アニメ批評その1340 GUNSLINGER GIRL

評価:★★★(社会福祉公社w)
概要
アスキー・メディアワークスの雑誌『月刊コミック電撃大王』に連載された、相田裕の漫画。
または、これを原作とするテレビアニメ・ドラマCD・コンピュータゲーム作品。
略称は「ガンスリ」。
イタリアを舞台に、「身体を改造した少女の殺し屋」を運用する対テロ機関「社会福祉公社」とテロリスト集団「五共和国派」との戦いを軸にしたガンアクション漫画。
その舞台に合わせて、劇中にはヨーロッパ製の銃や車両が多数登場する。
2003年に第1期のテレビアニメ化され、同年10月から翌年2月にかけて全13話がフジテレビ・CSで放映された。
原作の2巻までのエピソードの順番を並べ替え、エルザが登場するオリジナルエピソードを組み合わせ、一部改変を除いてコミック本編と整合性の取れた物語になっている。
テレビアニメ第2期は2008年1月から3月にかけて全13話が放送された。
あらすじ
「少女に与えられたのは、大きな銃と小さな幸せ。」
物語の舞台は架空の現代イタリアを中心としたヨーロッパであり、物語の直前にバルカン半島における紛争により核兵器が使用されている。
イタリアは国内に地域間対立や思想対立を抱え、テロや暗殺などの暴力が絶えなかった。
数年前には、『ブルーパージ』と呼ばれるアメリカのレッドパージに似た右翼主義者と看做された者達への公職追放が行われ、登場人物の中には疑いを掛けられて組織から追放された者も多い。
イタリア政府・首相府は、表向きには障害者への様々な支援を行う組織として公益法人「社会福祉公社」を設立する。
しかしその実態は、身体に障害を持った少女たちを集め、身体の改造と洗脳を行い、反政府組織に対する暗殺をはじめとした超法規的活動を行わせる闇の面を持った組織だった。
少女たちは、「義体」と呼ばれる人工の肉体と引き換えに、時に危険すら顧みられることなく銃を手に戦う運命を背負わされた。
GUNSLINGER GIRL - Wikipediaより抜粋

「女の子達がカッコいいガンアクションアニメでしょ?」という認識で視聴すると、心が痛くなるアニメです。
放送当時高い評価を受けたアニメですが、それは20年以上も前の話です。
今視聴しますと、古いアニメーションで作画が…声優の演技が…というのを置いといても、期待する程のガンアクションでは無いと感じられる事でしょう。

実際私も20年ぶりに再視聴しましたが、当時感じていたカッコ良さが感じられず「こんなモノだったっけ?」と思ってしまいました。

「では観る価値は無いのですか?」と聞かれますと、個人的にはオススメしたいけど、内容のハードさから万人ウケする作品では無いという評価です。

本作はカッコいい女の子を愛でるアニメでは無く、可哀そうな女の子達を見て胸がキュッと締め付けられるアニメです。

物語序盤の方から「ぇえ…」という気持ちにさせられて、更に女の子達の生い立ちや情緒について深堀りされてきます。

通常こういった作品は戦闘シーンでドキドキさせられるモノですが、本作ではそれだけでは無く日常的なシーンでもドキドキさせられるというか、とても悲しい気持ちにさせられます。

作中で成人男性が少女に優しくしたならば「このロリペド野郎!」と言われてもおかしく無いのですが、本作に至っては「もっと優しくしてあげて(懇願)」となります。
女の子達のパートナーの成人男性達も優しく接してあげたいけど上手くいかないとか、優しくし過ぎるのは良く無いのでは?と悩んでおり、そこが視聴者としてはもどかしく感じたり、悲観的な気持ちにさせられたりします。

時折見せる少女らしさというか、年相応の可愛さが感じられるシーンを見ても、可愛いよりも可哀そうという気持ちが先行してしまいます。

で、問題の2期についても触れておきます。
1期は人を選びそうな作風とはゆえ「名作」という評価と支持を得ていたのですが、2期に関しては酷評する方が多かった印象で、実際私も最近世論調査というかレビューサイト等で色々調べましたが、1期が80点だとしたら2期は55点ぐらいの評価でした。
◆2期が酷評された理由について

まぁ、色々あります。
制作会社が変わってキャラデザが大きく変わったのもですが、それ以上に声優がほぼほぼ変更になった点が大きいです。

ストーリーに関しても「1期の方が良かった」という声が強いのですが、実は1期はアニオリのエピソードが評判良く、2期の方が原作に近いという割とどうしようもない感じなのが困った処です。

作画も良くなったといえば良くはなったのですが、作画が不安定だったり手抜きの箇所が目立ったりと、その点においても評価する事が困難です。

「1期と2期は別物として観た方が良い」とか「1期からの繋がりが感じられない」というご意見もあり、それに関しても私は否定出来ません^^;
Gunslinger Girl IL Teatrino Op 2 (HD)
個人的に思う処は2期のOPです。
上記は2期の後期のモノですが、前期は明らかに手抜きだったという点と、後期も止め絵ばかりで「もう少しどうにかなっただろ?」という思う次第です。
折角良い曲なのに、サビの部分が止め絵の連続ってw
前半を止め絵連打で誤魔化しても、せめてサビの部分ぐらいは…
評判が悪かったのは、こういった理由もあると思います。
◆それでも面白いとは思う

まぁ20年前に制作されたにしては、よく出来ている方じゃ無いか?とも評価出来なくも無いのですが、制作会社が変わったのが明らかなマイナスとなっているのが、何ともまぁ擁護し難い処です。

1期の評判が良かったのですから、2期はもうちょっと頑張っても…というか予算を掛けても良かったのでは無いかと思ってしまいます。

文句ばかり垂れてしまいましたが、2期だって良い処はあります。

戦いに明け暮れている少女達が年相応の可愛さを見せてくれたり、

見せてくれなかったりします。

本作の見どころは戦闘シーンではありませんので、多少作画がアレでも面白いかどうかは別として、心を揺り動かされるシーンが多々あるかと思います。

今では有名な声優さんも多数ご出演されておりますが、新人の頃で演技な拙いのを見るのも一興です。
あと本作を視聴して心に何も響かない方はちょっと不味いというか、サイコパスかもしれません。
サイコパスかどうかを測る為にも、本作を視聴する価値があるかもしれません。
繰り返しとなりますが面白いかどうかは別として、心にくるモノがあると思いますので、古いアニメではありますが当ブログの読者にはご覧頂きたい処です。
それでは、良きアニメライフをノシ