アニメ批評その1147 ネガポジアングラー
NUTは良い制作会社なのですが、あまり仕事をしていないイメージです。
仕事をしっかりと選んでいるのか、仕事が無いのかどちらなのでしょうか?
謎は深まるばかりですが、今回はechoさんのレビューとなります。

評価:★★★(地味ながら良作、人生やり直し釣りアニメ)
概要
NUT制作のオリジナルテレビアニメ。
2024年10月からAT-Xほかで放送された。
消極的な人生を送ってきた大学生の常宏が、釣りを通して変わっていくヒューマンストーリー。
あらすじ
余命二年の宣告と、多額の借金。人生どん底の大学生、佐々木 常宏(ささき つねひろ)は、ある日、借金取りに追われる最中、足を滑らせ海中へと転落する。
生きることを諦め、このまま異世界に転生しないかなと逃げることを考える常宏だが、目を覚ました彼が居たのは異世界ではなく、海の真ん中に浮かぶ沖堤防の上だった。
常宏の命を助けてくれたのは、高校三年生の釣り好き少女ハナ、と彼女の同僚兼釣り仲間の貴明ら、沖堤防上で釣りを楽しむアングラーたちだった。
彼らとの出会いによって、渋々、興味のない釣りを始める常宏だったが、徐々にハマッっていき…。
"手元に伝わるアタリは、生の実感"
そんな常宏が釣りを通して見つけるものとは。

NUT制作のオリジナル釣りアニメです。
制作会社NUTはマッドハウスから独立し、2017年に設立された割と新しい制作会社になります。

今まで制作されたアニメは「幼女戦記」「デカダンス」などなかなかにクオリティの高いアニメが多いです。

主人公の常宏は、FX投資で失敗し借金を背負ってから大学にも行かず、さらには医者から余命宣告までされて人生どん底のなかで無気力に生きています。
ある日、借金取りから逃げているうちに海に転落したところを助けられ、釣り人の集団に釣りを教わる事によって人生が変わっていくと言うストーリーです。

主人公の常宏がとにかくクズで、釣り仲間の一人高明に助けられ、借金まで肩代わりしてもらっても「ありがとう」の一言も言えず、大学の同級生に心配されているのに投資に失敗した事を言いだせずに逃げ出す。
アニメ的な誇張されたクズでは無く、身近にいそうなリアリティのあるクズですw

キャラクターデザインは個性的なキャラクターが多くアニメ的なのですが、人間関係や心情描写がやたらリアルで見ていてつらく感じるかもしれません。
私も見ていて自分に当てはまる事が多く、身につまされる思いをしましたw

展開は地味で何となく嫌な感じを受ける描写が多いのですが、釣りを教えてくれる仲間たちが余計なおせっかいで事情に突っ込んでくる事無く、釣りの楽しさだけを教えてくれるのでひねくれた主人公が再生していくにはこういう場所が必要なんだろうと思わされました。

自暴自棄で無気力の常宏、異様に親切に常宏を助けてくれる高明、そんな2人が釣りを通してどんな結末を迎えるのか、淡々と地味なストーリーではあるのですが、オリジナルアニメらしく12話でしっかりと描いた良作だったと思います。

ちなみにヒロインっぽくキービジュに写っている女子校生「ハナ」ちゃんはただの釣りキチですw

何も変わらず、ただ釣りにだけ興味があるヒロインって意外と重要だったりするんですけどね。

オリジナルアニメらしく綺麗に12話でまとめた良い作品なので、釣りに興味のある方、人間ドラマが好きな方にはおススメです。

では、良きアニメライフを!