アニメ批評その1151 嘆きの亡霊は引退したい

評価:★★★(OPが秀逸)
概要
槻影による日本のライトノベル。
2018年1月より『小説家になろう』にて連載され、2018年8月よりGCノベルズ(マイクロマガジン社)にて書籍化刊行されている。
書籍版のイラストはチーコが担当。
2023年6月より『カクヨム』でも連載が開始された。
『このライトノベルがすごい!』単行本・ノベルス部門では2021年版で7位、2024年版で10位、2025年版で6位を獲得している。
2024年9月時点でシリーズ累計部数は150万部を突破している。
メディアミックスとして、コミカライズが『カドコミ』(KADOKAWA)にて2019年4月27日より連載されている。
2024年には『嘆きの亡霊は引退したい』のタイトルでテレビアニメの第1クールが10月から12月まで放送された。
あらすじ
世界各地に宝物殿と呼ばれる魔宮があり、そこを探索するトレジャーハンターと呼ばれる者達が活躍する剣と魔法の世界を舞台に、黄金世代と称される有望な若手が続々と台頭した「トレジャーハンター黄金時代」の物語。
黄金世代の代表格と目される「史上最年少のレベル8」が、この物語の主人公クライ・アンドリヒ。神算鬼謀を謳われるクライが課す千の試練は、歴戦の猛者でさえ恐怖に慄く伝説と化している。
しかし、彼の得意技は土下座、そして目指しているのは引退。今日も周囲に千の試練を撒き散らし、円満引退を目指して土下座スキルを磨いていく。

黄金世代の代表格と目される「史上最年少のレベル8」
強者を従えるクランマスター
神算鬼謀を謳われる天才
これが主人公の肩書です。
しかし実際は…

ゴミクズな戦闘力
性格も人間性もクズ
得技は土下座
目指しているのは引退

強い仲間とアイテムに頼り、そこに強運が加わってギリギリ何とかなっているといった処です。

こんなカスが主人公のアニメが楽しいのか?

1話目の序盤にちょっと叡智な女の子が出てきたので「ははーん、これは叡智なシーン満載のクソアニメだな?」と思ったのですが、

この女の子は突然人に殴り掛かるバーサーカーみたいな子でした。

「暴力系ヒロインかぁ…」とか思いきや、まるで狂犬みたいな子で「これは少々ヤリ過ぎなのでは?」と先行きが不安になってしまいました。

が、その後登場した暴力女の師匠が、よりヤベー奴で狂犬が可愛いチワワに見える様になるとは思ってもみませんでした。

主人公にはべったりなのですが、

何事も暴力で解決する脳筋スタイルで、戦闘力もハンパ無いのです。

言葉遣いも酷く、大好きな主人公の為なら恐喝とかもしちゃうヤバい子です。

不甲斐ない弟子を叱責するシーンなどはご褒美胸がキュッとなりました。

そのヤベー子の妹がもっとヤベー女で、

姉同様主人公に甘々で、100億円以上もお金を貸してたりもするのですが、

二つ名が「最低最悪」で、バキバキの犯罪者でマッドサイエンティストです。

頭のおかしい姉妹のせいで、序盤に「狂犬」と思ってしまったこの子が愛おしく思える様になる程で、そこにゴミカスな主人公が面白おかしく絡むのを楽しむのが本作の醍醐味です。
◆OPが秀逸
『嘆きの亡霊は引退したい』ノンクレジットオープニング|Lezel「葛藤Tomorrow」
多分この映像を観ても、OPの素晴らしさが全く伝わらないと思います^^;
実際はこのOPにその回のストーリーが差し挟まれ、非常に斬新に感じる飛ばせないOPへと昇華されております。
初見の時は「なんぞコレ!?」と思ったしダサいとも感じたのですが、回を増すごとに楽しく思える様になってきました。
◆海外での評価

「主人公が弱い上にクズ」というのが本作の面白い部分なのですが、海外では不評の様です。
「主人公なのに弱すぎる」
「主人公の人間性が終わってる」
といった意見が多く、特に本作のウリとなっている変わったOPが「非常に分かり難い」との事でした。
この辺は日本人と外国人の感性の違いとか、理解度の差とかが如実に表れてしまった感じです。
確かに1話目は面白いんだかダサいんだかつまらないんだか全然分からん感じでしたが、観ている内に本作の魅力というか制作陣の有能さに気づかされました。
◆2期が楽しみ

2期の制作が決定しておりまして、

1期では登場時間が短すぎ…というかほぼほぼいない様な感じだった主人公の仲間達が2期では登場するはずなので、とても楽しみにしております。
若干人を選ぶ感があるかもしれませんが、私と感性の合う方ならきっとお楽しみになれるはずです。

それでは、良きアニメライフをノシ