装されたらガチャを回していた方々が、三女神の件とインフレ気味の強サポカ連発実装に嫌気が差して課金を渋ってると見ております。
乱暴な言い方をしてしまえば「強いウマ娘やサポカを出さなくてもライト層は課金してくれるけど、重課金層の課金意欲を削いでしまうとご覧の通り残念な結果になる」という見解です。
これはあくまで個人の見解であり、自信を持っての発言ではありませんが、他のソシャゲの売上も見て補足解説をさせて頂きます。

◆別ゲーの売上について

↑コチラは同じサイゲさんがリリースしているプリコネの売上です。
この頃はまだ良かったのですが、2021年で売上が半減し、以降ダダ下がりとなって、

現在ではこうなっております。
よく「ウマ娘もプリコネみたいにしたらいいのに」「プリコネではこうなのにウマ娘くんは〜」と言われるのですが、無微課金層が喜ぶ仕様にした結果がこれです。
もし重課金仕様にしていたらもっと酷い結果になっていたかもしれませんが、無微課金層に配慮すると大体がこんな感じになってしまいます。

↑コチラはMJモバイルという麻雀ゲームですが、無微課金でも遊べて課金する要素がかなり薄いゲームです。
売上は毎月安定しておりますが、常に低調です。

↑コチラは国内ではプレイヤー数断トツ一位で、顧客満足度も高いで有名なツムツムの売上です。
これをみてしまうとソシャゲ運営がプレイヤーから必死に搾取したがるのも頷けます。
いや、頷きたくないですけどもw

↑課金要素が薄めのゲームなのに、今年の売上トップ10に入ってるドラゴンクエストウォークの売上です。
ソシャゲの理想的な売上方ですが、やはりウマ娘と比較すると大分落ちる印象です。

↑で、コチラが課金要素強めのFGOの売上です。
ウマ娘よりかは安定した売上を出しておりますが、やはり売上が高い月とそうで無い月があるのが特徴です。

◆無微課金層向けのゲームでは厳しい

ドラクエウォークの様に安定した売上が出せれば良いのですが、ゲームのジャンルが異なりますし、ウマ娘はキャラゲーなので同じ様な売り方をするのは難しいはずです。
しかもウマ娘のアプリはソシャゲ界でも最上級のクォリティーなので、開発費も運営費も他のゲームとは比較になりません。
ガラケー時代にあってもおかしくない様なアプリであれば売上3000万円とかでも黒字になりますが、ウマ娘レベルだと3億円でも赤字になりそうです。
仮に赤字にならないとしても、アプリの売上が下がれば他の部分に影響が出ますし、コンテンツ全体が盛り下がればアプリの売上は更に落ちてしまいます。

「ウマ娘はグッツの売上が高いから大丈夫」
ソシャゲ関連ではグッツ売上は過去最高レベルのウマ娘ですが、やはりアプリの売上あってこそです。
超絶人気のアニメも放送されてから暫く経てばグッツも売れなくなりますので、アプリで人気と話題を維持し続ける必要があります。

「アプリが無くともアニメがあれば大丈夫」
アニメ2期の円盤売上が日本レコードを更新しましたが、それでもアプリの売上に比べればカスみたいなモノです。
アプリの売上がある程度維持出来てれば次々にアニメが制作されそうですが、そうで無くなった時にどうなるか分かったモノではありません。

「ウマ娘の真骨頂はライブにある」
こういったライブはリスクが高い割に大した売上は出ないモノです。
人件費と会場代がかなり嵩んでしまうのに、急遽出演出来ない方が出てきたり、爆破や殺害予告でイベントが中止になってしまう事もあります。
ライブを開催するメリットは売上以上に、そのコンテンツを盛り上げるための宣伝に近いので、そこを収入源として考えるのはかなり危険です。
私だってお金の掛からない無微課金層優遇のゲームの方が有難くて、少ない投資でストレス無く遊べた方が嬉しい派の人間です。
しかしウマ娘レベルの規模のゲームでは非常に困難で、どうしても「多くの人から少しずつ課金して貰う」では無く「獲れる処から全力で搾取」という方向性になってしまいがちです。
過去記事で「無微課金者には人権が無いのか!?」と怒られた事があるのですが、
「無微課金者を優遇して欲しい!」
というのが私の願いであり、
「重課金者を優遇するしかない!!」
というのが現実的な考えである事をご理解頂きたいです。
社長が競走馬の購入に20億円使ったり、アプリの売上ランキング2位を獲得しても「ウマ娘の売上が想定よりも低かった」と言われてしまう程なので、コンテンツというか会社の維持には現状の売上ではアカン様です。
ドラクエウォークは立派な売上を出しておりますが、そのレベルで満足してはイケないという事の様なので、革新的なアイデアが出ない限りは方向性は変わらないままというか変えようが無いと思います。

◆モンスター級の売上

全く参考にならないアプリを2つご紹介します。

↑最強ソシャゲのモンストさんの売上ですが、このゲームだけはモンスター過ぎて全然参考になりません。
開発費も運営費もウマ娘の比ではありませんので、売上が今の1/10になっても余裕でサービスを継続する事が出来るはずです。

↑みんな大好きパズドラさんの売上です。
リリースは今から10年以上前ですが、売上を確認出来るのが2018年からなのでその時のデータとなっております。

今でもこんなに高い売上を出せているパズドラですが、開発費は3000万も掛かっていないのでは?と言われてます。
運営費もくっそ安いそうで、コラボとかが無ければ売上が1億でも安泰ですし、過去の売上を考えたら10年以上赤字運営をしたとしても大丈夫そうなくらいのモンスターです。
年齢や性別を選ばない万能ゲームはこういったモンスターを生み出す事が可能ですが、ウマ娘ちゃんはそうはいかなそうですね^^;

◆まとめ

ウマ娘がどうというよりかは「キャラゲーは大体重課金層に支えられている」というのがソシャゲ界の常識なので、ウマ娘だけがそれに当てはまらないというのはおかしいんじゃないかなーと思う次第です。
プレイヤーの多くは無微課金層なので耳の痛い話かもしれませんが、ウマ娘の未来について語る際にはそういった前提を知っておかないと恥をかいてしまいます。
頭の片隅にでも置いといて頂けましたら幸いです。
それでは、良きウマ娘ライフをノシ

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